八重蔵さん

2022年8月14日

こんばんは。池田です。

暑がりなので夏は嫌いです。
さらに台風が来たりするので余計に。
しかも着られる服が限られるという点も嫌いポイントを蓄積させます。
誕生日もあるし、早く秋が来ないかと待ち侘びるばかりです。

そんな秋を楽しみに待ちながら秋冬に向けて準備を、ということでまずはsatouから。
satouに限っては7月からデリバリーが始まっていたため、プレオープン中からひっそりonlineには掲載していました。
というよりタイトルの”八重蔵さん”って誰？突っ込みが欲しいがために、このタイトルにしました。
展示会で説明見て僕がそう思ったので。

ということで本日はsatouのgrandad shirtについて。
プレオープンで展開していた22SSのGrandfather shirt blousonをアップデートしたバンドカラーシャツです。

シャツとはいえ、生地はしっかりとした厚めになっているので、ちょっとしたアウター感覚で着られると思います。
その生地について語る上で欠かせないのがタイトルにもある”八重蔵さん”です。
”八重蔵さん”は使われている生地を作っているお爺さん本人。

なんでもこの”八重蔵さん”は岡山県の児島で長年この生地”だけ”を作り続けているとのこと。
厳密にいうと、八重蔵さんは40/2糸で平織と綾織の2種類の生地”だけ”を作り続けているそうです。
そんな2種類のうち「八重蔵さんの綾織」を使用しているのが、このシャツ。
しかもオーガニックコットンで。
会ったこともない八重蔵さんのひた向きに生地と向き合っている姿を想起させるような感覚に陥りました。
(気になりすぎて調べてところインタビュー記事があり、温和な雰囲気漂う八重蔵さんのお顔を拝見しました。)

grandad shirt off ¥30,800 (in tax)

最初に触れた感じは気持ち良いなぐらいの感覚でしたが、その話を聞くとぐっと感覚が澄まされたように感じました。
背景にあるものを聞くと感覚、感じ方、考え方などがふと変わる時は皆さんあると思うので、そんな感じす。

さらに色味は晒しのoffに加え、藍染のaiも展開。
プレオープンではご用意できなかったのですが、22SSでも採用されていた宮崎県の「じゅうじ染め」という染めで、1枚1枚職人さんの手で藍染めを施されています。
そのため良い意味での色むらがあり、着用していくごとに経年変化を楽しめる1着です。

grandad shirt ai ¥42,900 (in tax)

生地だけで長々と書いてしまいましたが、着た時に空気を孕むようなきれいなシルエットも非常に魅力的。
少し気温が下がってきたらばさっと羽織ってメインに、アウターが必要になったらインナーとして、どんなスタイル、シーンでもしっかりはまってくれる汎用性の高さも魅力かと。
そんな人間になりたいものです。

22SSではバックに太めのベルトがついていましたが、こちらはちょっとアクセントに程度のベルトがついており、この控えめな主張を勝手に八重蔵さんと重ねてしまいます。

最後にタグについて。
『今期より、下げ札に飛騨高山の渋草焼き「渋草柳造窯」と協業した陶器のタグが付属します。
こちらのタグは通常の釉薬の代わりに、吸水性のある釉薬をブランドロゴ側に塗布しています。
吸水性を持たせていますので、アロマオイルや香水などお好きな物を付けて、デフューザー代わりにお部屋やクローゼット、箪笥などに置いていただけます。』
佐藤さんからの粋な計らい、感服です。