至
こんばんは。池田です。
近づいてきた総裁選挙。
なんだか出馬表明の仕方が腑に落ちないんですよね。
出馬を表明するための表明。
何日に出馬表明する、という表明をする必要があるのでしょうか。
はっきりと出馬に至ってから表明すれば良いものを。
これには無知な僕にはわからない戦略があるのかもしれませんけども。
もしあったとしても全貌を理解するまでには至ることがないので、難しく考えない方が良いですね。
実は至極真っ当な理由があったらただの恥晒しだな、と戦々恐々としている中、H×Hの最新刊が発売されましたね。
もちろん購入必至。
なんて言いながらも、発売日はすっかり忘れていたので、SNSで流れてきた投稿を見て、至急本屋さんに駆け込んだんですけども。
それは良しとして、内容が濃いのなんの。
もはや小説なのでは、と思ってしまうほどの文章量。
その内容としては、もちろん主人公は一切登場せず。
それだからなのかは分かりませんが、連載再開の表紙はゴンだったので、もしこれが読者に対しての配慮だったら至れり尽くせりですね。
兎にも角にも、これからはゆっくりで良いので、中断せずに連載が続いて欲しいものです。
あれほど濃い内容に至るまでにどれだけの構想を練っているのか、と敬意を示しつつ、本日は山内の縮絨カシミアニットジャケットのご紹介です。
これぞ至高としか言いようのない仕上がり。
毎度、そのたまらない生地から書いている気がするので、ここは一旦落ち着いてデザインからとして、それからたまらない生地へと至ることにしましょうか。
というわけで、デザインとしては至極シンプルで、テーラードカラーのジャケットに、シルエットはボックスシルエットとなっています。
テーラードカラーと言えど、襟は小ぶりな設計となっているため、かちっとし過ぎることのない佇まい。
加えて、このややゆとりのあるボックスシルエットがその佇まいを助長していますね。
さらにフロントのボタンもそう感じさせる要因かと。
ここでも小ぶりな15mmボタンを採用しているため、お堅い印象は感じないですよね。
これなら全く気負うことなくばさっと羽織れそうでしょうか。
また、襟部分はボタンの留め方次第で表情を変えることもできます。
トップボタンを外していれば所謂テーラードジャケットになりますし、トップボタンを留めるとオープンカラーのように。
小ぶりなボタンも相まって、ジャケットでもあるし、カーディガンのようでもあるし、オープンカラーシャツのようでもある、そんな存在にまで至っているのかもしれません。
こう書き出すと立ち振る舞いの振り幅が広いのなんの。
そしてきました、このたまらない生地。
個人的にはこれまでセレクトしていた山内のアイテムの中でも随一と言えるほど至高の生地だと思っています。
その至高の生地はカシミヤ100%。
この時点で既に至高で至福。
そんなカシミヤを森下メリヤスさんがニットに仕上げています。
ここでは縮絨加工も施されているのですが、ウールとは違い、カシミヤには繊維の組織であるキューティクルがほとんどないため、時間を何倍もかけての作業に。
さらにカシミヤの繊維が繊細であるが故に細心の注意を要しての作業です。
時間と労力が多大にかけられ至れり尽くせり。
聞くだけでもどれほど実現まで至ることが難しいかわかってしまうほどの作業を経て、この凄まじくたまらないカシミヤニットに至るわけですね。
本当にこの生地感がたまりません。
ふわりと柔らかな肌あたりが至福中の至福。
間違いなく誰からも愛される存在でしょうね。
羨ましくなってしまう至高で至福なカシミヤニット、もちろん安くないです、税込203,500円、いや、高いです。
ただ、それは数字だけを見た場合のこと。
どれだけの時間と労力をかけてこの生地に至ったのか、それを山内の丁寧な作りによってこの1着に至っている、という背景を考えれば納得していただけるかと思います。
もしこれが円安状態のラグジュアリーブランドで考えると恐ろしいにも程がありますからね。
どれほどの金額になるのか気になり出してしまいますけども。
兎にも角にも、何十年と愛用できる相棒、という考えに至ることができれば高いとは感じないはず。
この先何十年の間に至高な存在に至ることはできるのかな、と羨んでしまいますね。
なんとも至高で至福な生地感がたまらなく、立ち振る舞いの振り幅が広い存在に至った山内の縮絨カシミアニットジャケットを是非。
池田