何も
こんばんは。池田です。
昨年大きな話題を呼んだ某ブランドの某クリエイティブディレクターによるクチュールコレクションが発表されましたね。
様々な意見があるとは思いつつ、個人的には親和性が高いのではないかと思っていたのですが、今回のクチュールも非常に良かった気がしてします。
クチュールについて何もわからない程度の知識なんですけどね。
知識は何もないので、コレクションの雰囲気のみで感じただけではありますが、創業者への尊敬の意を抱きつつ自分の世界観も反映させていると言いますか。
というよりも、創業者とあの方の世界観、考えていること、目指していること、などなどが整合性がとれているようにも感じてしまいます。
実際はどうなのかは何もわかりませんが、遠い過去にも思ってしまう何も装飾をしないとも言える、所謂クワイエットラグジュアリーなる潮流を何も感じないほどの装飾にはなんだかすっきりとした心情になってしまいました。
これでもか、と言ってしまいたくなるほどの装飾が施されていると気持ち良くなってしまうんですね。
今後も楽しみです。
クチュールについても、あの装飾についても、理解できていることは何もないことは重々承知している中、またもや大物の退任報道が発表されましね。
兼任していた一方のブランドから退任していたので、専念するためと思いきやこちらでも退任されるとは。
これまた知識は何もないと言えてしまいますが、この方のクリエイションは個人的に素晴らしいと思っていたので、見れなくなってしまうのは残念です。
既に後任の予想もされていますが、この方のこれからも気になってしまいますね。
クリエイティブディレクターの席が空いているあのブランドかな、なんて勝手に予想してしまったり。
それにしても昨年から今年にかけての退任、就任報道が止まないので、新鮮さを求める以外には何も求められていないのかな、とも思ってしまったり。
もう少し長年にわたって就いて芯を通した方が良さそうな気もするんですけども。
何はともあれ、あの方はどのブランドに就任するのか楽しみに待つことにしましょうかね。
以上、ラグジュアリー業界のことを何もわかっていない僕からの意見として書かせていただきながら、本日はULTERIORのFADED SILKY TERRY RW HALF ZIP P/OとFADED SILKY TERRY RW SWEAT PANTSのご紹介を。
これには何も言うことがないとさえ思ってしまうアイテムたちかと。
このアイテムたちをセットアップと呼んで良いものかはわかりませんが、正解は何もないと思うのでここではセットアップと呼ぶことにします。
というわけで、セットアップなら毎度のこと共通する生地から。
それこそこの生地は何も言うことがないのかもしれませんが、書かないわけにはいかないので、既にご存知の方もお付き合いください。
もしこの生地の魅力を何も欠かさずにご存知という方は華麗に下に飛ばしてご覧いただければ。
そんなわけで何も言うことがないと言ってしまいたくなるこのスウェット生地は、主に杢グレーの糸を使用しています。
表糸には粗挽きの杢グレーの強撚糸、中糸にも杢グレー糸、裏糸には無撚糸、を使った裏毛生地。
何も臆することなくひたすら杢グレーをを使うことによって、奥深い表情を実現しているわけですね。
これだけでもULTERIORの生地へのこだわりをひしひしと感じてしまうわけですが、何もそれだけではないところが惹きつけられる要因のひとつかと。
それはこの杢グレーを染め上げており、さらに起毛加工を施されているからこそ。
となると、奥ゆかしい色味を実現することができ、表現する言葉が何も出てこないような絶妙な色味を感じるわけですね。
色味としては簡潔に言ってしまうと黒ではあるのですが、フェードしつつも、フェードしただけにとどまらない色味になっているかと。
古着やビンテージなどのフェードした色味には魅力を感じざるを得なかったりするものの、それとはまた違った表情を感じてしまうんですよね。
この何も表現方法が思い浮かばない表情にはULTERIORならではだと感じつつ、だからこそなんと書いて良いものか困ってしまうもの。
と、たまらない色味だよな、と感じてしまいますが、いや、黒での展開なんて垂涎必至ではないか、とも同時に感じてしまう次第。
ULTERIORのスウェットで黒で展開してしまっては気を失ってしまう懸念を抱きつつ、心の奥底では切望していたことは必然と言えるでしょうね。
