
望
こんばんは。池田です。
どうやら昨日は兄と姉の甥っ子姪っ子たちが一緒に遊びに行っていたみたいです。
帰省してくることが決まってから姪っ子たちが望んでいたようなので楽しめたみたいで何より。
それでも年に数回しか会えない距離に住んでいるので、最初は緊張していたのではないかと思ったりしてしまいますね。
遊ぶことを希望していたにも関わらず、会った瞬間はがちがちに固まっている、そんな想像ができてしまいますが、それは僕の幼少期を想起させるもの。
何せとんでもない人見知りでしたので。
小学生になるまでは初対面の時には絶望するかの如く親の背後に隠れるという幼少期。
今では自分で微笑ましいと思えるものの、その人見知りを克服できることを切望していた身としては成長できて良かったな、と思ってしまうこと必至ですね。
今でも初対面で緊張するにはするんですけどね。
初対面で緊張しないなんて展望はまるで実現しそうにないな、とある種の人間味を感じていただいている中、ここ最近は芸能人の方などのとあることに対する指摘やら批判やらを見ることが多くなっている気がしています。
そのとあることとは、と明らかになることを切望されてしまうかもしれませんが、ここでは明らかにはしないんですけどね。
もやもやしてしまうかもしれませんがお許しを。
というとあることは何故か日本では敬遠されており、過去を引きずり過ぎでは、そう毎度思ってしまいます。
僕もとあることに該当してはいるものの、どうにかして受け入れてくれ、なんて要望は言いませんが、もう少し寛容になっていただきたいな、とは思ってしまうんですよね。
とあることはもちろんのこと、もう少し寛容な世の中になることを熱望しておきましょうかね。

こんな僕の望みなんて叶うことはないのだろうな、と小さな存在であることを実感しながら、本日はBISOWNのBISOWN DENIMのご紹介を。
どんな願望をも叶えてくれる希望の存在とも言える仕上がり。

こちらはBISOWNをご存知の方からするともはや説明不要とも言えるかもしれませんね。
BISOWN自体は先シーズンからのお取り扱いとなっており、代名詞ともいえるアイテムですのでもちろんセレクトしていました。
案の定完売してしまい、穿きたい欲望が渦巻いていた僕は購入することができなかったんですけどね。

何故そこまでの欲望が渦巻いていたかというと、デニムと聞いていの一番に思い浮かぶ所謂なものは新品、古着問わずに穿きたいと思うことがなかったことが要因。
最も有名なのではないかと思わせるあの3桁のものも然りで、自ら望んで穿こうと思えなかったんですよね。
洋服好きとしていかなるものか、と思われてしまうかもしれませんが、好みではないなら仕方ない、ということでお許しを。
そんな僕もこれは是が非でも穿きたいと切望させてくれたのがこのBISOWNのデニム。
デザイン自体は所謂3桁デニムを思わせるものの、それとは一線を画す仕上がり。
やはり古着のデニムともなると、無骨、粗野、野暮、それらの言葉が当てはまってしまうかもしれませんが、そうとは感じさせない端正さがBISOWNならでは。
もちろん良い意味での無骨、粗野、野暮、がある古着のデニムを示していますのでね。

それらの言葉を感じられない要因はやはりスラックスのようにも見えてくる佇まいでしょうか。
スラックスのようにも見えてくる最大の要因は綺麗なシルエットとともに入れられているセンタープレスかと。
テーパードしているだけでもすっきりさを感じられるでしょうけども、さらにセンタープレスが入ることで、すっきりとしたシルエットを要望の内のひとつについ入れてしまう方の願望も叶えてくれているはず。

もちろんそれだけでなく、ウエスト周りの設計などもそれに寄与している要因。
股上は気持ち浅めに設定されることですっきりとした印象を与えてくれているかと思います。
その一方でウエスト自体はゆとりをもたせてあるので窮屈さはまるで感じさせず、このおかげでテーパードしたシルエットに拍車をかけてくれています。
すっきりとは見せたいけど窮屈にはなりたくない、そんなわがままな欲望も受け入れてくれる寛容性の高さが窺えるのではないでしょうか。

そこに採用されているデニム地は90年代の初期から代々続いているメーカーさんのもの。
このメーカーさんは近年望まれることが多いであろう大量生産をあえて避け、時間をかけてより高い価値あるデニム地を生産されています。
もちろんメーカーさんの詳細は公にされてはいないので、わかりかねる部分が多いことは事実ではありますが、だとしても中出さんが採用しているデニム地ともなると信頼感が段違いですね。
やはりこのご時世でただただ生産していては淘汰されてしまうでしょうし、どれだけ人望を得ていくように価値を加えていけるかが重要だと改めて実感してしまうかもしれません。
このような実直にものづくりされているものを採用するあたりがBISOWNらしいですし、それを詳細まで公にしないあたりも中出さんらしさなのかな、なんて思ったり。
こと細かに聞きたいという望みも生まれてきてしまいますが、そこは信頼しかおいていないBISOWNなので野暮なことは聞かないでおくことにしましょうかね。

なんだか話が逸れてしまったような気がしますが、軌道修正しまして、このデニム地に使われている経糸はかなり太めなものとなっています。
それでもオンスが高すぎないと感じられるのがまた不思議。
個人的にはデニムともなると願望としてはオンスが高くないことがまず挙げられるので、嬉しいことこの上ないかもしれません。
そう感じるにはもちろん普通の織り方では実現しませんからね。
太さがある糸であるが故に糸自体の形状を調整したり、緩めに撚られていたり、と細かな調整がなされています。
だからこそ、がしがし硬くて厚みのあるデニム地ではなく、あくまでBISOWNらしさを望む懐にそっと寄り添ってくれる仕上がりになっているということ。
こんなもの他に要望なんて出てこないでしょうね。

そして今季の色味についてはリジッドの全ての望みを飲み込むかのようなとにかく深い黒となっています。
この深さを実現しているのは経糸も緯糸も先染めされているからこそ。
やはりこのとにかく深い黒は古着などの所謂3桁デニムなどに望んでも叶うことのない色味なので、これぞ新品ならではの魅力かもしれませんね。
この新品ぴかぴかの黒々しい色味が魅力であることはもちろんですが、やはり経年変化を切望する者としてはリジッドであることも嬉しい要素でしょうか。
僕は新品だろうと古着だろうと既にフェードしているといった変化が表れた表情が好みではあるものの、これを見てしまったら黒リジッドからの変化を望みたくなってしまいまして。
経年変化を切望してしまったので、もし穿ける現実が待ち受けているのであれば、躊躇することなくがしがし穿いて、洗濯機をぶんぶん回してフェードさせたくなってしまっています。
その願望が実現することはあるのか、果たして。
たとえ望みが叶わなくとも新たな望みを作り出す能力を持ち合わせていた方が良いのかもしれませんね。
所謂3桁デニムには望んでも叶わない端正なテーパードの設計に加え、無骨、粗野、野暮、それらを望まない方も納得のセンタープレスによってスラックスのような佇まいとなり、経年変化を切望してしまいたくなる先染め黒リジッドデニムによって仕上げられたBISOWNのBISOWN DENIMを是非。
池田