相反する
こんばんは。池田です。
ここ最近のドッキングやらハイブリッドやらと呼ばれるアイテム、ブランドがインフレ状態になってないでしょうか。
テーラード、ミリタリー、ワーク、相反する文脈をミックスさせたアイテムはもちろん良いものもありますが、なんだか最近そういう作り方をしているブランドが増えすぎてる気がします。
なんだかんだ言って先駆け的な某日本ブランドが1番上手いな〜と感じてしまいます。
シーズンを経るごとに洗練されていってる感じでしょうか。
それ以外のブランドはどこか似通った雰囲気だったり、ブランドらしさが出せていなかったりする気がしてしまいます。
偉そうに言うなですよね。
それぞれの好みの問題ですし、ただの主観なのでお気になさらず。
昨日の『そろそろ』でも少し書きましたが、本日から発売されるHatsushimo Knit Poloについてです。
自分のことばっかり言ってしまって申し訳ないのですが、ポロってなんか好きなんですよね。
いなたさ、おじさん感があるからでしょうか。
カジュアルっぽくもあるけど襟付きだし、ってことで割とちゃんとした場にでも着ていっちゃいます。
とは言っても、欲しいと思えるポロシャツがなかなか見つからないことが多い気がします。
新品だろうと古着だろうと。
サイズがぴったりしてるとゴルフ感とか完全なおじさん感が出てしまったりしますし。
ただ、YASHIKIのポロシャツは毎シーズン買いたくなってしまうから不思議です。
割と玄人好みそうなポロシャツを作り続けるってすごいと思います。
新規の方というよりもしっかりファンがついてるからこそできることじゃないかと。ポロシャツに関しては。
僕のYASHIKIのポロシャツが好きな理由は、”いなたさ”と”上品さ”という一見相反する要素がしっかりと両立されているからだと思います。
半袖ならまだしも、長袖となると完全におじっぽい印象になりそうなものですが、そこを裏切ってくれるのがYASHIKIですね。
僕の意見なんて誰も得しないので、ご紹介を。
今シーズンは冬の朝が表現されています。
よく晴れて冷え込んだ朝、畑の土を持ち上げる霜柱がイメージ。
霜柱を踏むのって音といい、感覚といい、なんだか気持ち良くて好きです。
冷えた空気と青空を身頃と袖の天竺編みで、霜柱は肩の細かな凹凸の編み地で表現されています。
Orangeだけはプレーティング編みになっているので、奥行きを感じる色味に。
YASHIKIのアイテムに”上品さ”を感じる要因として、ボタン使いも大きいのではないかと思います。
カーディガンなどボタンを使うアイテムには、一貫して天然素材の黒蝶貝を使用しています。
黒蝶貝の光沢感が”上品さ”を底上げしているのではないでしょうか。
ボタンのサイズも一般的なポロシャツよりも大きめなので、THEポロシャツではない雰囲気も感じさせます。
安心のコットン100%なので気軽に着られますし、厚い生地ではないので夏以外は着回すことができるかと思います。
また、シルエットに関してはゆったりしていますが、大きすぎないサイズ感なのでだらしなさもなく、そういった点でも”いなたさ”と”上品さ”が両立しているのかなと。
色味は今シーズンらしいSmalt-blueに加え、Orange、Greigeの3色展開です。
Smalt-blueの爽やかな雰囲気も良いし、少しくすんだようなOrangeも渋柿感があって良いし、ちょっとおじ寄りのGreigeも良い。
悩みますね。
僕の思ったことに共感していただけるという方がいらっしゃるのであれば、間違いなく刺さるアイテムだと思います。
そんな贅沢言わずとも、素晴らしいアイテムなんですけどね。
僕の考えと相反する方もアイテム自体は非常に魅力的なので、是非見にいらしてください。
池田