携えて|Over Dyed Padding Jacket "FLOWER",SP Padding Jacket "FLOWER"|Fujimoto 23AW|えん -en-

携えて

こんばんは。池田です。

今日は雨予報に加えて、かなり気温が下がりましたね。
もう昼間でもシャツ1枚だと肌寒いと感じてしまうぐらい。
涼しくなるのは良いものの、営業終了あたりの時間に雨マークがついており、なんとか降らずに帰らせてほしいものです。
念の為、合羽代わりにしているゴアテックスのアウターは携えてはいるものの、雨の中で自転車に乗るのはもちろん嫌ですし。
気温が高い時は、帰るだけだし濡れても問題なし、としていましたが、流石にこの気温で濡れて帰ると風邪をひきそうなので、合羽を携えておくのは必須ですね。
多少荷物になろうとも。

涼しくなってきて秋を感じていたところ、長らく祖母に会いに行けていないな、と申し訳なさに駆られています。
コロナウイルスの状況もあったりで、なかなか行けずにずるずると引きずってしまいました。
そろそろ手土産でも携えて会いに行かないとですね。
忘れ去られてしまうのは嫌なので。
なんて考えている内に年末年始になっていそうですけど。

携えて|Over Dyed Padding Jacket "FLOWER",SP Padding Jacket "FLOWER"|Fujimoto 23AW|えん -en-

甘いもの好きの祖母には和菓子でも携えて行こうかな、と計画しながら、本日はFujimotoのOver Dyed Padding Jacket "FLOWER"とSP Padding Jacket "FLOWER"のご紹介を。
優しさを携えて仕上がった、そんなアイテムたち。

携えて|Over Dyed Padding Jacket "FLOWER",SP Padding Jacket "FLOWER"|Fujimoto 23AW|えん -en-

こちらの2型は同様のデザインで生地違いとなっています。
中綿の入ったショート丈のジャケット。
Fujimotoらしく袖は長め、一方で丈はかなり短め、と差をつけてバランスがとられています。
今季の他のアイテムでは袖や丈が長めのものが多く展開されていることもあり、袖を折ったりなどしてレイヤードを楽しんでもらいたい、と藤本さんが仰られていました。
にも関わらず、袖を折って撮影していない自分に喝を入れないといけませんね。

携えて|Over Dyed Padding Jacket "FLOWER",SP Padding Jacket "FLOWER"|Fujimoto 23AW|えん -en-

その長めの袖に携えているのが、刺繍による翼。
既にご説明済みなので、詳細は省いてしまいますが、この翼などは立ち止まってしまっている藤本さんの友人などに向けられたものです。
同色での刺繍となっているため目立ちすぎず、メッセージ性のある良い主張をもたらしてくれていますね。
優しさを携えてコレクションを考えている藤本さんの姿を想起させてくれるようなデザインでしょうか。

携えて|Over Dyed Padding Jacket "FLOWER",SP Padding Jacket "FLOWER"|Fujimoto 23AW|えん -en-

また、使われているボタンも特徴的。
主に貝釦が使われてはいますが、トップボタンのみユーロビンテージのボタンを使用しています。
これは上野のボタンのみを扱っているお店で見つけたとのこと。
ボタンのみ、と書きつつ、若干記憶が曖昧なので、もしかしたら他の商材も扱っているかも、と小耳に挟む程度で。
特徴的なトップボタンとなっているため、トップボタンのみ留めて着るスタイルも良いかもしれません。
こちらも撮影しておらず申し訳ないです。

携えて|Over Dyed Padding Jacket "FLOWER",SP Padding Jacket "FLOWER"|Fujimoto 23AW|えん -en-

気を取り直して、生地について。
まずはOver Dyed Padding Jacket "FLOWER"から。
どちらもコットンとシルクの混紡生地になっているのですが、こちらはコットンの割合が高くて77%、シルクが23%となっています。

携えて|Over Dyed Padding Jacket "FLOWER",SP Padding Jacket "FLOWER"|Fujimoto 23AW|えん -en-

Fujimotoらしく製品染めが施されているのですが、中綿が入っているため、ただの製品染めではありません。
通常であれば中綿入りのものを製品染めすることはないので、藤本さんが実現のために頼み込んだんだろうな、と想いを馳せてしまいますね。
製品染めされてからは洗いもかけられており、ペンキを塗ったような生地感に仕上げられています。
この生地感はどこかあの某ブランドを彷彿とさせるような仕上がりかと。
シルク混の生地を製品染めする贅沢加減も良いですね。
ちなみに色味はWhiteのみをセレクトしています。

