偏

こんばんは。池田です。

なんだか『はなし -diary-』を書くのが久しぶりになってしまいました。
もちろん書く気がなかったわけではなく、24AWのデリバリーが終了していたからですのでね。
とはいえ、まだ書けていないものもあったりはするので、Instagramの投稿に合わせて更新しようと思ってます。
それにしても今季のデリバリーは前半に偏ってしまっていましたね。
あまり重ためのアウターなどを仕込んでいなかったことが原因なんですけども。
デリバリー時期よりもセレクトしたいということを優先しているので致し方なし。
ですが、流石に偏りすぎてしまっていたので、多少なりともデリバリー時期を鑑みる必要もあるなと。
なんて言いながら、これからも独断と偏見だけでセレクトしていく所存です。

偏見でないと独立した意味がなくなってしまうな、と自分に言い聞かせる中、あの選挙はやはりあの方が当選してしまいましたね。
拮抗する予想もされていましたが、票数はかなり偏った結果。
わからないものですね。
結果は覆すことはできないので、あの少し偏ったような考えで日本に悪い影響が及ばないことを祈るばかり。

偏屈であるのは自分も同じか、と改めて自分を見つめ直しながら、本日は『偏屈の偏見と偏愛。』と題して、24AWのスタイルをご紹介していこうかと。
冒頭でも書きましたが、24AWのデリバリーが終了したので、この辺りで一度振り返ってみようと思いまして。
これまで投稿した中で特に良かったなと偏屈な人が偏見と偏愛を。
中には完売してしまっているサイズや色味もあったりするので、その点はご了承ください。
ちなみに順番はInstagramの投稿順です。

それではまず山内のスタイルを。

『贅の集結』

縮絨カシミアニットジャケット ¥203,500 (in tax)
縮絨アルパカニット・衿つきプルオーバー ¥59,400 (in tax)
極重ヘビーメルトン・サイドシームレスワンタックパンツ ¥71,500 (in tax)

いやはや、何度見てもとてつもないですね。
贅沢にも程があると言えるほど、もはや大渋滞を引き起こしてしまっているでしょうか。
まさに極上。

続きまして、KUONのスタイルを。

Military Tent Harrington Jacket (Raindrop Camo) ¥99,000 (in tax)
Military Tent Wide Trousers (Raindrop Camo) ¥57,200 (in tax) 

テントとして使われていたレインカモを採用したセットアップはごりっとした強者感が凄まじいですね。
近寄りがたい雰囲気すら感じられるかもしれません。
さらによく見ると雨が縦に降っている部分と、まさかの横に降っている部分が切り替えられているため、曲者として認定して構わないでしょうか。
戦いに赴くことはありませんが、戦いと言えるほど気合が必要な時はこのセットアップであれば勝利を掴めるはず。

続きまして、satouのスタイルを。

個人的にsatouの秋冬ものと言うと、真っ先に思い浮かぶのがこのハーフジップニット。
程良いいなたさを感じさせつつ、畦編みが出す趣ある表情。
そして何よりすっぽりと首元を覆うネックの高さが、いつ何時も首元を温かく見守ってくれるんですよね。
高さがあるが故に折り方次第で佇まいに変化が生まれますし。
道着も同じく身を守ってくれること間違いなし。

続きまして、Fujimotoのスタイルを。

今季も独自の世界観満載のFujimotoの中で、特に他では見られないようなこのカーディガン。
かなり細身のシルエットからは心が締めつけられていることが表されているかのようで、羽を模した編みでそこから飛んで抜け出すことを表現しているかのよう。
表現が秀逸すぎますし、何よりその世界観が単純に格好良い。
インナーのまさにヴェールとも言えるロングシャツは、台座付きの貝ボタンを採用することで儚い表情もたまらないもの。

続きまして、ULTERIORのスタイルを。

フロントがかなり深く設定され、ニットポロと呼んでも良いものか、と思ってしまいますね。
もう少し先に行けばカーディガンにもなり得てしまうほどとなっており、その存在が曖昧になってきそうです。
パンツはちらちらとしたメランジツイルが非常に良い表情ですね。
生地の表情は懐かしさを覚えるものの、この綺麗なシルエットには洗練された雰囲気を感じさせ、どう捉えるかが曖昧になってしまいそうです。
ならないか。

続きまして、OPPOSE DUALITYのスタイルを。

やはり見逃せない世界最強のツイード。
響きが好きすぎるんですよね。
それはさておき、現代の日本で生活する上で無駄としか言いようがないほどの頑丈さを兼ね備えたキーパーズツイード。
さらにそれをレイヤードするなんて無駄でしかないですが、その無駄こそが最大の魅力。
それはいざ触れて、着ていただければご理解いただけるはず。
パンツは裾の溜まり方を計算された、反して無駄のないパターン。
無駄の応酬ではないのか、なんて声も聞こえてきそうなので退散。

続きまして、INNATのスタイルを。

どかっと大きめのダウンコートは、ウエストを絞ってシルエットにめりはりをつけても良さそうですね。
それでも後ろ姿を見てみると、ずんぐりむっくりしたような佇まい。
なんだか愛らしい。
インナーのメキシカンパーカーとオーバーパンツはずんぐりむっくりしているわけではありませんが、それぞれのオリジナルでは感じることのできないゆるい雰囲気がINNATらしいですね。
ほとんど見えてませんけども。

続きまして、YASHIKIのスタイルを。

他のアイテムとは異なり、モヘアが多くを占めているとしても、テーマである茜色に染まる白山を秀逸に表現した仕上がり。
本当に毎回感心してしまいますよね。
表現はもちろん魅力的ですし、このボリュームあるシルエットも非常に良い。
モヘアが採用されていることもあり、もけもけとボリュームが相まってこれまた愛らしいですよね。
久しぶりのもけもけモヘアに包み込まれたくなること必至。

そして最後はPOLYPLOIDのスタイルを。

ネップのあるビンテージのようなツイードのジャケット、光沢のある品の良さを感じさせるレギュラーカラーシャツ、もけもけのシャギー生地を使ったオーバーパンツ。
それぞれ三者三様で全く異なる生地感や表情を映し出してくれており、それをごちゃっと混ぜ合わせて全てを楽しみたくなってしまいます。
たまにはそんな欲望剥き出しでも許してくれるはず。

といったところでした。
Instagramの投稿できる画像が9枚で限りがありましたが、これら以外ももちろん良いアイテムばかり。
たとえ、僕が偏屈な人間で、その僕が偏見でセレクトしていたとしても、全て偏愛に基づいているので、魅力溢れるアイテムであることは間違いないかと思います。
既にデリバリーが終わってしまっているとはいえ、これからが本格的に役を徹してくれる時期ですので、気になったアイテムがありましたら、是非。

池田

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