互い

2024年5月6日

こんばんは。池田です。

GWも最終日ですね。
大きく天気が崩れることなく終わりを迎えられそうなので、目一杯楽しむことができましたかね。
僕は目一杯いつも通りの営業となりました。
それでも古着でプリントTを買うなど、楽しみもあったのでね。
目一杯楽しめた方も、僕と同じように目一杯いつも通りに過ごされた方も、お互い無事にGWを終えることができて何より、ということにしておきましょう。

GWが過ぎ去るのも早かったな、と振り返っている中、ここ最近古着の値付けが話題に上がっているのでしょうか。
その話題の詳細はわからないんですけど。
他の店舗より高めの設定になっていたとしても、その店舗の設定なら外部がとやかく言っても仕方ない気がしてしまいますが、どうなのでしょうか。
高かろうが安かろうが買う方がいらっしゃるのであれば、それはお互いに価値と金額を共有できたことになると思うんですけどね。
もちろん高すぎるのは何とも言えないですけど。
業界としてもう少しお互いを尊重して、協力しあって、助け合って、楽しむのが1番。
なんて、僕がとやかく言っても仕方ないですね。

互い違いになっては元も子もないよな、と憂いてしまいそうなところを我慢しながら、本日はKUONとFOOT INDUSTRYの共作アイテムであるRopeSlipper -Boro-のご紹介です。
お互いの良さが際立った仕上がりかと。

こちらのコラボレーションのキーワードとされているのが『伝統技術へのリスペクト』。
それを如実に感じられるKUONの現代版ボロ、Upcycled Boro Type02で作られています。
ボロはアッパー全体にあしらわれており、独自の表情を出してくれていますね。

加えて、その上にはネイビーと黒の生地を編み込んだ紐が鎮座しています。
ただ編み込まれているだけでなく、丸いウッドビーズも付く仕様に。
現代版ボロと編み紐、とお互いにKUONらしさを存分に感じられるかと思います。

この紐がたっぷりとしたボリュームを出してくれていて、どこか愛らしさを感じられるでしょうかね。
僕だけかもしれませんけど。
愛らしさはさておき、たっぷりボリュームとなっているため、太めのパンツを穿いてもしっかり存在感を出してくれる力強さも持ち合わせているかと思います。
それでも他のアイテムを邪魔することなく、お互いの手を取り合っているかのように馴染んでくれる、そんな存在。

また、現代版ボロと編み紐はお互いに全て手作業で行われているので、1点1点異なる仕上がりとなっています。
なんて言いながらも、既にSは完売しており、Mも1点のみなので、選ぶ余地はないんですけども。
それはそれで運命の出会いとも捉えられるので、その方向性でいきましょうかね。

内側に関しては、レザー張りの仕様となっているので、足入れやフィット感の良さも感じていただけるかと思います。
それだけでなく、足の形に合わせられたフットベットとなっていたり、厚みのあるソールになっていたり、とFOOT INDUSTRYの"本質の追求・洗練された物づくり・使い手目線"がしっかりと体現された仕様に。

そしてシューキーパーも付属する嬉しい心配り。
こちらはシューズの製作過程で出る切れ端部分で作られているため1点1点異なっていたり、中には茶葉が入っていて消臭抗菌もしてくれます。
付属するだけでも嬉しいのに、そんなことまでしていただけるなんて、至れり尽くせりですね。

というわけで、デザイン面としてはKUONらしさを、機能面としてはFOOT INDUSTRYらしさを、全面に感じられる1足になっているのではないでしょうか。
お互いを尊重し、お互いの良さを掛け合わせた、まさにそう言える仕上がりかと。
特に文脈がないコラボレーションも巷に転がっている昨今ではありますが、こればかりはお互いの文脈に沿った、これぞと言えるコラボレーション。