ずれ
こんばんは。池田です。
先月まで展示会回りが続いていたため、あまり洋服を買いに行けていなかったので、先週久しぶりに友人の古着屋で買い物をしてきました。
Instagramを見ていて欲しいプリントTが2枚あったので、2枚を回収しにいくだけのつもりが、もう1枚良いプリントTが見つかってしまい、結局3枚買うことに。
プリントTはこのぐらいの時期から店頭に出され始めるので、それを見るとつい毎年何枚も買ってしまいます。
中でもディズニー関連やおふざけ系のプリントTには目がいきがち。
そんな僕もアラサーと言われる年齢になっているのですが、そのようなプリントTを着ているのは、世間からずれていると思われたりするのでしょうか。
ずれていようが構わないのですが、変な目で見られたら嫌だな、なんて。
見られてても気にしないですし、そもそも気が付かないんでしょうけども。
多少なりともずれていることは承知してますしね。
ずれていたとしても変な人、怖い人、常識がない人ではないですよ、とお伝えしつつ、本日は山内のコットンボイルストライプシャツのご紹介を。
ずれを生じさせつつ、ずれを感じさせないバランスの1着。
まず特徴として挙げられる点は袖付けの仕様。
前袖は通常のセットイン、後袖はドロップ、と前後で袖付けの位置にずれています。
このずれがZのように見えることから、山内ではゼットスリーブと命名。
Zと聞くと、なんだか少年心がくすぐられるのは僕だけでしょうか。
僕だけだった場合は、これまたずれていることになってしまいますね。
このように前後の袖付けをずらしていることで、前から見た場合は通常のシャツとしてしっかりとした印象が感じられ、後ろから見た場合にはゆるりとしたカジュアル感を感じられますね。
前袖もドロップした仕様の場合はカジュアル色が強くなってしまいますが、山内らしくそうはならないようなデザインに。
変則的なパターンにすることでデザイン的にもずれた印象になってしまうこともあるかと思いますが、そういったずれを感じさせないバランスが取られているかと思います。
また、後袖がドロップしていることによって、肩に余白が生まれて動かしやすさが加わっています。
さらにヨークがない仕様になっているため、楽な着心地が実現しています。
デザインだけでなく、機能性としても良い寄与の仕方。
そこに使用されている生地は、コットン100%の先染めボイルストライプ⽣地。
毛羽がない強撚糸が使われているため、乾いたような肌触りとしゃりっとした生地感を感じていただけると思います。
リネンに近いようなコットン100%の生地、といったところでしょうか。
そのため、ロングスリーブではありますが、多少気温が高くなっても着やすいかと。
その生地に水を通して縮ませ、その状態を保つ加工も施されています。
そうすることで生まれる凹凸のある生地感も独特な雰囲気を漂わせていますね。
正しい表現かはわかりませんが、砂のような印象を持ってしまいました。
今危機に晒されているアラバスタに思いを馳せてしまいそうです。
サイズ感は裾がやや長めに設計されたゆるめのシルエットで仕上げられています。
ゆったりと着ていただきたいな、と思ったため、サイズも4のみのセレクトです。
ボタンを留めずにばさっと羽織りたいな、なんて思わせるでしょうか。
そして色味はbeigeの1色のみ。
beigeのストライプとなりますが、非常に細かいストライプになっているため、主張はそこまでなく、合わせづらいと感じることはないかと思います。
薄めのベージュなので合わせを悩ませることもなさそうですかね。
ここ最近、世間からずれた人のニュースを耳にすることが多い気がしますが、そういうずれ方だけはしてはならぬ、と自分に釘を刺してくれそう。
ずれたデザインだとしても、バランスは決してずれない、山内のコットンボイルストライプシャツを是非。
池田