陰り
こんばんは。池田です。
ようやく秋らしさを感じられる気温になってきましたかね。
風が強いのはもちろん嫌ですが、秋を楽しめる気温になったので許すことにします。
気温が下がった上に陰りの場にいると肌寒い、とも感じられるほど。
これこれ、と嬉しくなるばかり。
なんて言っている間に、すぐ冬が来て、寒い寒い、と嘆いている未来が見えてしまいますね。
秋らしい陽気になってきた中、世の中の様々な情勢は陰りが見られる状況が続いていて、ニュースを見ているのが嫌になってしまいます。
もう少し平和なニュースを見ていたいんですけどね。
暗いニュースを見ていると、どことなく表情に陰りが出てしまいそうですし。
表情に陰りが出てこないように、楽しい毎日を過ごしたいものです。
Instagramの撮影で下ばかり向いているから陰りが出ているのでは、と自らの分析結果に落胆しながら、本日はYASHIKIのGinrei Knit Coatのご紹介です。
暗い陰りがむしろ魅力の1着に。
いつものことながら、まず全体のイメージとして『銀嶺』が落とし込まれています。
この『銀嶺』は雪が積もって銀白色に輝く山という意味。
何故かわかりませんが、雪が積もった山の方が魅力的に映ってしまうんですよね。
紅葉も良いですけどね。
そんなことはさておき、こちらはYASHIKIのAWでは定番的に展開している、和と洋の要素を合わせた作務衣型のコートになります。
定番的に展開しているとはいえ、編み柄が毎シーズン全く異なるので、また違った魅力を感じられる仕上がり。
毎シーズン欲しくなってしまいますが、既に数着持っていたり、そもそも自転車通勤だから出番が少なかったり、と諦めざるを得ない現状が残念でなりません。
そんなこともさておき、雪が積もり始めた白山連峰の銀嶺風景が表現されています。
その白山連峰の白と黒の対比になった山々に、はっきりとした陰りが現れた情景をイメージ。
雪が積もった山とそうでない山の対比によって、遠近感がより出た奥深い情景が想起されるでしょうか。
山々に降り注ぐ雪を表しているのが、最も特徴的と言っても過言ではない、襟を含めた中央部分。
縦のラインが協調されることで雪が降り注いでいる情景が表されていることに加え、この中央部分は2枚仕立てになっており、よりボリュームを出した仕様になっています。
そのおかげでふっくらとしたような印象となり、雪が積もっている情景をより感じられるような気がしています。
雪が降り注ぎ、真っ白になった白山は、身頃上部の天竺編み部分で表されています。
面積があまりないことで、遠くから眺めているのかな、なんて思わせますね。
一方の身頃下部では、山の陰りを編み地で表しています。
交差したような編み地にすることによって、連なった山々の陰りが表現されている、といったところでしょうか。
こちらは面積が大きいため、もしかしたら陽がかなり低い時間の陰りが表現されているのかもしれませんね。
降り注ぐ雪が表現された襟部分は、スタンドカラーのような仕様になっていますが、折り返すことでショールカラーのようにも着ることも可能です。
スタンドカラーの状態の場合、インナーは見えにくいため、インナーを見せたいスタイルの時はショールカラーにする、などそれぞれ楽しめると思いますよ。
サイズはFREEのゆったりシルエット。
幅広い方に着ていただけるサイズ感ですし、厚手のインナーも着ることができる優秀加減かと。
そして色味に関しては、BLACKが早々に完売してしまったため、MOCHAのみになってしまいました。
仕方なし。
もちろんBLACKは言わずもがな、な色味ではありますが、MOCHAは重たい雰囲気を感じないことが魅力かな、と思います。
僕も過去のシーズンのもので両色持っていますが、MOCHAは品のある雰囲気も出ますし、いなたい方向性に持っていくこともできる気がしています。
何を言ってもBLACKは諦めるしかなくなってしまった、ということで。
暗い陰りが出てしまった表情も明るくしてくれそうな存在。
暗い陰りを表現していながらも、陰りどころか陽の光の温かみを感じられる仕上がりのYASHIKIのGinrei Knit Coatを是非。
池田