
絞る
こんばんは。池田です。
先日まで3日間の夏休みをいただき、ようやく念願だった甥っ子姪っ子たちと夢の国に行くことができました。
夏休みをいただく上で何連休させていただくか考えた結果、3日間に絞ることになってしまいましたが、それでも大満足な夏休みに。
木曜日は実質定休日なので夏休みに換算しなくても良さそうなものですが、2日間に絞るとどうしても短すぎるように感じてしまうので定休日も夏休み換算。
おそらく何も予定なく夏休みをいただいていたら、連休慣れしていない身としては何をするか迷っていたでしょうね。
行きたいところ、見たいもの、買いたいもの、考え始めたら無限に出てきてしまって絞ることができず、結果的に何もしない、そんな連休が頭に浮かんでしまいます。
そんな無駄な夏休みになることなく非常に満足。
いやはや、大満足。
やはりやることを絞ることで満足度がかなり高まるんだな、と改めて実感してしまった夢の国での夏休み、それにしても楽しすぎました。
もちろんやりたいことに比べて時間が限られているので、数多あるやりたいことを絞る必要性には駆られてしまうものの、たとえ絞るにしても大満足です。
ひたすら麦酒を飲みながら甥っ子姪っ子たちと回る、それだけで大満足なんですけどね。
懸念していた体力問題も意外や意外、2日間ひたすら歩き続けることができましたし。
そんなこんなで乗りたいもの、やりたいことを絞ることになってしまいましたが、是が非でも除外できないものはこなすことができたかなと。
それ以外でも思ってもいなかった楽しみを見つけることができたり。
これは毎年行きたくなってしまいそうなので、これからは連休を絞ることなく夏休みをいただいてしまうかもな、なんて。
時には休みも必要と自分に言い聞かせましょうかね。

やりたいことを絞る人生は楽しくないですしね、とあからさまに自分で納得を得ることにしながら、本日は山内のコットンボイルウェザー・ツナギパンツのご紹介を。
あえて絞るからこそ生まれる楽しみを感じさせてくれる仕上がりかと。

こちらのデザインはミリタリーウェア、もしくはワークウェアのどちらかに絞ることなく、両者を掛け合わせられています。
初手から絞るわけではないと言ってしまいましたが、お気になさらず。
絞るところは絞っていますのでね。

それは良しとしまして、上述したようなデザインとしてよりも、先シーズンのジャンプスーツとして思考を絞るとわかりやすいでしょうか。
まさにジャンプスーツを切り落としたように感じさせますよね。
その名残りとしてフロントのダブルジップが見られたりしつつ、デザイン自体は切り替えになっているなど大きな変化は見られないかと。
もちろんジャンプスーツがパンツに様変わりしているので、まるで印象は異なるんですけどね。


ジャンプスーツを切り落としたデザインとだけあって、ウエストはかなり太い設計とされています。
故に共地のベルトを絞ることになることは必然の行為。
故に故に絞るが故に生まれるシルエットが他とは一線を画すものになっているのではないでしょうか。
ワンタックが入っているとはいえ、そのままの状態だと平坦であったウエスト部分が絞るが故にタックが生まれたような立体感のある佇まいになってくれます。
嘘偽りなく極太なウエストになっているので、ぎゅんぎゅんに絞ることにならざるを得ず、ベルト上がうねうねしてくれたり、ウエスト部分が非常に印象的。
こうなるとあまりタックインしない僕でもぎゅいんぎゅいんに絞るウエストを見せびらかしてしまうかもしれません。
なんて言いながら合わせているニットで隠してしまっていることはご指摘いただかないようお願いいたします。

ジャンプスーツと変わった点としては、ヒップポケットが左右ともに玉縁仕様だったところ、こちらでは左がフラップポケット、右が玉縁ポケット、と左右非対称とされています。
どちらかに絞ることのない仕様とされることで、ミリタリーウェアとワークウェアの掛け合わせを感じられるのではないかと。
まず絞ることになるであろうサイズ感でタックインしたくなってしまうので、この左右非対称の仕様は小気味良く映りそうですね。

加えて、ウエストをベルトで絞ることはもちろんのこと、裾はタブ付きなのでこちらでも絞ることが可能です。
膨らみのあるシルエットにさせたい時は絞ると良いかもしれません。
個人的には裾をあまり絞ることがないのでそのまま穿いてしまいそうですが、それぞれのスタイルに合わせて絞るか否かを楽しんでいただければ。

というところに採用されているのが50年前のシャトル織機によって織り上げられたコットンボイル生地。
ここでは強撚糸をゆっくりと限界まで絞るように密度高く織り上げられています。
それだけ聞けばわかるかとは思いますが、ただのコットン100%では感じることのできないほどのしっかりとした生地感に。
ただ、高密度なしっかりとした生地感ではあるものの、高密度であることだけに絞ることなく、ワッシャー加工が施されているので柔らかさも担保されています。
しっかりとしつつ、柔らかでもあり、穿き込んだかのような表情、乾きのあるような表情、それぞれに絞るわけにはいかない山内らしいこだわりを詰め込んだ生地感と言えるかもしれませんね。
これは間違いなく穿いて穿いて穿いて穿き込んでいくごとの表情の変化も楽しんでいただけるのではないかと。

そこに黒黒しく施された染色。
コットンともなるとなかなかここまで黒黒しく染め上がることはないものの、ここではあえて薄めに染め上げつつ、それを長時間何度も何度も浸けることで実現させています。
コットンだからといって黒黒しくできない思考に絞ることなく、職人さんと試行錯誤を繰り返したであろう山内さんの姿勢を感じられるでしょうか。
さらにワッシャー加工が施されているので、このシワ感のようなアタリが出た表情もなんとも言えないんですよね。
ただのっぺりとした深い黒ではなく、染め上げてすぐに染料を絞ることで生まれたかのようなアタリとでも言いますか。
実際に絞ることはないにせよ、そのおかげで表情に立体感も生まれているのかもしれません。
あえて絞ることで際立つ個性ある存在として模範を示してくれているのでしょうか。
立体感の生まれるぎゅいんぎゅいんに絞る姿を見せびらかしたくなるウエスト仕様に加え、限界まで絞るような密度高いコットンボイル生地に、黒黒しくもあり染料を絞るかのようなアタリが生まれたなんとも言えない表情に仕上がった山内のコットンボイルウェザー・ツナギパンツを是非。
池田