手

2025年9月27日

こんばんは。池田です。

今日はいつもお世話になっているyauranさんが2周年ということで、まずは営業前に前哨戦に行ってきました。
このためにここ最近は遊びに行っていなかった手前、久しぶりの来訪でしたが、いやはやたまりませんでした。
見事にニットに手を出すことになってしまったのですが、あの手のニットは手を出さずにはいられないんですよね。
本当は古着のニットは控えているのですが、ついつい手が伸びてしまいまして。
元来のニット好きとしてはニットの収納をそろそろ考えなくてはいけなそうです。
兎にも角にも、yauranさん2周年おめでとうございます。

ニットの収納方法で良い手はないのかな、と衣替え後の収納を心配している中、一昨日の定休日には母の誕生日ということもあり、ご近所の中華料理のお店に行ってきました。
ご近所のお店の中でもなかなかの人気ぶりなので、もちろん手の込んだ料理たちは美味しいのなんの。
大サイズのビール片手に食べていたので量は食べてないんですけども。
それでもつまんでいるだけで心が満たされたような気がします。
やはりたまには手の込んだ贅沢な食事をすることも大事なのかもしれませんね。
たとえ少食だとしても。

古着に手を出している場合ではないのか、と罪悪感を抱いているふりをしながら、本日はsatouのhand knit cardiganのご紹介を。
どこまでも手の温かみを感じてしまう仕上がりかと。

先に正直に申し上げておきますと、いつも以上にタイトルがそのままの表現なのでお見知りおきを。

そんなタイトルにもあるようにこちらは手編みのニットによるショールカラーカーディガンとなっています。
はい、そのままですね。
そのままだとしても個人的に最も魅力的な部分だと感じたので致し方なし。

気を取り直しまして、その手編みニットは太番手のウール糸が使用されています。
太番手ともなると、このざっくりとした編み地がなんとも良い雰囲気。
ざっくりとしていることで洗練しているとはとても言えませんが、それ故の温かみや趣を手にできているのかなと。

このざっくりさから温かみや趣を感じることはもちろんのこと、それは手編みであることもそう感じさせる要因。
ニットが得意の佐藤さんにとってはこの手編みの魅力の引き出し方は手の内といったところでしょうか。
間違いなくニット好きは歓喜もの。

温かみや趣だけでなく、ほんのりと粗野な表情を手にしている点も良さのひとつですかね。
ほんのり、いや、そこそこの粗野感でしょうか。
洗練されすぎていたり、品がありすぎたり、してしまうとsatouらしさが薄まってしまうので、これがsatouらしさと言えるはず。

加えて、フロントには砥部焼のボタンとビーズ、革紐を持ち合わせています。
ボタンホールではなく革紐ともなると留めない手はない、と言いたいところですが、少し面倒、ではなく、少し手間がかかるので留めずに着たくなるかもしれません。
もちろんこれは僕の完全なる個人的見解ですのでお気になさらず。

個人的見解はさておき、砥部焼や革紐ということでここでも趣を感じさせること必至。
この細かな部分まで手を尽くすからこそ感じられる趣といったところですね。
佐藤さん、流石のやり手、なんて偉そうに言いたくなってしまいますが、そう言ってしまうのは控えておきます。

そんな手編みニットなどなどを採用したショールカラーのカーディガン。
この手のデザインだけでもsatouらしいと感じられるかもしれませんね。
再び展開されたショールカラーコートもありますし。

採用されている手編みニットだけでなく、このショールカラーというデザインも魅力のひとつ。
これまた洗練、上品などとはとても言えないような野暮ったさ、むしろ古臭い、なんて言いたくなってしまうような佇まい。
野暮ったくて古臭い、それだけ聞くと悪く捉えられてしまうかもしれませんが、それがsatouの何よりの魅力を伝える手として僕は捉えているのでご理解を。

そしてサイズ感としてはゆとりをもたせてはいるものの、ショート丈に設定されています。
この手の手編みざっくりニットにはどうしてもずっしりした印象を受けるかもしれませんが、ショート丈なので重さは感じさせずにすっきりした印象を感じていただけるのではないでしょうか。
ずっしりしつつ、すっきりもしつつ、非常に良い塩梅かと。