
疑う
こんばんは。池田です。
夏休みに突入したということで、昨日から甥っ子たちが実家に泊まりに来ており、賑やかな夜を過ごしていました。
これまでも何度も書いていますが、やはりちびっ子たちの成長の速度には思わず目を疑うことになってしまいますね。
1番上の甥っ子は小学2年生になったなんて。
もうちびっ子なんて言っていたら怒られてしまうかもしれませんが、見ている限りやんちゃなことをしていると疑うことが目に見えてしまっています。
それも成長のひとつなんですけどね。
これからが楽しみ。
甥っ子たちの成長の速度よりも自分の老いの速度に目を疑う事実には目を背けている中、ご近所の神社では絶賛お祭りが開催中です。
もうそんな時期なのか、と時の流れの速さにも疑う気持ちを抑えつつ、昨日は甥っ子たちに会うために行くことができなかったことは秘密にしておこうかと。
何はともあれ、今日は少し顔を出そうと思ってはいるのですが、ひとりで行くことを疑うこと間違いなしなので、どうしたものか。
お祭りの雰囲気を味わうのは好きではあるものの、ひとりともなるとどうしても寂しさを覚えてしまうんですよね。
ひとりで行って知り合いに誰にも会えなかったともなると寂しさ倍増ですし。
もちろんひとりだとつまらないなんて疑うことはありませんが、それよりも寂しさは感じたくないな、なんて。
行くかどうか残すところ短い営業時間で決めようと思います。


友達が少ないことを皆さまは疑うのだろうな、と腹を括ることにしながら、本日はULTERIORのFADED LIGHT DENIM COVERALLとVINTAGE FADED LIGHT DENIM PAINTER PANTSのご紹介を。
ついつい疑うことになってしまう仕上がりのアイテムたち。
このアイテムたちはセットアップでの展開となっています。
と言ったものの、言わずともセットアップであることは疑う余地はありませんけどね。
自分でも余計なことを書いている自覚はありますのでお許しを。

余計なことはさておき、セットアップということでまずは共通する生地について。
こちらで採用されているデニム地は9.5ozとなっています。
秋冬のアイテムなのか疑うほどのライトオンスとも言えるでしょうか。
だからこそ今すぐにでも選ばれる存在になっているかと。
そのデニムは浅めの色味をしたピュアインディゴによってロープ染色が施されています。
肝心のデニム地のコットンはアメリカ産のものとなっており、自然なムラが出た糸となっているため、どことなく荒々しさを感じていただけるかもしれません。
小綺麗な表情というよりも大量生産されたものかと疑うかもしれませんが、このわずかながらの荒々しさも良さに昇華しているところは流石のひと言。

糸については緯糸にただの白糸を使うわけではなく、グレーが打ち込まれています。
従来のデニムを疑うようにされることでより奥行きのある表情になっているとも言えるでしょうか。
ともなると、着て穿いていくことではっきりとした変化ではなく、ULTERIORらしい曖昧な表情に変化していくかもしれませんね。
勝手な予想であることを疑うでしょうが、その通りなのでご理解ください。

色味としてはビンテージと疑うように見える気もしつつ、ビンテージのようにヒゲやシワがあるわけではありません。
所謂ビンテージとは異なるフェード感を出すために、職人さんの手作業による加工やいくつもの洗い加工が組み合わせられています。
これらの加工の詳細はわかりかねますが、こだわり抜かれた細かな調整がなされることで、この奥行きが実現されているわけですね。
ULTERIORだからこそ出せるフェード感であることは疑う余地なし。

そんなデニム地を採用したセットアップということで、まずはカバーオールから。
デザインとしては大戦期のカバーオールかと疑う方もいらっしゃるでしょうか。
はい、もちろんその通りで、こちらでソースとされているのが大戦期のカバーオール。

おそらく40年代のカバーオールであることを鑑みると、月桂樹のドーナツボタンが採用されいてるのか、と疑うかもしれませんが、それは踏襲されてはいません。
それでもビンテージのような雰囲気を携えたボタンが採用されているので、ビンテージだと疑う目もあながち間違いではない気も。
実際はビンテージではないんですけどね。
そんなことわかっている、とご指摘いただくことも疑う余地なし。

デザインは大戦期のカバーオールが元となっているものの、それよりもゆとりをもたせたシルエットに仕上げられています。
そう仕上げられることでビンテージのように気合いを入れて羽織らねばと疑うところ、その疑念を晴らしてくれる存在に。
デニム地自体も軽やかさがありますし、まず間違いなく気兼ねなく羽織っていただけるでしょうね。

一方の組下でソースとされているのがペインターパンツ。
とはいえ、所謂ペインターパンツなのか疑うこと間違いなしなほどの削ぎ落とされた印象を受けるでしょうか。
それもそのはず、ペインターパンツでは欠かせないものが排除されているので。

もちろんハンマーポケットはあるのですが、一方でハンマーループが見当たりません。
使うことなんてないので全く問題なしだな、と思いつつ、それならハンマーポケットもいらないのでは、とペインターパンツである意義を疑うことになってしまいそうです。
そう考えながらよくよく見てみると、このハンマーポケット、まるで意味をなしていないフェイク仕様となっています。

ハンマーポケットであるにも関わらずポケットとしての機能を持ち合わせていないなんて目を疑うこと必至ですし、間違いなく無駄だと言えるでしょうね。
その無駄なところが良い、いや、だからこそのULTERIORの魅力。
デザインとしてハンマーポケットを採用しているにも関わらず、ポケットの機能を有していない矛盾と曖昧さ、それ故のULTERIORらしさを感じていただけるはず。

そしてシルエットとしては程良くゆとりをもたせたストレートとなっています。
古着のペインターパンツともなると無骨と言いますか、野暮と言いますか、粗野と言いますか、な雰囲気が出ることは疑う余地がないかもしれませんが、そうはならない佇まいに仕上がっているのではないでしょうか。
このあたりのデザインとシルエットのバランスも秀逸としか言いようがありませんよね。
言うことなし。

デニムのセットアップには無骨さが際立ってしまい、僕としてはそのスタイルには疑う目を隠せなくなってしまうのですが、こればかりはまるで別。
これは是が非でもセットアップで着たくなってしまうほかありません。
無骨になりすぎることを疑う自分を恥じたくなってしまうほどに。
おそらく僕がセットアップで着ることができる未来は疑う以外にありませんが、皆さまにはセットアップで楽しんでいただきたい限りです。
もちろん単体でも楽しんでいただきたいですし、セットアップでも楽しんでいただければ。
羨ましいのなんの。
何事も疑うほど深く読み解くべきだと語ってくれているのかもしれませんね。
ビンテージであると疑うにしてもそれとは異なったフェード感のあるデニム地を採用し、元にしているソースを疑うであろうらしさを感じるデザインやシルエットに昇華したULTERIORのFADED LIGHT DENIM COVERALLとVINTAGE FADED LIGHT DENIM PAINTER PANTSを是非。
池田