囁き
こんばんは。池田です。
先週末は天気が崩れたりもしましたが、気温も安定して20度ほどを保ってきているので、そろそろ23SSも本格的にオンシーズンと呼べそうですかね。
夕方ぐらいになるとニット1枚だと冷えるので、昼は暑くてもアウターを1枚忍ばせておくのが現実的でしょうか。
地域によってもちろん違うので、皆さまのお住まいの地域ではどうなのでしょう。
オンシーズンになってきたということで、僕も沸々と物欲が高まってきています。
ずっと物欲があるのは置いておいて。
そろそろ今シーズンのものも買ってしまおうかと画策中です。
我慢、我慢、とは思いつつ、欲しいものは欲しい、という欲を我慢しすぎるのも良くないですよね。
語りかけている風を装っていますが、自分を正当化しようとしているのが見え見え。
今シーズンのアイテムが僕のせいで完売していてもお許しくださいませ、と小さな声で囁いておきます。
さりげなく物欲を披露した本日はsatouのhadagi ringer-Tのご紹介を。
一見シンプルな印象を受けさせておいて、小さな囁きで主張を感じさせる1着かと思います。
イメージソースになっているのは祖父が着ていた肌着。
この時点で僕の祖父の肌着なんて白の薄いタンクトップだったぞ、と突っ込みを入れたくなってしまいます。
佐藤さんの祖父像が美化され続けてしまっている僕をどなたかに止めていただきたい。
余計な話を失礼いたしました。
その肌着をソースにリンガーTとして仕上げられています。
リンガーTとはいえ、襟と袖ともにボディと同色のパイピングが使用されています。
ここ数年で古着でリンガーTの人気が高くなっているように思いますが、その点でhadagi ringer-Tは少し天邪鬼さを感じさせますかね。
同色のパイピングを使うことによって普通のカットソーとは異なります、と小さな囁きで訴えかけているでしょうか。
そして左脇を見てみると、satouの今シーズンのテーマになっている『押し花』のプリントが入っていることに気づきます。
こんなところに入れるのか、とまた突っ込みを入れたくなってしまいますが、この囁くようなデザインが非常にsatouらしさを感じさせます。
さらにタックインした時にさりげなく見える位置に配されている、という気配り。
芸が細かいです。
いやはや、非常に秀逸。
そこに使われている生地は丸胴が採用されています。
丸胴か横割りのどちらが良いかはそれぞれな気もするので、あまり言及せず。
バイオウォッシュを施しているので、ハリ感を感じられるかと思います。
厚すぎず薄すぎず、な程良い生地感かと。
サイズ感はセレクトしているアイテムの中ではすっきりとしていますかね。
この若干のいなたさも感じられるサイズ感もsatouらしいと勝手ながら感じてしまいます。
ほとんどゆるゆるなアイテムしか着ない僕には新鮮なサイズ感。
色味については、grayとblackに加えて、藍染が施されたaiもセレクトしています。
aiは宮崎県の「じゅうじ染め」という技法が用いられており、ムラを楽しめる色味に仕上げられています。
シンプルにいくか、主張強めでいくか、全く異なる表情なので悩ませますね。
物欲という名の悪魔の囁きをどう対処すれば良いかを、hadagi ringer-Tに小さな囁きで教えていただきたいですね。
もしかすると悪魔の囁きではなく、天使の囁きかもしれませんけど。
物欲は悪魔の囁きだと思う方も、天使の囁きだと思う方も、細かい部分で囁くようなデザインを施したsatouのhadagi ringer-Tを是非。
池田