携えて|Over Dyed Padding Jacket "FLOWER",SP Padding Jacket "FLOWER"|Fujimoto 23AW|えん -en-

そしてSP Padding Jacket "FLOWER"。
こちらはシルクの割合が高く、シルクが52%、コットンが48%となっています。
製品染めと比較すると、柔らかく、滑らかな生地感となっており、品のある印象を受けるでしょうか。

携えて|Over Dyed Padding Jacket "FLOWER",SP Padding Jacket "FLOWER"|Fujimoto 23AW|えん -en-

ただ、加工などを施さないこの生地の場合、キックバックがなく、藤本さんが考える理想とは違ったとのこと。
そこでその理想を実現するために、シルクを叩くことによって、キックバック、弾力のある生地に仕上げられています。
表現として合っているかわかりませんが、このもちもちとした生地感が非常に心地良いんですよね。
製品染めの硬めの生地感とは全く異なる魅力があるなと。

携えて|Over Dyed Padding Jacket "FLOWER",SP Padding Jacket "FLOWER"|Fujimoto 23AW|えん -en-

デザインも、生地も、Fujimotoらしくて良いな、と思ってはいつつ、これだけでは終わらないんですよね。
加えて、裏地にも藤本さんの優しさが携えてあります。
今季のモチーフである、翼、花、そしてメッセージ、それらがプリントされたパッチ。
優しさを携えていることを自身からあからさまに伝えるのではなく、感じ取ってもらう、そんなところでしょうか。

携えて|Over Dyed Padding Jacket "FLOWER",SP Padding Jacket "FLOWER"|Fujimoto 23AW|えん -en-

表には出ないにも関わらず、裏地に縫い付けるこだわり。
組紐など含めてこういった部分は工賃として換算されていないはずなので、もう頭が上がりません。
価格が上がっても良いのに、なんて考えてしまいます。

携えて|Over Dyed Padding Jacket "FLOWER",SP Padding Jacket "FLOWER"|Fujimoto 23AW|えん -en-
Over Dyed Padding Jacket "FLOWER" White ¥90,200 (in tax)
 
携えて|Over Dyed Padding Jacket "FLOWER",SP Padding Jacket "FLOWER"|Fujimoto 23AW|えん -en-
SP Padding Jacket "FLOWER" ¥143,000 (in tax)

こんなにも優しさを携えている人柄には憧れしか抱かないな、なんて感傷に浸ってしまいそうです。
随所に藤本さんが携えている優しさ、人柄を感じることができるFujimotoのOver Dyed Padding JacketとSP Padding Jacket "FLOWER"を是非。

