
わかって
こんばんは。池田です。
先月で3周年を迎えたわけですが、その年月がわかってしまうように看板のロゴが薄くなり過ぎてしまっています。
これではもしかしたら近くに来ていただいても場所をわかっていただけないかもな、と少し心配に。
とはいえ、自分でピンコロにスタンプを押したので、再度上からぴったり押すことはできないでしょうし、これはこれでどことなく哀愁も漂ってる気がするので、このままにしておこうかな、と思ってしまっています。
そもそも看板とわかってはいただけないような小さいピンコロに加えて小さいロゴなので、わかっていただこうと思ってないようなものなんですけども。
お読みいただいている方にはご理解いただきつつ、看板というよりもピンコロを目指してきていただければ。
面倒であることが変えない理由ではないことをわかっていただきたいことをお伝えしている中、昨日今日とご近所の神社ではお祭りが開催されています。
台風が過ぎることはわかっていたものの、目の前の代官屋敷の木が倒木したのか折れたのかわかってはいませんが、それが悪影響を及ぼすことはなさそうなのでひと安心。
なんて書きつつ、夏休み前に協賛金についてのお話をいただいていたのですが、現金を持たない生活をしているため、お支払いできずにここまできてしまったので協賛できていない、と思いきや、開催当日の昨日に協賛していることがわかってしまいました。
いやはや、そんなこともあるんですね。
案の定、現金を持ち合わせていなかったので商店街で仲良くさせていただいている方に立て替えていただきました。
協賛していることがわかってさえいれば用意できていたのですが、申し訳ない限り。
もう過ぎてしまったことは仕方ないので、お支払いも兼ねて営業終了時間を早めて楽しんでこようと思います。


楽しみたい気持ちをわかってください、と気持ちを隠すことなく懇願しながら、本日はINNATのTYPE-2 TRUCKER JACKETとBOOTCUT 5P PANTSのご紹介を。
どうしてもわかってしまう魅力を携えた仕上がりかと。

こちらのアイテムたちはセットアップとされているので、まずは共通する生地について。
ここでは14ウェールのコーデュロイ生地が採用されています。
いざ実物を見ていただいてもわかってしまうかとは思いますが、14ウェールということで中畝に分類できますかね。
中畝の中でも細畝に近い太さとされているので、暑さが過ぎた秋の入口から役が回ってくる生地感と言えそうでしょうか。
今や秋なんて短過ぎる、そんなことはわかってはいますが、多少なりとも秋という時期は生き残ってはいると思いますので、たとえ短かろうと秋口には全力で楽しみたいところ。
もちろん冬に入り込んでしまっても役不足になることはないでしょうしね。

そのコーデュロイの色味としてはInkのみをセレクト。
黒いインク、となるとすぐにわかってしまうかもしれませんが、そう、ここでは墨汁から抽出した染料によって染め上げられています。
染色方法についてはINNATらしいボタニカルハイブリッド染めとされているので、ボタニカルと顔料の良いとこどりと言えるでしょうね。
さらにボタニカルともなると柔らかで優しい表情も感じさせてくれるかと。
たとえ黒に染め上げられているとしても、フェードしたことがわかってしまうような色味。
深く深く染め上がった漆黒の表情に魅力があることはもちろんわかっていますが、柔らかすぎて抜けすぎているINNATともなるとこのフェードしたような表情が最適だと個人的には感じています。
そんなコーデュロイを採用したトラッカージャケットと5ポケットパンツ。

まずはトラッカージャケットから。
ひと目見てすぐにわかってしまうとは思いますが、はい、こちらはLev・・・ではなく某デニムブランドの2nd型デニムジャケットがソースとされています。
ソースがわかってしまうほどほとんど明言しているとも言えてしまいますが、だからこそ谷さんのオリジナルを尊重する想いが垣間見えますかね。
そう感じさせるようにデザイン自体の多くを踏襲してはいるものの、もちろんまるで同じものとはされていません。
尊重されているからこそ、わかってくれなくても良い、という谷さんの狙いがあるのではないか、と考察したくなるほど細かな調整がなされています。
それはフロントのボタンの間隔の調整、わずかに低めに設定された胸ポケット、シルエットの微調整、といったところ。

