飾
こんばんは。池田です。
一昨日書いたように定休日の昨日は髪を切りに行ってきました。
特に髪型にこだわりがあるわけではないですし、あくまで洋服たちを主体としたいので飾りつけることなく成り立つように切っていただいています。
あまり着飾るスタイルはしないので髪を飾りつけても良かったりもするのでしょうか。
いや、間違いなく似合わないでしょうし、それは諦めましょう。
それでもたまに少し前のように伸ばしたくなってしまうんですけどね。
伸ばしても飾りつけることなんてしないことは言わずもがな。
これからも特に特徴のない髪型を続けましょうかね。
髪を飾りつけるなんてクリスマスツリーでも意識しているのか、という自分に突っ込みたくなる中、一昨日は飲みに、昨日は髪を切りに、行ったとある駅付近の街の変化が著しいんですよね。
僕が行くようになった時代はもちろんのこと、それ以前は飾ることのない街だったはずなのですが、それが今は現代的と言いますか、小綺麗に飾った商業施設などが増えてしまい、なんだかな、と思ってしまったり。
綺麗な街であることが良いことは間違いないのものの、あの街は飾ることのない、むしろ小汚い程度の雰囲気であってほしい願望もあるんですよね。
もちろん僕のそんな願望が叶うことはありませんが、まだ残っている飾らない小汚さは変わらないでいただきたいなと。
ここ最近はあまり行く機会がないことは秘密にしておきます。

秘密はあらゆる飾りつけを施して隠してしまおう、と隠蔽を画策しながら、本日はnagouneのDivock nylon Uneven vestのご紹介を。
たとえ飾るにしても飾るだけに留まらない仕上がりかと。


こちらはCotton embroidary beads vestと同様のデザインとされています。
ソースとしてはアーミッシュが親元を離れて俗世を経験する際に着ているラムスプリンガによるもの。
まるでラムスプリンガを知っていたように笑顔を飾る表情をして書いていますが、はい、もちろん存じ上げませんでした。
というわけで、Cotton embroidary beads vestをご紹介した時と同様に調べてみると、やはりあまり見たいとは思えない種の漫画らしきものばかり出てきてしまうんでよね。
案の定極めて詳細な内容を書いて有終の美を飾ることはできませんでしたがお許しを。
ラムスプリンガのベストがソースになっている、ということで。


そこにショルダーや袖、裾には飾るようにタックがとられています。
ベストともなるとどうしても物足りなさを感じてしまいがちですが、これらのタックが飾りの役を担ってくれているように感じられるんですよね。
もちろん飾りすぎることはない程度の数なのでごてごてしてはいないはず。

タックが飾りの役を担ってくれているだけでなく、シルエットとしても立体感を生み出してくれています。
立体感が生まれることで膨らみのある佇まいが飾りつけられているといったところでしょうか。
つまりはふくよかさももたらしてくれているのかな、とも思ったり。
さらに2枚仕立てとされることでその立体感に拍車がかかっているんですよね。
これはタックによる作用をほんの少し飾る程度かもしれませんけども。
何はともあれ、裏地からも後述する特徴的な生地が顔を覗かせる点は魅力と言えるはず。

というわけで、そこに採用されているのがディボック加工が施された生地となっています。
ディボック加工は塩縮加工のひとつとなっており、服地よりもバッグや資材などの表情を飾るもの。
どことなくインテリアなどの内装を飾るような加工なようにも思ってしまったり。
そんなディボック加工はぽこぽことした凹凸のある生地感に仕上がっています。
グレー単色の中に飾られたぽこぽこが非常に良い味を出してくれていますね。
派手さはないにしろ、何やら個性を放った存在といったところでしょうか。


正直なところ、秋冬ものにはふさわしくない生地感だと思わざるを得ませんが、それでもいつものスタイルに飾りつけるように重ねていただければ、また違ったスタイルが実現することも確か。
どちらかというと飾らない暗めでシンプルになりがちな秋冬のスタイルに飾りを付与してくれるでしょうね。
着飾るほどではない程度なので馴染みが良いことも間違いないかと。
本来は飾らない性格だとしても時には飾る良さを教えてくれているのかもしれません。
僕では有終の美を飾ることはできない存じ上げなかったラムスプリンガがソースとされ、ただの飾りとしてだけでなく立体感のある表情を飾りつけてくれるタックがとられつつ、個性を飾るディボック加工のぽこぽこ生地が採用されることで、いつものスタイルに飾りつけをしてくれるnagouneのDivock nylon Uneven vestを是非。
池田
