揺らぐ|ウールアーバン格子・ジップジャケット|山内 26SS|えん -en-

揺らぐ

こんばんは。池田です。

久しぶりの『はなし -diary-』の更新となってしまいましたが、いやはや、いよいよ年の瀬が迫ってきていますね。
既に『ふゆのおねびき -winter sale-』も開催しているということもあり、25AWのアイテムに手を出すか揺らぐこと必至。
2025年も1年完走するともなると流石にご褒美として迎え入れたくなってしまいまして。
それは流石に欲が揺らぐのも仕方ないですよね。
とはいえ、どのアイテムも迎え入れたいのでどれを選抜するか悩みどころ。
この選抜候補が揺らぐ内に皆さまは先行していただければ。
是非に。

欲で揺らぐなんて自制心がまだまだだな、なんて成長しない姿を見せている中、書くのは久しぶりではあるものの今週のONE PIECEも面白かったですね。
あの事件の背景はやはりあの契約による人格と言いますか、人間性と言いますか、が揺らぐどころではない替わりようが要因だったとのことで。
さらに本性が揺らぐことになってしまっていたあの人物がその契約の全貌を知っていたことも驚き。
さらにさらに最大の契約ではないにしろ契約もしていたなんて驚き驚き。
それでもどうやら本性が揺らぐことはなさそうなので安心もできましたね。
過去編も大詰めになってきそうなので来週も楽しみにしておきますか。

揺らぐ|ウールアーバン格子・ジップジャケット|山内 26SS|えん -en-

無駄話を書く自分は揺らぐことがないのだろうな、と意固地ぶりを見せながら、本日は山内のウールアーバン格子・ジップジャケットのご紹介を。
たとえ揺らぐにしても揺らぐことのない1着かと。

揺らぐ|ウールアーバン格子・ジップジャケット|山内 26SS|えん -en-

こちらは山内では定番とされているジップジャケットとされています。
と、公式の説明に書いてあったのですが、僕の認識では毎シーズン展開されているわけではないと思っているのですが、もしかしたら見逃しているだけかもしれません。
おそらく24AWが最後だった気もしつつ、誤っていたなら信用が揺らぐことこのうえないですが、全て記憶しているわけではないので致し方なし。

揺らぐ|ウールアーバン格子・ジップジャケット|山内 26SS|えん -en-

信用が揺らぐ以前に信用がないという悲しき事実には目を背けさせていただきまして、デザインにおいては過度な要素は加えられていないシンプルさと言ったところでしょうか。
アイテム名とされているジップジャケットという存在が揺らぐことはまずないでしょうね。
強いて言うのであれば、襟は備わっていないのでノーカラーと言えそうなものの、背面の首元はやや高めに設定されているので、すっきりし過ぎない佇まいかと。

揺らぐ|ウールアーバン格子・ジップジャケット|山内 26SS|えん -en-

というところに採用されているのがSP100'sのノーミュールシングウール。
やはり山内のアイテムともなるととてつもない生地が最大の魅力と言っても過言ではない事実が揺らぐことはないですよね。
もちろん縫製などの作り込みも魅力ではあるものの、よりわかりやすい生地が最大の魅力と言いたくなってしまうもの。

そのノーミュールシングウールはあえて節が出た糸を密度高く織り上げています。
加えて、格子状の柄を落とし込んでいるため、糸の節も相まってはっきりとした格子ではなく、どことなく格子が揺らぐような表情に見えてくるでしょうか。
山内ともなるとぱきっとした格子を落とし込んできそうなところ、そんな勝手な印象を良い意味で裏切ってくれたと感じた次第。

揺らぐ|ウールアーバン格子・ジップジャケット|山内 26SS|えん -en-

もちろんそれだけでなく、そこに流し染めであるアーバン染めが手作業によって施されています。
複数の色味でアーバン染めしていることにより、ただでさえ節のある揺らぐ格子がさらに揺らぐことになってしまっているんですよね。
ゆらゆら揺らぐことで格子が浮かび上がってくるとでも言いたくなってしまったり。

揺らぐ|ウールアーバン格子・ジップジャケット|山内 26SS|えん -en-

その色味としては身頃の左側が濃いめのグレー、右側が黄みがかったような緑がかったようなグレー、と要所要所で異なる色味に染め上がっています。
良い意味で色味が揺らぐムラが出過ぎているので、どうなろうと唯一無二と言わざるを得ません。
まるで同じ個体は存在しないので、唯一無二の1着として手を取り合って寄り添ってくれるはず。

