
代
こんばんは。池田です。
先日は定休日の前日にもお休みをいただいて展示会周りをしていたわけですが、たまたまお取り扱いさせていただいているブランド様たちの展示会が先週にある程度集中していると思いきや、それ以外のブランド様の展示会も同じ週に集中していたようです。
パリコレが終えた代わりに開催していたのか、会場の空き状況でそうなったのか、定かではありませんが、どの展示会に行っても集中しているお話を聞きました。
いや、パリコレの代わりという立ち位置ではないですけどね。
表現としてですのでね。
それはさておき、都内で運営している僕としては、会期が集中していようとばらばらになっていようと、あまり影響がないのですが、地方の諸先輩方はそれ次第でかなり影響がある気も。
交通費と宿泊費が発生したとしても集中していた方が良いのか、宿泊費が嵩まないように隔週程度の方が良いのか、それぞれ考え方は異なりそうですけどね。
なんて書いていましたが、先週がある程度集中してはいたものの、それ以外でも隔週で開催されているので、その代わりに実質的な休みがないのでした。
もしかしたらもっと集中していただいて、実質的な休みを設けられた方が良いのかもしれませんね。
僕が制御できるわけではないので、その状況に身を投じるのみですが。
展示会が今月に集中して実質的な休みがないなら来月は代わりに代休をいただこうか、と志願しようか検討している中、ラグジュアリーブランドのクリエイティブディレクター交代劇がやみませんね。
まだ就任して2年ほどしか経っていない某ブランドでも退任が報じられ、流石に早すぎないか、とまたしても思ってしまうもの。
就任当初は期待されていたようにも思えましたし、前任の方の世界観を一変させてメディアでも悪い印象で報じられていることはなかった気がします。
それでも前任の方の売上貢献の代わりにはなれず、業績が芳しくなかったことは事実としてあるみたいですけどね。
どちらかというと前シーズンの代替のようにスタイルを継続するクリエイションだったので、業績が急激に上がることはなさそうですし、長い目で見た方が良かったのでは、なんて思ったり思わなかったり。
もちろん素人目線です。


何が要因で退任されたかは知るよしもないのでこの空いた席も誰が代わって就くことになるのか楽しみにしておこう、と他人行儀に切り替えながら、本日はBISOWNのBISOWN DENIMとBISOWN WIDE DENIMのご紹介を。
代わりのきかない代名詞とも言えるアイテムたちかと。
もうこればかりは僕から言うことはないのかもしれませんね。
他のお取り扱い店舗様でもご紹介されているでしょうし。
とはいえ、それに代えるわけにはいかないので、こちらでもご紹介させていただきます。


この両者で使用されているデニム地は、1900年代初頭から代々続いている機屋さんにて作られているものとなっています。
使われている糸自体はかなりの太さを誇っているものの、甘く撚りをかけることで野太さは感じさせない生地感を感じていただけるはず。
野太さなんぞ微塵も感じさせず、むしろそれに代わって柔らかな雰囲気を感じさせるのも、BISOWNだからこそ出せる雰囲気と言っても過言ではないでしょうね。


その生地を染め上げているのはピュアインディゴ。
故に非常に綺麗な色味を感じられますね。
綺麗な色味とは言ったものの、ぴかぴかの新品でもなく、こてこてのビンテージでもない、それらの代案のような絶妙な塩梅の色味に染め上がっているかと。
そんなデニムを使用した代名詞のBISOWNデニムとその代替案だけにとどまらないセミワイドデニム。

まずは代名詞、代表でもあるBISOWNデニムから。
デザインとしてはあのデニムを彷彿とさせるような基本を忠実に踏襲していると言えるでしょうかね。
ヒゲなどは再現されているものの、全体として奇を衒うことがないからこそ、どんな時でも寄り添ってくれる存在になり得ているのかもしれません。

ただシンプルに仕上げているわけではなく、細かな気遣いを感じていただけるかと思います。
それは腰回りにゆとりを持たせつつ股上が浅く設計されていたり、センタープレスがかけられていたり、といった点。
前者では窮屈にハイウエストで穿く煩わしさがなく、後者ではあの某代表的デニムでは感じられないすっきりとした佇まいに仕上がっていますね。

個人的にこのセンタープレスが非常に効いているな、と感じる次第。
正直なところ、某代表的デニムに魅力を感じたことがなく、洋服好きとして疑いをかけられるかもしれませんが、実際に購入したことがありません。
どうも僕にはあのシルエットが好みではないんですよね。
それを彷彿とさせつつも、こちらのBISOWNデニムではセンタープレスがかけられることによって、すっきりとしたり、ビンテージデニムには代替できないような品をほのかに感じていただけるかと。
こういった点でも女性ならではの視点と言えるのかもしれません。
念の為注釈しておきますが、国籍や性別で分けることには毛嫌いしておりますのでね。

そして代名詞の代わりを虎視眈々と狙っているセミワイドデニム。
今季からお取り扱いが始まるということは、もしかしたら両者ともに代名詞と言ってしまっても良いかもしれませんね。
兎にも角にも、僕は代名詞と勝手に定義しておくことにします。

それもそのはず、ベースが上述したBISOWNデニムになっています。
BISOWNデニムはやや細めのテーパードシルエットだった一方で、こちらはセミワイドに仕上げられたもの。
セミワイドとは言うものの、しっかり太めに感じられるかもしれません。

ただ単純に太くしてシルエットが崩れるという代償を受けることなく、綺麗なヒップラインを出してくれています。
僕はぎゅんぎゅんにウエストを締めているのでその恩恵を受けることができていないかもしれないことは秘密にしておこうかと。
それはさておき、シルエットが綺麗なものは数あれど、ヒップラインに焦点を当てるあたりも女性ならではの視点でしょうか。
女性というより中出さんのこれまでの経験からと言った方が良いかもしれませんけども。
どちらにせよシルエットへのこだわりをひしひしと感じていただけるはずです。

BISOWNデニムではセンタープレスが刺さる要因のひとつではあったのですが、セミワイドデニムではセンタープレスが省かれて良かったなと。
もしセンタープレスがあった場合は、太さが中途半端に緩和されてしまっていた気がするんですよね。
ゆるゆる好き代表としてはこの太さを最大限受け止めたいので、センタープレスがなくて何より。
いやはや、何かしらで代表的な存在として確立することに憧れを抱いてしまいそうですね。
新品とビンテージにはない代案のような絶妙な表情をしたデニムを使い、代えのきかない代名詞的代物として確立したBISOWNのBISOWN DENIMとBISOWN WIDE DENIMを是非。
池田