池田

online

Instagram

ブログに戻る
  • いかに|Veiled My Tweed Wrap & Bag|Fujimoto 24AW|えん -en-

    いかに

    こんばんは。池田です。 今週の土曜日には友人の結婚式があるんですよね。結婚式を挙げていない友人が多いものの、だんだんと結婚する友人が増えてきている昨今。皆さん結婚できるなんてすごいですね。置いていかれている僕はそんな余裕は一切なし。致し方なし。それにしても最近の結婚式の招待状はLINEで送られてくることにいかにも今どきだな、なんて感じてしまいます。さらにご祝儀もクレジットで支払えるなんて驚き。当日に直接お渡しするなど、参列される方々の手間をいかに減らすことができるのか、という配慮は感謝しかないですね。それでもなんだか味気なく感じてしまうので、僕は当日に直接お渡しすることにしたんですけども。ということで、今週の土曜日は休業日とさせていただきますので、ご了承ください。 いかにも言い訳じみているな、と初手から感じざるを得ない中、今日の営業終了後には先月開催された楽市楽座のお疲れ様会に参加してきます。ご近所のSETAGAYA PARTさんで開催されるので何より楽しみ。ワインバーなのでワインが美味しいのなんの。美味しくてするする飲んでしまうので、いかに酔わずに帰れるかが少し心配なんですけどね。とは言うものの、いかにも二日酔いになりそうな予感。本当に気をつけねば、です。 そんなことを言っているといかにも呑兵衛だと思われてしまいそうな中、本日はFujimotoのVeiled My Tweed Wrap & Bagのご紹介です。いかに身に纏うのか迷うほどの仕上がりかと。 ご紹介が遅れてしまったのには訳がありまして、同じ生地を使ったセットアップもセレクトしていたので、それと同時にご紹介しようと考えていたのですが、ありがたいことにまさかの発売日に即完してしまったんです。このラップバッグは1つだけ生き残っているのでご紹介はできるんですけどね。いかにも言い訳じみていますね。致し方なし。 ということで、こちらのラップバッグは藤本さん渾身とも言えるオリジナルのツイード生地が使われています。これがいかにもFujimotoらしい仕上がり。もはやツイードの域を出てしまったかのような生地感を感じられるかもしれません。 生地感はさることながら、やはりこのもけもけとしたフリンジが良い表情を出してくれていますね。ただ切っただけのようなこのもけもけフリンジもいかにもFujimotoらしいと言えるでしょうか。フリンジがあることで今季のテーマにも繋がるヴェールが表現されているという訳ですね。これまた秀逸。 また、このフリンジも藤本さんご自身が施しており、並々ならぬこだわりが窺えるもの。いかにFujimotoの世界観を作り上げるのか、ということを突き詰めに突き詰めていると感じられますね。たまりませんよ。   そのフリンジからちらりと顔を覗かせるのが台座付きの貝ボタン。台座付きの貝ボタンでもいかにも今季らしさを感じさせますね。流石にわかるかとは思いますが、この貝ボタンで開閉できる仕様になっています。 そしてなんと言っても身に付ける方法、いや身に纏う方法が豊富豊富。なんだか身に纏うという表現の方がしっくりくるんですよね。バッグというよりもアクセサリーの感覚に近いからかもしれません。あくまで僕の個人的見解ですけども。 何はともあれ、いかに身に纏うか迷ってしまうこと必至。このそれぞれ自由に身に纏えるということもいかにもFujimotoらしい点ですよね。毎度書いていますが、LOOKがわかりづらいのなんの。暗めになっていることも相まって、どうなっているのかわからないですが、それで良い、いやそれが良い、といったところ。   まず、最もわかりやすいのはショルダーバッグのように斜め掛けする纏い方でしょうかね。もちろん背面に持っていっても良いのですが、個人的には脇の下あたりだったり、前面にもってきたいな、と。そのほうがバッグとスカーフを行き来するような曖昧さが出せる気がしまして。   それと腰に巻いてウエストバッグのように纏っても良さそうですね。こうするとエプロンのような存在にも見えてくるでしょうか。腰に巻くことでたらりと垂れるショルダーも良い雰囲気を出してくれますし。なんて書きつつ、黒のパンツに合わせてしまったのでわかりづらくて申し訳ないです。   それ以外ではLOOKを参考にもはやバッグとして使う気がないように、首元に巻いたり、頭に巻いても良いかもしれません。いかにもスカーフやバラクラバと言えるでしょうかね。マフラー代わりにもなるこの纏い方、いかにもFujimotoらしいを感じざるを得ないスタイル。 兎にも角にも、バッグでもあり、スカーフでもあり、マフラーでもあり、エプロンでもあり、バラクラバでもある、多才な存在であることは間違いないですね。その時々でいかに身に纏うか考える楽しみをもたらしてくれるはず。ご自由に。 Veiled My Tweed Wrap &...

