
吹く
こんばんは。池田です。
昨日Instagramでも投稿しましたが、明日から夏休みを3日間いただきます。
3年目を迎えてようやく夏休みとしての連休をいただくことになり、口笛を吹くようにるんるん気分。
何せ甥っ子姪っ子たちと念願の夢の国に行けますのでね。
楽しみ楽しみ、とは思いつつ、猛暑だけは気掛かり。
周知の事実である待ち時間の長さの中で一切風が吹くことなく猛暑ともなると身の危険を感じてしまいそうです。
ちびっ子たちも一緒ということもあり、あまり無理せずに回る計画を立てねばですね。
何はともあれ、ちびっ子たちが吹くように笑いながら楽しんでいただきたいものです。
ちびっ子たちよりも自分が吹くようにほくそ笑んでいるかもな、と大人気なさも披露してしまいますが、そんなことより今週末はYASHIKIの25AWにおける『見ても良し、着ても良し、頼んでも良し -instore exhibition-』を開催することとなりました。
2日間だけではあるものの、そんなことどこ吹く風と言わんばかりの魅力溢るるアイテムたちですので、間違いなく見る価値あり、です。
25AWのデリバリー自体は既に始まっていますが、既に完売しているアイテムももしかしたら再入荷することができるかもしれませんので、もし逃してしまったという方がいらっしゃいましたらお気軽にお申し付けくださいね。
とはいえ、ほらを吹くことなく正直に申し上げると、全てのアイテムをセレクトしているわけではないので、入荷予定がないアイテムももちろんあります。
ただ、それらのアイテムもYASHIKI側の在庫次第ではオーダーできるので、自らの気持ちにはほらを吹くことなくご相談いただければ。
初めての展開、楽しみ楽しみ。


やはりほらを吹くと言えばあの人物だよな、と最新話には触れないにしても少しは触れたくなりながら、本日はYASHIKIのFubuki Knitのご紹介を。
文字通り激しく吹く雪が落とし込まれた1着。

まずは毎度の如く全体のイメージから。
こちらでイメージされているのが『吹雪』とされています。
はい、無知な僕だとしても流石にほらを吹くことなく意味はわかっております。

吹雪と聞くと幼少期に”ふぶき ふぶき こおりの・・・”を裏声で歌って息をとにかく吹くように笑っていたことを思い出してしまいますね。
スキーに行く時の車内限定で。
そんなことどうでも良い、と文句を言われてしまうかもしれませんが、どこ吹く風、僕は気にしません。
どうでも良いことはさておき、こちらでは『吹雪』がイメージされているわけですが、具体的には厚く雲の張った鉛色の空から縦にではなく真横に吹くような雪とされています。
東京に住んでいる僕からしたら横に吹くほどの吹雪に遭遇することはほとんどないですが、どうでも良い僕の幼少期のスキーではごく稀に吹雪に遭遇したことはありました。
20年ほど前の出来事なので記憶なんてないようなものなんですけどね。

またどうでも良いことを書いてしまいましたが、肝心の落とし込まれた表現に触れていきましょうかね。
やはり先に触れるべきはアイテム名にもなっている『吹雪』ということで、それは身頃脇の編み柄によって表現されています。
吹雪と言えど真横に吹くとは誇張になってしまう、ということで、真横ではなくとも横に吹くように激しく斜めに吹く雪を表現。
なるほど、編み柄で情景を落とし込むだけに留まらず、編み柄の角度によって落とし込んできましたか。
流石の秀逸さ。
とはいえ、これまで角度による表現がなかったと言ってしまうと、記憶が定かではなくほらを吹くことになってしまうのでやめておきますね。
それでも秀逸であることに変わりありませんので。

身頃脇部分に触れたのでお次はその隣の部分について。
こちらでは斜線柄やケーブル柄が配され、雪雷が落とし込まれているわけですね。
せっかく全体のイメージで口笛を吹くようにもちろん知っていると口にしていたにもかかわらず、ここでまさかの初耳の単語が。
意味自体は漢字の通りで、雪国での冬の雷を意味しているみたいですね。
単語を見ての通りといったところ。
何はともあれ、斜めとされることで雷が落ちているところや、ケーブル編みで雷がどこにどう落ちるかわからないところが表されているのかもしれません。
あれ、なんだか斜めで表現されていたことがこれまでにもあったような、とほらを吹くことになってしまいそうな自分がいることは秘密にしておきましょうか。
だんだんと後退しながら口笛を吹く僕を見かけても気にしないでおいていただければ。

ほらを吹くことになってしまったとしても、気を取り直すことにしまして、さらにお隣に移りまして、ケーブル編みが身頃中央部分を占めています。
こちらのケーブル編みでは雷ではなく、真横に吹くような吹雪を発生させている厚い鉛色の雲を表現。
確かにケーブル編みとされることで、厚くもくもくとした雲にも見えてくるのではないでしょうか。

これらの編みについては毎度お馴染みの表裏で異なる色味の糸を使ったプレーティング編み。
ここ数シーズンは継続して表裏の色味の差を楽しめるほどの仕上がりになっていますね。
それ故のより奥行きのある表情となり、横殴りに吹く吹雪かのごとくな複雑さが表れているのかもしれません。


そんなプレーティング編みを採用した色味はMUSTARDとGREIGE、BLACKの3色をセレクトしていましたが、案の定MUSTARDはすぐさま旅立ってしまったため、現状では2色となっています。
GREIGEは横殴りに吹く吹雪の要因となっている鉛色の厚い雲を想起させるでしょうか。
一方のBLACKは冬の夜に吹く強風と雪雷を発生させている黒々とした雲のように見えたり、見えなかったり。
そんな僕のイメージが合っていないと思われてしまっても、想像することは自由でしかないのでどこ吹く風状態。
自由に想像して悩んでいただければ。

そしてサイズ感については変わらずゆとりをもたせてはいるものの、アームホールや袖口は24AWと比較すると細めに設定されています。
そのおかげもあって気持ちすっきりとした印象を受けるかもしれません。
たとえ強風が吹くにしても空気抵抗を受けることなく過ごすことができるでしょうね。
いや、流石にそれはほらを吹くことと同様になってしまうので撤回しておきます。
兎にも角にも、すっきりしたということで。
4年目は口笛を吹くように気が楽でいられるようになりたいものですね。
真横に吹くような横殴りの吹雪や、その強く吹く雪をもたらしている鉛色の厚い雲、さらに何が起きようとどこ吹く風と言わんばかりの雪雷を表現し、必要ないなんてほらを吹くことができない魅力溢るるYASHIKIのFubuki Knitを是非。
池田