ひらり
こんばんは。池田です。
せっかくの春本番であるにも関わらず生憎の天気ですね。
週間天気予報を見ても雨や曇りが多く、なんだかどんよりとしていそう。
桜は満開になったものの、これでは早めにひらりと舞い散ってしまいそうです。
遅めの開花だったので入学式などでも満開で迎えることが期待できたのですが、雲行きが怪しくなってきましたね。
甥っ子、姪っ子の入学式までなんとか死守していただきたいものです。
お花見をすることはなさそうですが、通勤途中の桜並木を通るのが密かな楽しみだったりもします。
楽しみではあるものの、こんな天気では楽しむどころか合羽のせいで自転車に乗るのが億劫なんですよね。
フードを被っていると周りが見えづらいですし。
普段ならひらりと何かを避けることができる場面でもそうもいかず、なかなかの危険をともなってしまいます。
とはいえ、バスや電車での通勤は時間はかかりますし、無駄なお金はかかりますし。
天気が回復してくれることを祈るばかり。
ひらりと躱せる身のこなしだった自分はどこへ行ってしまったのだろう、と想いを馳せているように見せつつ、本日はsatouのgrandad shirtのご紹介です。
ひらりと軽やかな仕上がりの1着。
satouと言えば、とも言える定番のgrandad shirt。
ただ、定番と言えどシーズン毎にアップデートが図られているため、見逃すことができないアイテムですね。
ついつい毎シーズン欲しくなってしまう悩ましい存在。
そんなgrandad shirtは以前まではフロントはデザインが入らず、バックにささやかなデザインが入れられていました。
一方で今季はバックにはデザインが入らず、フロントにデザインが入りました。
イカ胸と言いますか、ビブシャツと言いますか。
デザインが入ったからと言って、主張が強いわけではなく、あくまでささやかさは保たれています。
こういったひらりと軽やかなデザインが実にsatouらしいところ。
全面的に主張することなく、あくまで一歩下がった控えめな面持ちと感じられるでしょうか。
加えて、ボタンは3つの仕様となっており、トップボタンのみシルバーもしくはゴールドとされています。
ここも小さなボタンが採用された控えめな表情。
それ以外の2つについては、斜めのボタンホールとなっており、これまたsatouらしさですね。
ちなみにトップボタンのみにはなりますが、チェンジボタンのように付け外し可能ですので、お好みに合わせていただける仕様になっています。
おそらく変える方は多くないと思いますが、念の為。
もうひとつ特徴的なのはカフスの長さ。
燕尾服のようなイカ胸が付けられていることから、ドレスシャツのようなクラシックな要素でしょうか。
折って着ていただいても、折らずにだらんとして着ていただいても、といったところ。
個人的には折らずに少しだらしない程度に着たいな、なんて思ってしまいました。
カフスが長い分、アームが長く見えるかと思いますが、サイズ感に関しては程良いゆとりがある設計。
後述しますが、これまでの生地よりも薄手でひらりと軽い生地感のため、よりリラックス感のある印象を受けるかと思います。
また、これまで『八重蔵さん』の生地が採用されていましたが、今季は異なる生地が採用されています。
今季採用されているのはコットンのボイルビエラ生地。
そこに生地の芯をほぐすプラット・エアーイン加工を施すことによって、ふっくらと柔らかく、ひらりと軽やかな生地感に仕上がっています。
これが本当に軽くてひらりと浮いているかのような感覚になってしまいます。
表現が正しいかはわかりませんが、例えるならガーゼのような生地感でしょうかね。
夏でも着れるのでは、とも思ってしまうほどのひらり加減かと。
そして色味はoffとbrown、aiの3色。
offは既述したようにガーゼのような表情にも感じられるかもしれません。
brownは渋さというよりも、品のある色味に仕上がっているかと。
aiに関しては、ここでもsatouと言えばの藍染が施されたもの。
今季は宮崎県で藍染め・自然染めの研究を行なっているウチウ堂さんによる藍染めとなっています。
こちらは深い藍色ではなく、浅縹色(あさはなだいろ)という浅い色味で染め上げられています。
そのためひらりと風が靡いているかのような清涼感のある色味になっているかと。
良くない出来事に遭遇しても、ひらりと回避する方法を持ち合わせていそうですね。
ひらりと軽やかな生地を纏い、ひらりと風に靡かせたくなるsatouのgrandad shirtを是非。
池田