ほっこり
こんばんは。池田です。
甥姪が帰省していた時はなんだかほっこりとした気持ちが続いていたのですが、帰ってしまった今は通常運転です。
ちびっ子がいるだけでその空間の雰囲気が何故あれだけ変わるのでしょうか。
ちびっ子の力は侮れませんね。
甥姪でほっこりすることはできなくなってしまいましたが、目の前には幼稚園があるため、そのちびっ子たちの帰宅時間になるとほっこり気分を味わえることも。
ママチャリに乗りながら夕飯の話をしていたり、はたまたママチャリには乗りたくないと駄々をこねたり、ちびっ子らしい自由な姿が垣間見えます。
静かな通りに賑わいをもたらしてくれる重要な存在になっているかもしれません。
ちびっ子ほどではないにしろ、少しでもほっこりさせられる人間になりたいな、と願望を書き留めつつ、本日はほっこり要素のあるINNATのCARGO TROUSERのご紹介です。
カーゴパンツとほっこり感は対極に位置しそうですが、気にせず。
まず、デザインソースになっているのは60〜80年代頃のスウェーデン軍のM59。
M59は古着屋で最近見かける機会が多くなっている気がしますが、どうなのでしょうか。
僕は全く知らなかったのですが、某人気俳優が番組か何かで衣装として着たらしく、そこから人気が出ている、と展示会で伺いました。
ファンの方の衣装まで調べ尽くしてやる、という並々ならぬ欲を感じてしまいますね。
基本はM59ですが、ウエストには珍しい仕様を採用しています。
ベルトループはもちろん付いているのですが、内側を見てみると平ゴムとボタンが。
この平ゴムとボタンでも調整できるようになっているイージー仕様でもあります。
この仕様は子供服でよく使われているそう。
お子さんがいらっしゃる方はご存知かもしれませんね。
こういった子供服の仕様を落とし込むあたりが、デザイナーの谷さんのお父さんとしての優しさを感じられ、非常にほっこりしてしまいました。
最初にこの仕様を考えた人も、どうしたら子供でも穿きやすくなるのか、と熟考したんだろうな、なんて考えていると、その人の優しさにもなんだかほっこりしてしまいます。
一方のベルトループもただのベルトループではなく、2段になっています。
理由としてはナローベルトで着ていただきたい、という谷さんからの提案となっているため。
ナローベルトがずれない様に2段というわけですね。
細かい部分まで配慮した仕様にも谷さんの優しさを感じられ、ほっこり。
素材は軍服⽤に開発されたウエザークロス。
ただのウェザークロスではなく、近江晒加工という張りのあるやや硬めなウェザークロスを、ゆっくりと揉みほぐす加工が施されています。
そうすることで、膨らみと自然なシボのある生地感を実現。
ウェザークロスなので防水性や耐久性といった機能性もありますしね。
シルエットはM65やM51などのカーゴパンツとは違い、すっきりとしたテーパード。
裾にはボタンがあるので、きゅっと締めてシルエットを強調させることもできますね。
太いパンツばかり穿いている僕にはなんだか新鮮な気持ちになってしまいます。
色味はKhakiとSumikuroの2色をセレクト。
Khakiと言えど、The Militaryといった色味ではなく、淡い色味で優しい雰囲気ですね。
Sumikuroは既に着古したようなフェード感がINNATらしく、安定感さえも感じてしまうでしょうか。
染色についてはボタニカルのハイブリッド染めが採用されています。
そういえばちびっ子だけでなく、お爺ちゃんお婆ちゃんを見ていてもほっこりしてしまいますよね、不思議。
優しさを持ち合わせ、ほっこりとさせてくれる、INNATのCARGO TROUSERを是非。
池田