    いかに

    こんばんは。池田です。 今週の土曜日には友人の結婚式があるんですよね。結婚式を挙げていない友人が多いものの、だんだんと結婚する友人が増えてきている昨今。皆さん結婚できるなんてすごいですね。置いていかれている僕はそんな余裕は一切なし。致し方なし。それにしても最近の結婚式の招待状はLINEで送られてくることにいかにも今どきだな、なんて感じてしまいます。さらにご祝儀もクレジットで支払えるなんて驚き。当日に直接お渡しするなど、参列される方々の手間をいかに減らすことができるのか、という配慮は感謝しかないですね。それでもなんだか味気なく感じてしまうので、僕は当日に直接お渡しすることにしたんですけども。ということで、今週の土曜日は休業日とさせていただきますので、ご了承ください。 いかにも言い訳じみているな、と初手から感じざるを得ない中、今日の営業終了後には先月開催された楽市楽座のお疲れ様会に参加してきます。ご近所のSETAGAYA PARTさんで開催されるので何より楽しみ。ワインバーなのでワインが美味しいのなんの。美味しくてするする飲んでしまうので、いかに酔わずに帰れるかが少し心配なんですけどね。とは言うものの、いかにも二日酔いになりそうな予感。本当に気をつけねば、です。 そんなことを言っているといかにも呑兵衛だと思われてしまいそうな中、本日はFujimotoのVeiled My Tweed Wrap & Bagのご紹介です。いかに身に纏うのか迷うほどの仕上がりかと。 ご紹介が遅れてしまったのには訳がありまして、同じ生地を使ったセットアップもセレクトしていたので、それと同時にご紹介しようと考えていたのですが、ありがたいことにまさかの発売日に即完してしまったんです。このラップバッグは1つだけ生き残っているのでご紹介はできるんですけどね。いかにも言い訳じみていますね。致し方なし。 ということで、こちらのラップバッグは藤本さん渾身とも言えるオリジナルのツイード生地が使われています。これがいかにもFujimotoらしい仕上がり。もはやツイードの域を出てしまったかのような生地感を感じられるかもしれません。 生地感はさることながら、やはりこのもけもけとしたフリンジが良い表情を出してくれていますね。ただ切っただけのようなこのもけもけフリンジもいかにもFujimotoらしいと言えるでしょうか。フリンジがあることで今季のテーマにも繋がるヴェールが表現されているという訳ですね。これまた秀逸。 また、このフリンジも藤本さんご自身が施しており、並々ならぬこだわりが窺えるもの。いかにFujimotoの世界観を作り上げるのか、ということを突き詰めに突き詰めていると感じられますね。たまりませんよ。   そのフリンジからちらりと顔を覗かせるのが台座付きの貝ボタン。台座付きの貝ボタンでもいかにも今季らしさを感じさせますね。流石にわかるかとは思いますが、この貝ボタンで開閉できる仕様になっています。 そしてなんと言っても身に付ける方法、いや身に纏う方法が豊富豊富。なんだか身に纏うという表現の方がしっくりくるんですよね。バッグというよりもアクセサリーの感覚に近いからかもしれません。あくまで僕の個人的見解ですけども。 何はともあれ、いかに身に纏うか迷ってしまうこと必至。このそれぞれ自由に身に纏えるということもいかにもFujimotoらしい点ですよね。毎度書いていますが、LOOKがわかりづらいのなんの。暗めになっていることも相まって、どうなっているのかわからないですが、それで良い、いやそれが良い、といったところ。   まず、最もわかりやすいのはショルダーバッグのように斜め掛けする纏い方でしょうかね。もちろん背面に持っていっても良いのですが、個人的には脇の下あたりだったり、前面にもってきたいな、と。そのほうがバッグとスカーフを行き来するような曖昧さが出せる気がしまして。   それと腰に巻いてウエストバッグのように纏っても良さそうですね。こうするとエプロンのような存在にも見えてくるでしょうか。腰に巻くことでたらりと垂れるショルダーも良い雰囲気を出してくれますし。なんて書きつつ、黒のパンツに合わせてしまったのでわかりづらくて申し訳ないです。   それ以外ではLOOKを参考にもはやバッグとして使う気がないように、首元に巻いたり、頭に巻いても良いかもしれません。いかにもスカーフやバラクラバと言えるでしょうかね。マフラー代わりにもなるこの纏い方、いかにもFujimotoらしいを感じざるを得ないスタイル。 兎にも角にも、バッグでもあり、スカーフでもあり、マフラーでもあり、エプロンでもあり、バラクラバでもある、多才な存在であることは間違いないですね。その時々でいかに身に纏うか考える楽しみをもたらしてくれるはず。ご自由に。 Veiled My Tweed Wrap &...

  • のよう|1-Tack Wide Trousers|SAYATOMO 24AW|えん -en-

    のよう

    より洋服のように。

    のよう

    より洋服のように。

  • 偏|24AW style|山内,KUON,satou,Fujimoto,OPPOSE DUALITY,INNAT,YASHIKI,ULTERIOR,POLYPLOID|えん -en-

    偏屈の偏見と偏愛。

    偏屈の偏見と偏愛。

  • それでも|Akane mohair Cardigan|YASHIKI 24AW|えん -en-

    それでも

    それでも同様に。

    それでも

    それでも同様に。

1 4