境
こんばんは。池田です。
なんだか冴えない天気が多くなってきていますね。
3月に入ったので季節の境目ということが要因なのでしょうけども。
季節の境目とは言っても、異常な暖かさの日があったり、真冬のような寒さの日があったり、と身体が追いつかないと同時に、温暖化を身に沁みて感じてしまいます。
困ったものですね。
とにかくこの冴えない天気を境に春の訪れを待ちたいと思います。
春の訪れを待っている中、開催されているパリコレ。
ウィメンズのコレクションではあるものの、相変わらず楽しんで毎日見ています。
近年ではメンズ、ウィメンズそれぞれの期間で、どちらのコレクションも発表するブランドが多くなってきていますね。
ジェンダーレスが謳われている近年では当たり前のことですけど。
もはやメンズ、ウィメンズの境界線を取り払っても良いのでは、なんて思ってしまいます。
ジェンダーレス社会と言いながらも、メンズとウィメンズで会期を分けていることも疑問ですし。
僕がとやかく言っても仕方ないですけどね。
それぞれ性別の境界線なんぞ超えて、自由に選択していきましょう、ということで。
特にメンズとウィメンズでブランドを分けて考えてはいないものの、これを境にウィメンズのアイテムをセレクトすることも考えようか、なんて画策しながら、本日は山内のルームウエアシリーズのご紹介です。
境界線を優に超えてくる仕上がりのアイテムたち。
シリーズ名にもある通り、こちらのアイテムたちは山内が提案しているルームウエアです。
所謂パジャマですね。
これは山内さんがウールでパジャマを作りたいという想いから実現したシリーズとなっています。
ただ、今季はウールだけでなくリネンを使用したアイテムも展開し、そちらをセレクト。
ということで、共通しているリネンから。
このリネンはションヘル織機で織り上げられており、非常に柔らかく、ふわっとした生地感です。
これが軽さも相まって、なんとも心地良い肌触り。
こんなものを着て自宅で過ごしていたら、それは幸福だろうな、なんて妄想をしてしまうほど。
暖かくなってきてこれを着てしまったら、抜け出せなくなってしまいそうですね。
良い意味で危険性を孕んだ仕上がりです。
そんな中、基本的に山内では後加工を施さないのですが、このリネンは洗いがかけられています。
そのためよりリネンらしいシワ感のある表情に。
表情はもちろんですし、自宅で着ることを考えると、この生地感であれば気兼ねなく着ていただけそうですね。
と、ここまであくまでルームウエアとしてご紹介していますが、作りはもちろん山内の仕様そのもの。
ルームウエアの作り込みとは到底思えないほどかと。
この丁寧でしっかりとしたものづくりがされているので、自宅内はもちろんのこと、外で着ても全く問題なしです。
表現するとしたらルームウエアと外出着の境に位置する、と言ったところでしょうか。
いや、むしろルームウエアと外出着の境界線を完全に取り払った、と言っても過言ではないかと。
ここまでの仕上がりとなると、これを境にルームウエアという定義を考え直しても良いかもしれませんね。
これもコレクションと同様に、解釈などはそれぞれの自由なんですけど。
そんな生地とものづくりが落とし込まれたシャツジャケットにノーカラーシャツ、ワイドパジャマパンツ。
シャツジャケットはしっかりとしたテーラードカラーではあるものの、袖はシャツのカフス仕様になっていたり、サイドに切り替えのポケットを備えていたり、とシャツのようにさらっと羽織っていただけるかと思います。
自宅内でジャケットなんて着るのか、なんて思われてしまうかもしれませんが、ジャケットとしてではなく、シャツとして捉えていただくと良いかもしれませんね。
そもそも外で着ても違和感は全くないので、ジャケットだろうと、シャツだろうと、そこに境目を作る意味はないかもしれませんけども。
ノーカラーシャツはその名の通りノーカラー仕様に加えて、ゆとりのあるシルエットとなっているため、よりリラックス感を感じられるでしょうか。
前述したシャツジャケットよりも自宅内での着用もイメージしやすいかもしれませんね。
イメージしやすくはありますが、リネンの生地感やこのリラックス感があっても、山内のものづくりが反映されると、締まった表情も感じられてしまうから不思議ですよね。
シャツジャケットよりもルームウエアと外出着の境を感じさせない1着かもしれません。
そしてワイドパジャマパンツ。
パジャマパンツということで、ウエストはゴム仕様に加え、ドローコードも付けられたイージー仕様が嬉しいところ。
これは自宅で快適に過ごすための心遣いとなっています。
そういった仕様から、こちらが最もルームウエアとしての立ち位置を確立しているかもしれませんね。
とは言っても、山内の作り込みはもちろんですし、古着などのパジャマパンツを着ることがおかしいなんてことはないので、とやかく考えることなく外でも穿いていただければと。
何より着心地が良いですしね。
ちなみに自宅での洗濯もできるので、外で汚そうが全く問題なしです。
寝坊してもそのまま出掛けてられるなんて、なんと良いことでしょうか。
新年度も近いことですし、これを境に日々の生活を見直しても良いかな、なんて思わせてくれますね。
ものづくりを追求することで、自宅内外の境界線を取り払ってしまうほどの山内のルームウエアシリーズを是非。
池田