正直なところ、相当な有識者でない限り、どこをどの程度調整しているのかはわかっていただけないかと思います。
1st〜4thの中で最も2nd型がデザインとして好みの僕ではあるものの、細かな部分は無知なので事細かなことはわからないと正直にお伝えしておきます。
そんな中でもポケットの位置や古着やビンテージでつい感じてしまう無骨すぎるシルエットにはならない点などは確信できるかと。
シルエットについてはデニムではなくコーデュロイである点も作用しているでしょうけども。

というシルエットはほんのりとゆとりをもたせつつも、ゆるすぎないすっきりさも持ち合わせた設計。
これならゆるめのアイテムをインナーに差し込んでも着づらさは感じないはず。
わかっていてもゆるすぎるものを選びがちな僕としては、これぐらいのすっきりさに新鮮さを抱いてしまいそうですが、これなら多くの方に馴染んでいただけるシルエットになっているのではないでしょうか。

一方の5ポケットパンツはトラッカージャケットほどソースがすぐにわかってしまうことがないかもしれませんね。
こちらではLev・・・ではなく某デニムブランドの5・・・1・・・な・・・、何はともあれブーツカットのモデルがソースとされています。
5・・・0・・・い・・・ほどの著名モデルではないものの、これだけでもわかってしまう方も多くいらっしゃるようにも思いつつ、あくまで明言は避けておくことにします。

第一印象としてはソースがわかってしまうような気もしますが、トラッカージャケットよりも違いをより感じられる仕様になっているかと。
それを如実に感じさせてくれるのがウエスト部分。
ウエストには両サイドにボタンを活用したタブに加えてゴムも備わっているので、ベルトがなくとも調整可能となっています。
ただ、僕のように貧弱だとベルトが必要になってくる事実はわかっておいてください。

加えて、5ポケットパンツというソース含めてよく見られるデザインではあるものの、コインポケットがコインのみを入れるサイズではないことがわかってしまうでしょうか。
それもそのはずで文明の力であるスマートフォンが入るサイズに設定されており、間違いなく517円以上入るはず。
517円・・・何かを意味しているのか疑いがかけられてしまうかもしれませんがお気になさらず。
ちなみに僕のもはや古すぎるiPhone 13でもう数mm大きかったら入らなかったと思うので、ケースに入れたりProだったりすると入らないかもしれないのでお見知りおきを。

また、こちらでもシルエットについては調整がなされています。
極端にフレアしていたり、細過ぎたり、なんてことのない程良く細めでほんのりフレアしたバランスの良さを実感していただけるはず。
私物として5・・・1・・・な・・・ではないにしろ、再構築したブーツカットを所有しているので、それに近い存在として受け入れやすかったという個人的な印象も記しておきますね。

どちらもソースを踏襲していることがわかってしまうものの、そこから谷さんなりの調整がなされることで、しっかりとINNATらしさを感じていただけるのではないでしょうか。
便宜としてはセットアップと定義できるかもしれませんが、バランス良く仕上げられていることによって、単体でも役回りの幅広さを実感していただけるかと。
INNATのアイテムですし、あまり深く考えずに合わせ方がわかっていないように適度な適当さを出しながら楽しんでいただければ。
抱えている問題がすぐさまわかってしまっても問い詰めることなく寄り添ってくれそうでしょうか。
ひと目でわかってしまうようなものをソースとしながらも、秋が短いことがわかっていてもこれからの役回りを確信できるコーデュロイが採用されることで、冬でも役不足にならないことがわかってしまうINNATのTYPE-2 TRUCKER JACKETとBOOTCUT 5P PANTSを是非。
池田