
意味
こんばんは。池田です。
昨日甥っ子たちは隅田川の花火大会に行ってきたみたいです。
楽しむことができたのかわからないという無意味な話題になってしまいそうですが、おそらく楽しめたことでしょう。
僕なんて花火を見に行った記憶が吹き飛んでしまっているほど遠い昔に見に行ったきりかもしれません。
何せ混雑必至の状態が嫌で嫌で。
あれほどの人混みの中で花火を見る行為に意味を見出せない自分がいることが事実。
花火に限らず人混みが極めて嫌いであるという意味合いも含めてなんですけどね。
夢のない存在であるという意味合いも含んでしまっているな、と自傷行為をしている中、とあるセレクトショップが閉店してしまうことを目にしてしまいました。
もちろん僕もお伺いさせていただいたことはありますし、長年続いていたので閉店するなんて考えもしなかったのですが、これが意味することを勝手に考えてしまっています。
それでも何が原因なのかはわかりませんけども。
原因究明するなんて無意味なことはしませんが、やはり同じ業界にいる者としては気になってしまうんですよね。
こんな弱小の個人運営なんて吹けば飛ぶ存在ともなると、いつ終わりを迎えるかわかりませんし。
危険信号が発令しそう。

だからそれを考えることが無意味だと言っているだろう、と言われてしまいそうになりながら、本日はINNATのEMBROIDERED CAPのご紹介を。
何やら意味があるところと意味がないところが共存したような仕上がりかと。

こちらは数シーズン継続して展開している、とある画伯が描いたものを落とし込んだアイテムのひとつとなっています。
とある画伯が描いたものを意味することとは何か、と考えてしまうかもしれませんが、それはご想像にお任せしようと思いつつ、はい、落書きのようなものですね。
これは谷さんが画伯に描いていただくように依頼しているのかもしれませんが、そうではなく画伯自らが考えて描いていてほしいので、それを考えることは無意味だということにしておきましょうかね。
画伯が落書きを自ら描いたことにしましたが、これに加えて意味していることは谷さんの親ばかさ。
とある画伯が谷さんの息子さんであるという意味ではない、という誰にでもわかる虚言をお伝えしておきつつ、谷さんご自身のブランドの中でこんなものを製作するなんて、とにかく親ばか。
もちろん良い意味での親ばかぶりですし、その愛を感じられたり、何よりほっこりしてしまいますね。

という落書きのような刺繍がベースボールキャップに落とし込まれています。
まずフロント寄りの左側に施されているのが、某女性聖人といえば良いのかわかりませんが、その方の名言のひとつである「PEACE BEGINS WITH A SMILE」が鎮座。
ここであえて意味を書くことはしませんが、平和を願うあたりがINNATのコンセプトにも通づる部分があるような気がしてしまいますね。

その名言の横には名言の意味を具現化させたようなINNATのアイコンの姿も。
名言の刺繍と比べると細い線とされることで、ただでさえ抜けたアイコンがさらに抜けすぎていますね。
ちびっ子がどうにか刺繍を施したような仕上がりがなんとも愛らしい。

一方の反対側にはINNATのコンセプトを意味する「LIKE ANN INN」が刺繍で施されています。
あえてここでもこの言葉の意味を記すことはしませんが、INNATらしい包括性が表されているのではないかと。
僕も何かしらで括ることは好きではないので、この部分に共鳴できたからこそお取り扱いさせていただいていると言っても過言ではなかったり。
ここでもコンセプトだけでなく、横には顔付きのお花らしきものが鎮座しています。
お花らしきものが意味することはもちろんわかりませんが、何はともあれ愛らしい。
あれ、顔付きのお花ともなると、包括性繋がりの某大きなお母さんに近しいような。
某大きなお母さんが意味することとは、そう、僕が愛してやまないあの漫画の人物。
おわかりいただけたでしょうか。

そんな無意味なことはさておき、これらの刺繍が施されているのがnewhattanのコーデュロイありボディ。
はい、正直なところ何か意味があるわけではなく、突出したところはありません。
ですが、それで良いんです。
もちろん気品を漂わせる滑らかであったり光沢があるような生地や、どこか高貴で質実健剛なレザーを採用したキャップに魅力があることは否定しません。
ただ、ことINNATともなるとそれらを採用する意味はないと感じてしまうんですよね。
むしろ少し安っぽいぐらいの雰囲気があった方が合っているのでは、と僕個人としては思っておりまして。

だからこそこの愛らしくて抜けた雰囲気を感じられる刺繍が引き立っているのではないかと。
全てにおいて意味づけしてしまうと疲弊してしてしまうかもしれませんし、たまにはこういった肩の力を抜いたものを選んでも良いのではと思いつつ、僕としてはむしろ率先して選びたくなってしまっています。
これはもう購入してしまおうか、という意味ですが、そこは我慢。

色味はもはや僕が書く意味もないBlackのみ。
本当に書く意味がないので何も書きません。
間違いなく間違いないので。
全ての事柄において意味づけすることが良いわけではないことを体現してくれているのかもしれませんね。
親ばかを意味するとある画伯の落書きのようなもので、某女性成人の平和の願いを意味する言葉やブランドのコンセプトを意味する言葉の刺繍を施し、あえて意味づけしないことでらしさを助長してくれているINNATのEMBROIDERED CAPを是非。
池田