出世魚
こんばんは。池田です。
何かとZ世代という単語が頻発する昨今です。
その中で所謂”出世”するというより、自分がやりたいことを優先する的なことを聞いたような気がするのですが、気のせいでしょうか。
ミレニアル世代とZ世代のちょうど入れ替わりラインにいあるので、どっちに所属されているのかわかってないのですが。
”出世”重視ではないので、もしかしたらZ世代寄りの考えでしょうか。
”出世”繋がりで成長すると名前が変わる魚=”出世魚”っていつになっても覚えられないんですよね。
そもそもそんなに覚える気もないですが、大人として常識的に覚えておいた方が良いのでしょうか。
そんな”出世魚”の中に鰤がいますが、その鰤に少し関係するのが本日ご紹介するYASHIKIのArare Knitです。
まずArare Knitは『「ブリ起こし」や「雪起こし」といわれる窓をビリビリと揺らすほどの冬の雷』がイメージソース。
「ブリ起こし」という単語を聞いたことがなかったので、調べてみると石川県と富山県でしか使われないみたいです。
知らないわけですね。
11月半ばから12月に日本海を回遊している寒鰤が、初冬の雷と合わせて獲れ始めることから、漁師が網を「起こす」というのと、寝ている鰤を「起こす」という意味をかけて「鰤起こし」といわれているらしいです。
ちょっとした豆知識でした。
「鰤起こし」は脇部分で表されています。
雷で縦のライン、霰でポツポツとした点を編みで表現。
ここでプレーティング編みが本領発揮してます。
プレーティング編みは表目側と裏目側で違う糸を使用した編み方です。
画像では分かりづらいかと思いますが、そうすることでどこか奥行きを感じるような色味になっています。
※Blackは単色の糸を使用しています。
そして身頃中央では、空を厚く覆った鉛色の雲が表されています。
厚く覆った雲というだけに、こちらでは裏目で使用されている糸はあまり見えない編み方になっています。
秀逸です。
生地は程よい厚みになっているので、着心地が良い柔らかさに仕上がっています。
安心のコットン100%。
カラーはMustard、Matcha、Blackの3色。
Mustard、Matchaでは前述したプレーティング編みを、Blackはよりシンプルな印象を感じられます。
Blackは言わずもがなって感じですが、MustardとMatchaも派手さはない落ち着いた色味なので、暗い色を選びがちな方には一度着ていただきたいですね。
「ハニー粒マスタードのブリ照り」
「抹茶の薫るブリのカルパッチョ」
「ぶりの黒酢炒め」
皆さまはどれがお好みでしょうか。
晩ごはんのメニューに困ったら調べてみてください。
池田