また、この身頃のアーバン染めから乖離が起きないように、リブにはムラ染めが施されています。
なんて言いつつ、単色であるという見え方に揺らぐことになってしまうほどの表情であることも事実。
よくよく見てみると部分的にムラらしきものが見える程度ではあるので、これを覚えていた方は凝視してみてください。

なるほど、唯一無二の存在に昇華しているのか、と書き終えようとしていると思われるでしょうか。
いやいや、シンプルなジップジャケットに唯一無二のアーバン染めを施して完結させても良いでしょう、と正直なところ僕もそう思ってしまいます。
ただ、そんな考えは間違いなく揺らぐことになるかと。

揺らぐ|ウールアーバン格子・ジップジャケット|山内 26SS|えん -en-

というのも、裏地を見てみると山内の想いが揺らぐことのない有松絞りを施したコットンキュプラツイルが控えているんですよね。
着てしまえばまるで見えない裏地に有松絞り、いや、変態的にもほどがあるでしょう。
変態的過ぎてもはや何をやりたいのかわからず脳が揺らぐように混乱してしまいそう。

なんとか脳が揺らぐことは避けておきつつ、その有松絞りの中でも流し染め格子絞りによって染め上げられています。
伝統の格子絞りに山内ならではの手法が加えられた絞り染めということで、染料が揺らぐように流れ落ちているのかな、なんて思ったり。
ともなると、唯一無二であることが揺らぐことはまずない仕上がり。

揺らぐ|ウールアーバン格子・ジップジャケット|山内 26SS|えん -en-

もしかしたら、と思い、リバーシブル仕様ではないものの、勝手にリバーシブルとして裏地を表にして着てみました。
この変態的過ぎる裏地を全力で体感したいという気持ちに揺らぐことになった場合は、タグを切るなどしてお試しいただければ。
山内の縫製の綺麗さをもってすれば、これでも成立してくれると思ったりもしています。

先に変態的な有松絞りについて触れてしまいましたが、コットンキュプラが採用されていることも念の為見逃さないようにしておきましょうかね。
コットンキュプラともあってさらりとした心地良さが揺らぐことはないかと。
着ている際に直接肌に触れることはあまりないとは思いますが、インナーのアイテムとも仲睦まじい関係性を築いてくれると思います。

揺らぐ|ウールアーバン格子・ジップジャケット|山内 26SS|えん -en-

そしてサイズ感は突出した設計とはされていない普遍的なものといったところ。
程良さが際立っているので飽きるなんて気持ちに揺らぐなんて未来は全く見えないですよね。
あまりにもゆとりをもたせているアイテムをインナーにすることは難しいとは思いますが、あまり深く考えずにインナーを選択していただければ。

揺らぐ|ウールアーバン格子・ジップジャケット|山内 26SS|えん -en-

いやはや、26SSの初手にしてはとんでもない1着が到着してしまいましたね。
相変わらずのものづくりへの追求が揺らぐことのない仕上がりには感嘆もの。
これなら26SSは1着のみでも良いかもな、なんて思ってしまうほどに。

揺らぐ|ウールアーバン格子・ジップジャケット|山内 26SS|えん -en-
ウールアーバン格子・ジップジャケット ¥203,500 (in tax)

何があろうと軸が揺らぐことのないように精進していかねばですね。
節の出た糸によって揺らぐ格子柄とされつつ、そこにアーバン染めでゆらゆら揺らぐ表情が実現するだけでなく、有松絞りへの想いが揺らぐことのない変態的な裏地を採用し、ものづくりへの追求の実感が揺らぐことのないシンプルなデザインとされた山内のウールアーバン格子・ジップジャケットを是非。

池田

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  • 揺らぐ|ウールアーバン格子・ジップジャケット|山内 26SS|えん -en-

    揺らぐ

    もう揺らぐほかなし。

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  • 覆う|Large Shawl "Deep River"|Fujimoto 25AW|えん -en-

    覆う

    一部を覆うのか、全てを覆うのか。

    覆う

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  • だと|KON-PT05253|kontor 25AW|えん -en-

    だと

    そうだとしても。

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  • 隠れ|WEP print T-shirt|nagoune 25AW|えん -en-

    隠れ

    隠れるかの如し。

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