
甘い
こんばんは。池田です。
僕は基本的にスポーツを見ることはないのですが、土曜日に開幕した世界陸上を理由もなく少し見ていたりします。
実はスポーツを見たいのだろう、そう思われた方、いや、その考察は甘いですね。
ただよく見る番組の局が被ってしまっているだけなのです。
正直なところ見ているというよりもほとんど流しているだけという、スポーツ好きの方からすると甘い気概と思われてしまうかもしれませんね。
こうなってしまったのは甘いなんて言えない環境でやり切って燃え尽きたが故ですので。
もちろんファッションの世界にのめり込んだことも原因なんですけどね。
何があろうとその甘いなんて言えない環境は明かさない気概は見せることにしている中、ほとんど毎週恒例のONE PIECE最新話も面白かったですね。
深掘りが甘い僕の予想が当たっていたのかはわかりませんが、やはりあの事件の全貌が明らかになってきそう。
さらに自分の信念に甘い軍の方たちとは違い、信念が忠実なあの人物に託されていたなんて思いもしませんでした。
託されてから宝箱の中に入ってしまう理由が気になってしまうもの。
ひとりでは連れて逃げることができずに一旦宝箱に隠していたのかな、なんて甘い予想をしてしまいますが、間違いなく誤った予想でしょうね。
勝手に予想しているだけですのでお気になさらず。


あれ、甘い環境にはいなかったから甘いもの好きなのかな、とまるで関係のないことを掛け合わせてみながら、本日はINNATの43 ALL-IN-ONEのご紹介を。
どうしても甘い接し方をしてしまうアイテムたち。

こちらでソースとされているのが40年代のUS ARMYのM-43 HBT ALL-IN-ONE。
オリジナル自体は僕とは比べられないほど甘いなんて言えない環境下を想定されているので、良い意味で無骨さに振り切ったようなデザインと言えるでしょうか。
中には自分に甘い性格を持った方が着ていたりもしていたでしょうけどね。

つい無駄なことを書いてしまうなんて、自分に甘いのは僕なのでは、なんてまた無駄な書きつつ、こちらではオリジナルの大方を踏襲しているというわけではありません。
オリジナルもパンツにあたる下半身はゆとりをもたせた設計とされていますが、身頃にあたる上半身はやや細身の設計だったところ、よりゆとりをもたせた設計に調整されています。
INNATともなると細身でしゃきっとしているよりも、ゆるりと甘い雰囲気が合うと思うので、最適な調整とも言えるのではないでしょうか。

加えて袖のボリュームや袖釜が深くされているので、よりゆとりを体感できるかもしれません。
となると、体型には甘いシルエットを求めている者としては嬉しい限り。
調整しただけではないようにも感じるほどゆるゆるのサイズ感なので、オールインワン、ジャンプスールであるにも関わらず雰囲気が甘いのなんの。

また、オリジナルではウエストにベルトが備わっていますが、ここでは排除されつつドローコードを備えています。
ベルトでウエストを調整するなんて面倒、という甘い考えを持っていてもご安心を。
かく言う僕もそんな甘い考えを持っているので、この簡易な仕様も嬉しい限り。

続いてパンツにあたる下半身に目を向けてみると、オリジナルを踏襲したフラップポケットを備えています。
これにはビンテージものの良い面には甘い、いや、谷さんの敬意が感じられるかもしれませんね。
何よりフラップを備えているので持ち物管理が甘い方も安心できるはず。

さらに下に目を向けて裾を見てみると、こちらもオリジナルを踏襲されており、タブで絞ることができる仕様となっています。
絞ってみるときゅっと引き締まった佇まいを感じられるでしょうか。
僕は足首にも甘い接し方をしたいので絞ることはあまりないかもしれませんが、シルエットに変化を与えたい時は絞って楽しんでいただければ。
そこに採用されているのがコットンとシルクの混紡生地。
経糸にトルコ産のオーガニックコットン、緯糸にシルクネップヤーンを使用しています。
そこまでネップが出ているわけではありませんが、わずかながらでもシルクネップともなるとついつい甘い視線に変貌してしまうんですよね。
甘い視線に変貌したこれらの糸を使った甘い織りによる綾組織であることに加えて、染色が施されるによってINNATらしい抜けた雰囲気を感じていただけるかと。
生地感としても厚すぎることはないので、猛暑が収まった今からでも着ていただけるかもしれません。
それなら自分の物欲に甘い姿勢を崩さなくても良いでしょうね。


甘い生地感はさることながら、やはりINNATでは外すことのできないのがボタニカルハイブリッド染め。
色味としてはPinkとSumikuroをセレクトしており、Pinkは茜、Sumikuroは備長炭から抽出した染料によって染め上げられています。
Pinkはほんのり柔らかな色味とされることで、より甘い雰囲気を感じさせてくれるでしょうか。
一方のSumikuroは着込んで甘いフェードがかかったような表情かと。
まるで異なる表情をした両者ではありますが、どちらもINNATらしい抜けた甘い雰囲気を感じること必至。

この抜けた、いや、やる気のない雰囲気ともなると、やはり甘い接し方になってしまうんですよね。
ウエストもあまり絞ることなくずるずるで着たくなってしまうと言いますか。
あまりかしこまることなく、ずるずる、だるだる、だらだら、と自分に甘いような姿をたまには見せても良いのではないかと。
たまには自分に甘い時があっても良いことを指し示してくれているのかもしれませんね。
ビンテージの良い面には甘いような敬意を感じる要素を残しつつ、オリジナルよりも甘いシルエットと甘い織りのシルク混生地が採用されることで、ついつい甘い接し方になってしまうであろうINNATの43 ALL-IN-ONEを是非。
池田