むしろ
こんばんは。池田です。
急にですが、なんで「Y2K」って呼ぶことにしたんでしょう。
言いやすくなってないような気もするんですが・・・
これでもかというほど「Y2K」って単語が飛び交い、ファッション業界でもミニ丈やらへそ出しやら、トレンドと言われ始めてから数シーズン経ってますかね。
そもそも「トレンド」ってなんのために必要なんでしょう。
「トレンド」の存在意義なんて考えたって仕方ないですが、「トレンド」ってなんか好きになれない自分がいます。
ラグジュアリーブランド、メディアが作り出す”縛り”だと感じてしまうからでしょうか。
ブランドからのひとつの提案としてならまだ良いんですが、作り出された感だったり、ビジネスライク感があるのは嫌です。
むしろトレンドなんて考えず”自分”を持っている方が格好良い気がしますが。
まあトレンドに乗るも乗らないも人それぞれ自由なので、ただの主観です。
こんなトレンドとか考えずに好きなものだけをセレクトしているので、違うブランドでもなんとなく似た雰囲気のあるアイテムがありますが、それぞれしっかり個性があると思います。
その中でもsatouのsotogi half zip knitは「トレンド」の「ト」の字も考えてないアイテムだと思います。
むしろ横文字を使わない人だなと形容したくなりますかね。
見るからにいなたい。
もちろん褒め言葉ですし、いなたい服は大好物です。
非常に高いネック、チープ感のあるジップ、まさにお爺ちゃんが着ていそうな色味、強めにかかったリブ。
たまらないです。
個人的にはジップが良いいなたさを引き立ててるなと。
ここでシルバーとか、幅のあるものを使っていると、中途半端になっていたと思います。
ただ、ここまで振り切っているのに、むしろ品を感じることが不思議です。
古着のハーフジップニットとは一線を画す見た目。
「お爺ちゃんが着ていそうな色味」と上述しましたが、事実非常に絶妙な色味だったり、ルーズすぎずタイトすぎない良い塩梅のシルエットなど、しっかりとバランスを取れているからこその上品さだと思います。
さらに使用されている生地は、Super Extra Fine Lamb。
ラムウールでありながら柔らかい肌触りの良い糸をベースに、強撚をかけた糸を使用し、ウールのチクチク感を抑えられています。
そのため着心地も申し分なし。
このニットに関しては本当に自分の嗜好中心でセレクトしたので、共感してくれる方がいたらなと希望を抱いています。
とはいえ、自分が着たいなという欲望も。(我慢してます)
と、考えながらつらつら書いていたところ、Lは旅立たれました。
Mはまだありますので、共感していただける方は是非手に取ってみてください。
池田