ちら
こんばんは。池田です。
世間ではシルバーウィークに入ったんですね。
連休とは全く無縁の生活をしているので、当日の今日になってその事実をようやく知りました。
いつ連休なんてとれたのか、もはや記憶にもないですし。
それは良いとしても、今年のシルバーウィークは連休と言えないような気もしてしまいますね。
3連休が2週続くとはいえ、これだけちらばったかの如く離れていては、あまり特別感は感じられず。
もしかしたら何が何でも連休にするために、間の平日4日間を休む考えがちらつく方もいらっしゃるかもしれませんけども。
何はともあれ、連休を楽しんでいただければ。
もし10連休の方がいらっしゃったら羨ましくてちらちら見てしまいそうだな、なんて思っている最中の9月中旬、暑すぎませんかね。
これは残暑と言えるのでしょうか。
気温だけで考えたら盛夏ですよね。
そろそろ残暑の定義を見直すこともちらついてきそう。
ちらつくどころか今すぐにでも見直していただきたい。
残暑と言われなければ9月の猛暑日も許せそうですし。
いや、許せないか。
何はともあれ、早く秋を感じたい限り。
そろそろ秋の姿がちらっと見えてこないかな、と待ち望みながら、本日はULTERIORのMELANGE CHAIN TWILL TUCKED TROUSERSのご紹介です。
ちらちらとした生地感が魅力の仕上がり。
こちらはジャケットとセットアップとして展開されていましたが、先に入荷したジャケットは瞬く間に姿を消してしまい、セットアップでのご紹介はできなくなってしまいました。
こればかりは致し方なしですので、僕からは単体でのご紹介とさせていただきます。
セットアップとしての魅力もさることながら、単体としても十二分に魅力的な仕上がりですのでね。
というわけで、まずは生地について。
ここではメランジツイルが採用されており、経糸にベースが黒の杢糸、緯糸には色糸でネイビーを使用しています。
杢糸は黒がベースと上述したように、黒単色ではありません。
黒をベースとしつつも白糸が入れられています。
そうすることでこのちらちらと雪が降っているかのような表情が生み出されているわけですね。
大粒の雪、ではなく、ちらつき始めたばかりの小さな雪、といったところでしょうか。
そう感じさせている要因が白糸の番手。
通常の番手よりも細い糸を使うことで、黒糸の中に押し込まれるように奥に入り組んでいます。
それでこの細かい雪がちらっと見えるような見え方になり、奥行きを感じさせる表情に。
また、この生地はウール100%ではあるものの、単一のウールではなく、柔らかいスーパー120's原料とハリ感のあるウルグアイウールを交織させています。
それをツイード調に仕上げられ、ツイードの表情を出しつつも、ツイード程の重さを感じさせない軽いものに。
軽いとなると、白状な軽さなのか、という疑惑がちらつくかもしれませんが、もちろんそんなことはなく、ツイードらしい温かみのある表情を感じていただけるかと思います。
ここまであたかも流暢そうに書いていますが、ULTERIORのブランドサイト上で既にJournalに公開されており、素敵な文章でわかりやすくご紹介されているため、そちらの方がご理解いただけるかと。
もしJournalの存在をご存知なかった方はこれを機に定期的に読んでみてください。
毎度素敵な文章でご紹介されていますので。
『差をつけて、差を埋める』
そんなちらちらとしたメランジツイルを使用し、デザインのソースとなっているのは40年代のビスポークトラウザー。
ビスポークトラウザーというだけあって、ウエストには深めのタックが入っていたり、台形のベルトループを備えていたり、両サイドにはアジャスターが付いていたり、とテーラーで仕立てたようにも感じさせますね。
タックインしてこれらの仕様をちらりと覗かせたくなるでしょうか。
僕は滅多にタックインしませんけども。
シルエットとしてはワイドではありますが、センタークリースが入れられることでそこまで如実に太さを感じることはないかと思います。
加えて、このメランジツイルはしなやかさも兼ね備えているため、すとんと落ちるような佇まいに。
ULTERIORのパンツはどれもシルエットが非常に良いですね。
ちらばることなく整頓されているような、とでも言いましょうか。
よくわかりませんが、シルエットの綺麗さは保証されているかと。
ちらちら見るなんてこそこそとした行為を正してくれるでしょうか。
雪がちらちらと降っているような表情のメランジツイルで、ちらりと覗かせたくなるデザインに仕上げ、ジャケットがなくとも手を出すことがちらついてしまうULTERIORのMELANGE CHAIN TWILL TUCKED TROUSERSを是非。
池田