刻んで
こんばんは。池田です。
今日は出勤途中に期日前投票を済ませてきました。
僕の小さき1票が小さき作用を及ぼせることを祈ってみたり、と言いたいところですが、投票所が世田谷区内でも地区が分かれていることを記憶に刻んでおくことができず、投票することができなかったことは秘密です。
何はともあれ、最新の情勢としてはあの政党が過半数を占めそうとのことで、新たな政党は減少する予想もされていますね。
もしかしたら票を切り刻んでいくかの如く過半数割れに追い込むのかと思っていましたが、どうやらそこまでの影響力はなかったのかもしれません。
わかりませんけども。
何はともあれ、どんな結果になっても時代に良い未来を刻んでいただきたいものですね。
とやかく言っても無知であることは心に刻んでおいてください、と注意喚起をしつつ、今週のONE PIECEも面白かったですね。
特に進展があったというわけではないですが、やはりあの人物は以前の実戦も踏まえて現在でも切り刻んでいただけあって、それぞれの能力や戦い方について既に理解しているようで。
現状は劣勢であることは間違いないんですけども。
何はともあれ、現在の情報整理がされたことですし、現状は記憶に刻んでおかねばですね。
そして最後にあの人物に策があるとのことだったので、どのようにこの劣勢の中で切り刻んでいくのか、要注目といったところ。
どう戦っていくのか来週を楽しみに待ちましょうかね。

人格を変えられた人物たちではなくあくまであの3人を切り刻んでいくのかな、と気になって仕方ない気持ちは抑えながら、本日はFujimotoのEngraved Cut Out Anorakのご紹介を。
相変わらずとことん個性を刻んでいくかの如くな仕上がりの1着かと。


Fujimotoの26SSのご紹介は初ということでまずは今季の着想限について。
今季は西村賢太氏による『苦役列車』から着想を得たコレクションとなっています。
この作品は僕ももちろん読ませていただきましたが、作者ご自身の過去がなかなかに生々しく描かれているんですよね。
今では考えられない人生とも思えてしまい、とにかく記憶に刻んでくる内容とも言えるかもしれません。
ただ、読んだのは半年前ということもあって再度頭に刻んでいくように読み返しています。
ここで内容について詳しく書くことはしませんが、この私小説を読んで藤本さんが頭に浮かんだデザインによるコレクションなので、作品を読んでみるとよりコレクションの背景を心に刻んでいただけるかもしれません。
もちろん読むか否かは皆さまの自由ですのでね。

というわけで、こちらはアノラックとしてデザインされているのですが、相変わらず只者ではない雰囲気を感じられますかね。
それこそひと目見たら記憶に刻んでしまうのがFujimotoらしいところ。
只者ではない曲者、静けさなんて感じさせない狂気性、それらが相まるのがFujimotoらしさですし、もちろんこの1着もそれが反映されているというもの。

そう感じさせるのはやはり切り替えて刻んでいる前開きのレザー、肩部分や袖の編み込みレザー。
レザーの占有率自体は広くはないものの、編み込みレザーがなんともただならぬ雰囲気を感じてしまいますね。
もちろんレザーを使用すること自体は珍しいことではないですが、それをおそらく藤本さんご自身で手編みしたであろう編み込みなんて、いやいや、とんでもなくてたまりません。
これは『苦役列車』で西村賢太氏が自身の過去を赤裸々に書き記したように、藤本さんがご自身のやりたいことを編み込みレザーで赤裸々に刻んでいるのかもしれませんね。
表現や落とし込みの媒体が本ではなく洋服になっただけで、あくまで藤本さんは西村賢太氏に対して共感する部分があったのかな、なんて思ったりもしています。
僕の勝手な解釈ですけども。

と、レザーについて触れたので採用している生地について。
これまた非常に印象に刻んでくる荒々しいリネン地となっています。
至るところにリネンの節らしきものが見られるほど、もはやリネンそのままを纏っている感覚と言ってしまいたくなりそうなほどに。
それはいざ着てみると実感していただけるかと思います。
かく言う僕も撮影の時にインナーを黒にしてしまったがあまり、案の定抜け落ちたリネンの毛というのか、毛羽というのか、がびっしり付着してしまいまして。
脱いだ瞬間にこんなに付いてしまったのか、と肩を落としそうなところ、むしろ愛くるしさを心に刻んでしまったんですよね。
表情は荒々しいにも関わらず、それがなんだか愛くるしかったり。
その愛くるしいリネン地は生地の段階で縮率が加えられているため、荒々しいことに加えてほどほどに目の詰まった生地感となっています。
なんだか厚手で重みがありそうにも見えますが、そこに製品でも洗いがかけられているため、見た目以上に柔らかさを有しているかと。
これなら時を刻んでいけばより柔らかさが増していくかもしれません。

デザインから生地に切り替わってしまいましたが、デザインに戻りまして、Fujimotoらしさのひとつとして挙げられるのがカットオフ。
ありとあらゆる部分を切り刻んできたFujimotoなだけあって、こちらでも首元は案の定切り刻んでいます。
既に荒々しい太めリネンがぴろぴろ飛び出していますが、着ていくごとにさらにぴろぴろ具合が伸びていって、もはやびろびろになっていくかもしれませんね。
何を言っているか自分でもよくわかりませんけども。
そしてサイズ感についてはしっかりゆとりを持たせつつ、相変わらずの長めのアームとされています。
こうなるとインナーとしては立ち回ることはできないでしょうが、これぞFujimotoと言える設計かと。
このゆるさには賛否が分かれるかもしれませんが、こと僕としては大好物だと口に刻んでしまいたくなるもの。
春先でも少し肌寒い日には厚手のインナーも差し込める点は間違いなく利点ですのでね。

やはり今季も狂気性をしっかり刻んできていますね。
ひと目見ると比較的シンプルに見えるものの、よくよく見てみると間違いなく脳に刻んでくる存在でしょうか。
この狂気的なところ、大好物。
どうにか時を刻んでも愛される存在になりたいものですね。
レザーを切り替えて刻んでいることで、記憶に刻んでしまう狂気性を感じさせ、荒々しくも愛くるしさを心に刻んでしまうリネン地を採用することで、共に時を刻んでしまいたくなるFujimotoのEngraved Cut Out Anorakを是非。
池田
