よく
こんばんは。池田です。
もう猛暑が続きすぎて嫌になってしまいますね。
そんな当たり前のことをよく言えたものだとは思いつつも、これほど茹だるような暑さなので仕方なし。
東京が暑いことはもちろんですが、何やら北海道の猛暑が凄まじいみたいですね。
40度に迫る勢いみたいですし、北海道ではエアコンを設置していない方もよく見られるとのことで、それは本当に命に関わる大問題。
さらに天気予報をよくよく見てみると気温が南北逆転しているのでは、なんて思ってしまうほど。
台風も一気に3つ発生していますし、どうにかなってしまいそうですね。
こんな猛暑で展示会周りなんてよくやってるな、と自身を労うことにする中、来週の展示会でほとんど完走することになります。
ひとつはまだ日程が決まっていなかったり、ひとつはリブランディングにつき来季は発表なしという悲しい事実があったり。
非常に悲しいとは思いつつ、よく考えてみると何も毎シーズン発表し続けることが正義ではないですしね。
ファッション業界でよく言われる明らかにおかしい流れの速さに一石を投じてみるのも良いのかもな、なんて。
僕には一石を投じる力なんてないのですが。
何故これほど展示会が早まっているのかよくわからない気持ちを抑えられないところで、本日はULTERIORのRAYON LINEN CHECK SHIRTのご紹介を。
よく見てみないとわからない魅力を携えた仕上がりかと。
こちらはかなり細かめなチェック柄、所謂ギンガムチェックのように見える生地が採用されています。
細かすぎて遠めからよく見ても、ギンガムチェックなのか、ドット柄なのか、もはや何の柄なのかよくわからないかもしれませんね。
それほどの細かさを有した表情、なるほど、この曖昧さは非常にULTERIORらしい、そう思わせてくれるでしょうか。
と言いつつ、間近でよくよく見てみると、細かなギンガムチェックではなく、ハウンドトゥースであることがわかるかと思います。
僕が無知なだけかもしれませんが、これほどの細かさを有したハウンドトゥースなんて初めて見ました。
こんなにも細かいハウンドトゥースをよく作り上げたものだな、と感じざるを得ませんよね。
そうは感じながらも、よくよく見ないとわからないほど細かいハウンドトゥースなんて意味があるのか、という声も聞こえてきそうな気も。
よくもそんなことを言ってくれたな、と言いたいところではありますが、確かにその声には反論できない自分がいつつ、いや、それで良い、いや、それが良いんです。
このよく見ないとよくわからないほどだからこそのULTERIORですのでね。
そのハウンドトゥースが乗った生地はレーヨン、リネン、ポリエステルの混紡生地。
ただそれらを混ぜた生地というわけではなく、レーヨンリネンの糸にポリエステルで覆ったものとなっています。
3種の混紡生地と言われても詳細がよくわからなかったところに、詳細をよくぞご説明いただけたと言いたくなってしまいますね。
ポリエステルで覆われているから、と僕が断言できるわけではありませんが、レーヨンとリネンの良い部分が損なわれることなく、両者をしっかりと感じられる生地感に仕上がっているように思えてしまいます。
レーヨンのとろりとした落ち感、リネンのじゃりっとした生地感、それらが前面に主張しないように抑えられ、であるが故に良さがよく混ざり合っていると感じられるんですよね。
だからこそ後述するサイズ感やシルエットに良い作用を促してくれているはず。
サイズ感やシルエットの前にデザインや仕様について。
デザインとしてはレギュラーカラーシャツとされており、ステッチによる芯抑え仕様やガゼット仕様が採用されており、それだけ見るとよくあるクラシックなシャツに見えてくるかもしれません。
ULTERIORではこの精緻な仕上がりが当たり前のようにも感じてしまうかもしれませんが、他とよくよく比較してみると作り込みをご理解いただけるかと思います。
そこにわずかに小さく設定されている襟は主張しすぎない控えめな存在になっているでしょうか。
他のレギュラーカラーシャツでよく見られる大きさの襟よりもアウターを羽織っても収まりが良くなっているかもしれません。
この半歩引いた佇まい、バランスが良すぎて言うことなし。
襟が小さめだからといってサイズ感も細めであるわけではありません。
身幅が広めにとられたボックスシルエットのようなシルエットを実現しており、気負わずに毎日のようによく着ることができる仕上がりになっているかと。
それでいてだらしないなんて一切感じさせないバランスの良さ、これまた言うことなし。
そして色味としてはBROWN/BLACKとBLUE/BROWNの2色。
BROWN/BLACKは生地の柄がよくわかる表情となっており、秋らしさがあるように思いつつも黒が入ることで通年着ることができる存在に。
一方のBLUE/BROWNは生地の柄がよくわからないかもしれませんが、よくよく見るとしっかりハウンドトゥースであることが理解でき、控えめでありながら妖艶さも感じていただけるかもしれません。
まるで異なる表情をしているのでよく考えて悩むしかなさそうですね。
どうすればよくご理解いただけつつも他との違いを出すことができるのかについて示してくれているのでしょうか。
間近でよくよく見ないとよくわからないほど細かいハウンドトゥース柄の生地に、これまたよくよく見てみると細かな作り込みを窺えつつ、他でよく見られるものより小さめな襟やゆとりをもたせたシルエットによって毎日のようによく着たくなってしまうULTERIORのRAYON LINEN CHECK SHIRTを是非。
池田
