密
こんばんは。池田です。
なんだか今日ははっきりとしない天気ではありますが、予報を見る限り春らしい気温が増えてきそうですね。
レイヤード好きの僕としてもそろそろ冬はおさらばしたいと思ってしまっているので、春が待ち遠しい限り。
春でもレイヤードは楽しめますしね。
そんな春といえばな桜も開花してきそうでしょうか。
お花見は人が密集しているのがあまり好きではないので、開催することはなさそうですが、出勤時の桜並木は満開だと気持ち良いんですよね。
晴天だった時の気持ち良さたるや。
それでもすぐに散ってしまい儚い気持ちになってしまいますが、その儚さがむしろ良いのかもしれませんね。
早咲きの桜は何故開花に含まれないのかな、と疑問に思いながら、新年度が1週間後に控えていることに驚きです。
気持ちとしてはまだ新年が明けたばかりの感覚なのですが。
新年が明けてからというものの、展示会を奔走していた記憶しか残っていないかもしれません。
ここまで時が過ぎるのが早いということはいつものことではありますが、もしかしたら濃密な時間を過ごすことができていた、ということですかね。
そう捉えることにして、新たな年度を迎えようと思います。
新年度を迎えるにあたって何か新たなことを始めないと、と書きつつ、それはまだ秘密にしてから、本日はYASHIKIのHidamari Skipper Vestのご紹介を。
これまでになかったデザインながら、YASHIKIらしさが密に詰まった仕上がりの1着。
まず全体のイメージとしては、アイテム名を見てもわかる通り『陽だまり』。
書き始めたは良いものの、もう少し良い天気の日に書きたかったな、という本音が出てしまいましたが、致し方なし。
今日は天気が良かった、という錯覚をしながら秘密裏に進めます。
というわけで、既に『新たな』で書いていますが、スキッパータイプはYASHIKIでは初の試み。
それでも全く初めましてという感覚にはならず、すんなりと受け入れられているからこれまた不思議な感覚です。
YASHIKIとはブランドスタートしてからこれまで濃密な関係を築いてきたからかもしれませんね。
濃密とは自分で勝手に思っているだけですし、そもそも自分でも何を言っているかわかりませんけども。
気を取り直しまして。
こちらではコメツブツメクサが密集する群生がイメージされています。
密集することによって野原が黄色く色付いた情景を映し出しているわけですね。
そのコメツブツメクサなど、小さな花や葉っぱが密集しているさまを鹿の子編みによって表されています。
YASHIKIはもちろん他のブランドでも鹿の子編みが採用されるのは珍しいことではないですが、その鹿の子をこんな表現ができるのはYASHIKIならでは、としか言いようがないですよね。
そう言われてしまうと、もうそれにしか見えなくなってしまいます。
この秀逸な鹿の子は全体で大きさが統一されているわけではなく、身頃中央と脇部分で異なる仕様になっています。
そうすることで地面を覆うように密集している花と葉っぱを分けて見えるように。
農大卒にも関わらず植物には詳しくないので、表現が異なるかもしれませんが、粒の小さい身頃中央は花を、粒の大きい脇部分は葉っぱを表しているのかもしれません。
間違っていたら申し訳ないです。
学歴は秘密にしていた方が良いのかと思いつつ、続けます。
大きさの異なる鹿の子は地続きにはなっておらず、その間に控えめな斜線の編み地を配置。
ここでは3密かの如く、成長していくさまを表しています。
3密なんてもう死語かもしれませんけども。
また、CHARCOALのみにはなりますが、表裏で異なる色味の糸を使用するプレーティング編みが採用されています。
そこまで目立ったものではないので、秘密裏にと言わんばかりに心の奥底に留めておいても良いかもしれませんね。
自らこれはプレーティング編みなんだ、と宣言することはないでしょうし。
サイズ感に関しては、ゆとりがもたらされていて、レイヤードが捗る設計。
アームもかなり広くとられているので、ゆったりとしたサイズのアイテムも嵩張ることなく差し込めるかと思います。
自由度が高い分、YASHIKIのベストはインナーやアウターの選び方次第で、通年着ることができて濃密な関係を築くことができるんですよね。
真夏は厳しいかもしれませんけども。
そして色味はKELLY-GREEN、CHARCOAL、BLACKの3色をセレクト。
コメツブツメクサがあたり一面に密集しているかのようなKELLY-GREEN。
秘密ごとは一切持ち合わせないかのような中間的立場とも感じられるCHARCOAL。
密度が高いことが伺えて、まず間違いのないBLACK。
どれも捨てがたい色味で、どの色味と濃密な時間を過ごそうか悩んでしまいますね。
いついかなる時も密集した空間は避けたいけども、密な関係性を持つことは大切なんだよな、と改めて思い知らされますね。
新たな顔ぶれだとしても、YASHIKIらしさが密に詰まって、これから濃密な時間を過ごしていきたいと思わせるHidamari Skipper Vestを是非。
池田