むしろ
こんばんは。池田です。
雨が続き、冬とは思えない数日間、久しぶりの良い天気でほのぼのしてしまいますね。
明日も雨予報なので束の間の晴れ間なのでしょうけども。
晴れてくれるのは嬉しいな、なんて思いつつ、24AWのオーダーをゆっくり考えるならむしろ雨が降っていた方が良かったりするのかな、なんて思ったり思わなかったり。
なんて言いながら、晴れようが晴れまいが混み合うことなんてないので、ゆっくり考えられるというのが正直なところ。
それにしても本当にオーダーが悩ましい。
そうオーダーに悩んでいる3連休、明日は甥っ子たちがまた夢の国に行くとのこと。
何回行ってるんだ、と言いたくなってしまいますが、1番上の甥っ子が来年度で小学生になるため、むしろ今のうちに行っておかないと行けなくなってしまいますもんね。
そうなると必然的に今回行けない僕が甥っ子たちと夢の国に行くことがさらにできなくなってしまう事実。
その事実は悲しいな、なんて思いながらも、むしろそこまでの年齢まで成長したのか、としみじみ感じてしまいます。
前より乗れるものも増えるので、それで良しということにしますかね。
甥っ子が行けなくなる以前に、むしろ自分が休まないことが一緒に行けない原因だ、という事実には目を背けつつ、本日はINNATのTYPE 1 TRACKER SHIRT JACKETのご紹介です。
所謂なデザインソースでも、むしろ別のアイテムと感じられる仕上がりかと。
デザインのソースになっているのは、アイテム名を見ても、アイテム自体を見てもわかるように、某デニムブランドの1st型のデニムジャケット。
ソースと言っても良いのか、と感じつつも、むしろここまでデザインを踏襲していると潔さを感じてしまいますね。
それだけデザインが完成されているということなんですけども。
デザイン自体は所謂なものではありますが、デザイナーの谷さんとしては夏に着ることができるデニムジャケットが作りたい、という意図が込められています。
とはいえ、デニムジャケットは流石に夏には着れないですし、むしろINNATが作る意味がないですもんね。
そんなわけでデニムジャケットではなく、1stのデニムジャケットをもとにシャツジャケットとして仕上げています。
シャツジャケットとして仕上げるにあたって、採用されている生地は、INNATではお馴染みのキュプラのリップストップ。
このキュプラは細番手で織り上げられたINNATのオリジナルの生地です。
キュプラのリップストップ、とは言っても、ただのキュプラリップストップではありません。
そこに洗いなどの加工を施すことによって、キュプラ特有の光沢をなくしています。
光沢がなくなってはキュプラの良さを消している、と感じてしまうかもしれませんが、全くそうではなく、むしろ光沢感をなくすことでINNATらしいリラックス感が出ていますよ。
光沢が抑えられていると同時に、とろんとした柔らかな生地感に。
柔らかな生地感であるが故に、フロントプリーツがはっきりとはしていなかったりもしますが、これがむしろINNATらしい抜けを感じてしまうんですよね。
以前も書いたような気もしますが、INNATのアイテムは一切シワのないぱきっとした表情よりも、むしろシワが入った表情の方が愛くるしく思えたり。
ぱきっと端正な表情が好みの方はしっかりシワを伸ばしていただければと。
このキュプラリップストップは見てわかる通り、透けるほど薄手の生地感となっています。
薄手とはいえ夏には流石に着れないのでは、なんて思われるかもしれませんが、半袖よりも陽があたらない分、むしろ暑さを感じにくいかと。
もちろん気温によっては着れない場合もあるかとは思いますけども。
暑すぎて外では着ることができなかったとしても、バッグに忍ばせておけば、冷房が効きすぎている室内で重宝していただけるはず。
外の暑さにも、室内の冷えにも対応してくれるなんて、機能性があるアイテムよりも、むしろ機能性が高いと言えてしまうかもしれませんね。
サイズ感に関しては、着丈は短めのすっきりとしたシルエット。
オリジナルの1stそのままのパターンではなく、着やすいように調整されています。
デニムではないことも相まって、着づらさを感じるどころか、むしろ着やすすぎると感じていただけるのではないでしょうか。
そして色味はGreenとSumikuroをセレクト。
今季らしいGreenは桑の葉や緑葉、Sumikuroはいつもの如く備⻑炭や⿊炭のボタニカルダイとなっています。
キュプラリップストップの1st型シャツジャケット、というだけでも、他では見られないとは思いますが、それに加えてこの優しい雰囲気漂うボタニカルダイの色味は、INNAT最大と言っても過言ではないほどの独自の魅力になっているかと。
ここ最近は運が悪いけど、それはむしろ良いことの前兆、と慰めてくれるでしょうかね。
1stのデニムジャケットがデザインソースだったとしても、採用した生地や独自の色味によって、むしろINNATらしさを前面に感じることができるTYPE 1 TRACKER SHIRT JACKETを是非。
池田