両A面
こんばんは。池田です。
このご時世でCDはどれだけのシェアがあるのでしょうか。
僕はそこまで音楽に熱がないということもありますが、完全にストリーミング派です。
それこそCDを買ったのは5回もないぐらいだと思いますし、両A面なんて知る前から買わずにレンタルで済ましてしまうぐらい。
母はユーミンやサザンなどのCDを買っていますが、若年層もまだCDを頻繁に買ったりするんですかね。
僕も本だったり、漫画だったりは、”もの”として手元に置いておきたい収集癖がありますが、CDはもっぱら。
ストリーミングが主流かもしれませんが、CDも需要は確実にあるので、衰退したとしても絶滅することは流石になさそうですけどね。
音楽ってライブに行ったりしないと好きとは言えない、というような風潮を勝手に感じてしまうな、と考えながら本日ご紹介するのは、昨日入荷のあったsatouのquilting hanten blousonです。
今日はちゃんと撮影できましたので。
昨日は簡単にご説明しましたが、多少重複する部分はあるかと思いますので、ご了承ください。
まずデザインソースとしては、デザイナーの祖父母が自宅で着ていた半纏です。
僕の祖父母をイメージしてしても、こんなアイテムに昇華できないですね。
当たり前ですけど。
そんな半纏をブルゾンとしてアレンジし、さらにリバーシブル仕様になっています。
表地は22SSからアップデートした麻の葉柄のオリジナル中綿キルト。
一方の裏地は個人的には既にお馴染みになっている、「八重蔵さんの綾織」を使用しています。
変換する時も一発で出てくるぐらいのお馴染み感です。
「八重蔵さん」をご存知ない方もいらっしゃると思いますので、簡単にご説明すると、「八重蔵さん」は児島でオーガニックコットンの40/2の糸だけで平織と綾織の2種類の生地だけを作り続けている方です。
そんな2種類の内の「八重蔵さんの綾織」が使用されているというわけです。
キルトと綾織というだけで、印象ががらりと変わるアイテムですね。
ちょっと主張したい時はキルト、ふと落ち着きたい時は「八重蔵さん」、とその日の気分に合わせて選んでいただければと思います。
「八重蔵さん」の裏地側を表にした場合は、トップボタンのみを留める仕様になっていたり、ポケットがないミニマルさ、などの違いも。
サイズ感としてはゆったりとコンパクトのちょうど中間ぐらいでしょうか。
ゆるゆる好きの僕としては新鮮なサイズ感になりますが、本来これぐらいが受け入れやすいサイズ感な気も。
インナーとして着ることを考えると、非常に丁度良いバランスになっていますかね。
そして色味は無染色のkinariと藍染が施されたaiの2色です。
kinariはオーガニックコットン本来の色味となっているため、非常に優しく温かみのある色味になっています。
目立たない程度に黒い節?がある点も、どこか愛らしさを感じさせますね。
ほとんど差はないですが、体感的には無染色のkinariの方が柔らかいかな、と感じました。
陸上100mで0.04秒の差ぐらいですかね。
また、藍染は宮崎県の「じゅうじ染め」という技法で製品染めされています。
何度も染色を繰り返して仕上げられることによって、表地の麻の葉柄がより強調される色味が実現されています。
これが本当に綺麗なんですよね。
奥行き、深み、密度を感じるような色味ですが、重さは全く感じさせません。
一方の「八重蔵さん」側は生地の特性としてムラが出てしまいます。
とはいえ、全くネガティブさは感じないですし、ムラによって個性が出る良い風合いになっているかと思います。
表裏で全く異なるアイテムに見える上に、色味でも全く異なるアイテムに見えてしまって、良い悩みを抱えてしまいますね。
今日ぐらいの気温だとインナーとしてかもしれませんが、冬になるまではアウターとして主役を張ってくれるアイテムではないかと思います。
アウターとしても、インナーとしても役目をしっかりと果たすことができる、両A面で両A色なquilting hanten blousonを是非。
池田