こんなものを見せられてしまったら何も考えずとも手が伸びてしまうのも必然と言えるのではないでしょうか。
そんな表現に困惑してしまう垂涎必至のスウェット生地を使用したハーフジッププルオーバーとパンツ。
まずはハーフジッププルオーバーから。
先シーズンはハーフジップのフーディとして新たな仲間入りしていましたが、今季は襟付きのプルオーバーとして展開されました。
フーディが展開されて今季もフーディで展開されるのかな、と勝手に何も考えないまま展示会にお伺いしたところ、なんと襟付きのプルオーバーが眼前に。
いやいや、こんなものたまりませんよね、と声が漏れしまいそうになってしまうのは致し方なしですよね。
もちろんただのハーフジッププルオーバーとして仕上げられているわけではありません、
というのも、ハーフジップ部分と裾がカットオフのようなデザインとなっています。
24AWではハーフジップ部分のみ、22AWでは裾のみがカットオフになっていたので、それらを掛け合わせたデザインと言えるかもしれません。
このカットオフ部分はくるんとカールしており、裏毛が顔を覗かせているのがなんだか抜けた雰囲気を感じられるでしょうか。
抜けた雰囲気とは言ったものの、それを感じるのはカットオフ部分のみ。
もし全体として抜けすぎてしまっていたとすると、何もとまではいかずともあまりULTERIORらしさを感じることができなかったかもしれません。
そうはならずに仕上がっている要因は襟付きであることや、締まりを与えてくれる色味かと。
抜けた雰囲気やビンテージらしさをほのかに感じさせながら、すっと凛とした佇まいを感じていただけるはず。
それに加えて、前後で異なる袖付け仕様に違和感を感じられたり、すっと寄り添ってくれる絶妙なシルエットで仕上げられています。
痒い所に手が届くと言いますか、隙なんて何もない仕上がりですよね。
何もかも任せてしまっても良さそうでしょうか。
と、ここまでつらつらと書いていますが、まるで何もなかったと言わんばかりの馴染み具合ではないでしょうか。
新顔であるにも関わらず、そんな初々しい雰囲気を何も感じさせない存在に感じられますね。
それはやはり不動のスウェット生地だからこそ成せること。
安心して身を委ねられること間違いなしかと。
一方のスウェットパンツ。
こちらは継続して展開しているので、これこそ何も言うことがないでしょうか。
そうともなると、既に迎え入れている方もいらっしゃるかもしれませんね。
かく言う僕もULTERIORのこのスウェットパンツの虜になっているひとり。
何故そこまで虜にさせるのか、個人的にそれは所謂スウェットパンツとは一線を画す綺麗なシルエットだから。
所謂スウェットパンツなんて穿いてたまるか、とは言い過ぎかもしれませんが、それほどまでに僕は敬遠していました。
カジュアルに振りすぎているがために。
そんなところに割って入ってきたULTERIORのスウェットパンツ。
こんなシルエットを見せられてしまったら何も文句が出てきませんでした。
何も文句が出てこなかったのかについては、アウトシームがないことによって出るすとんと落ちる綺麗なシルエットであるが故。
シルエットだけ見たらスウェットパンツなんて到底思えないんですよね。
この綺麗さにはもう感嘆とするしかありません。
もうひとつの特徴として挙げられるのがステッチの遊び心。
外では要素を省いて、内で遊ぶなんて天邪鬼な存在のようにも思えてくるでしょうか。
その天邪鬼さが小気味良さを出してくれているかと。
黒なので見えづらいですが、それはご愛嬌で。
ちなみに裾にはドローコードが付いているので、その時の気分で絞ったり絞らなかったりで楽しんでいただければ。
僕はすとんと落ちる綺麗なシルエットの虜なのであまり絞ることはないんですけども。
もちろん絞っても綺麗なシルエットは保たれますので何も心配することはないですよ。
何も語らずとも伝わる魅力を持ち合わせるにはどうしていくべきか考えさせられてしまいますね。
奥深さを感じさせる杢グレー生地に黒を乗せることで何も文句のつけどころが見つからず、さらに何もなかったかのような表情で姿を現したり、あまりにも綺麗なシルエットに何も敬遠する理由がなくなってしまった、何もかもが手を出したくなる仕上がりのULTERIORのFADED SILKY TERRY RW HALF ZIP P/OとFADED SILKY TERRY RW SWEAT PANTSを是非。
池田