潜む|Flannel Cargo Trousers|KUON 24AW|えん -en-

潜む

こんばんは。池田です。

昨日は甥っ子たちと戯れるために早めに営業を終了させていただき、束の間の甥っ子たちとの時間を過ごしました。
案の定、帰路でしっかり雨に打たれてしまったんですけども。
それは良しとして、昨日は結局のところお祭りに行くことはできなかったみたいです。
こればかりは残念に思う気持ちが潜むことなく露わになっている雰囲気があったような、なかったような。
何とか今日のお昼あたりに楽しんでいただきたいものです。
肝心の僕の戯れ時間ですが、本当に短時間で終わってしまう悲しき事実。
少し前まで体調を崩していたみたいで、治りたてということもあり、起きていたい気持ちを心に潜むようにしながら寝かしつけられていました。
致し方なしですね。
むしろ早めに帰宅できたので、多少なりとも一緒の時間を過ごせたということで。

甥っ子たちとの戯れたい欲は心の奥底に潜むしか選択肢はないな、と悲しみに明け暮れていると、いつの間にやらコレクションサーキットは終わっていましたね。
恐らくほとんどのブランドのコレクションを見たとは思うのですが、皆さまはいかがでしたでしょうか。
僕としてはクリエイティブディレクターが変わった某ブランドの印象が強く残っていますが、ことクリエイションで言うとあのブランドが非常に良かったなと。
あえてブランド名を潜むようにする意味は特にないのですが、何となくそうしたいので。
何はともあれ、あのブランドのクリエイションは僕が大好きだったデザイナーが内部に潜むかの如く体現されていたと感じることができました。
そのデザイナーが尊い存在であることが表されていた、とでも言いましょうか。
これまでのそのブランドのクリエイティブはあまり好みではなかったものの、ここ最近のクリエイティブはらしさが潜むどころか舞い戻ってきていると感じられ、毎シーズン楽しみになってしまっています。
次回のコレクションサーキットも楽しみに待ちましょうかね。

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これほど好みのクリエイションとなると物欲を心の奥底に潜むようにしておかないと、と危険な香りがしている中、本日はKUONのFlannel Cargo Trousersのご紹介です。
潜むことで小気味良さが生まれた仕上がりかと。

潜む|Flannel Cargo Trousers|KUON 24AW|えん -en-

こちらはM-65をソースとしたカーゴトラウザーズです。
何がソースなのか潜むことをしないほど踏襲していると言っても過言ではないでしょうか。
ただ、それでも全く表情が異なる仕上がりですよね。

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兎にも角にも、KUONではこれまでにも生地は異なれど展開されていたので、定番とも言える存在かもしれませんね。
それだけに安心感を抱かせてくれるもの。
M-65らしい力強い佇まいも感じられますし。

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デザインとしては上述したようにM-65をしっかり踏襲しているもの。
両サイドにカーゴポケットが備わっていたり、その横には止血紐が鎮座していたり、膝にタックが入れられていたり。
ただ、フロントのサイドポケットにはフラップは備わっていないので、ポケットに物を潜む際にはお気をつけて。

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個人的にM-65の止血紐には心をくすぐられてしまいます。
このぷらぷらした姿が何だか好きなんですよね。
洋服を好きになった1つの要因として、兄からM-65を買ってもらったこともそう感じさせるのかもしれません。
とはいえ、自転車に乗る方であったり、邪魔だと感じてしまう方もいらっしゃると思いますので、そんな方々はポケットに潜むようにしまっていただければ。

潜む|Flannel Cargo Trousers|KUON 24AW|えん -en-
 
潜む|Flannel Cargo Trousers|KUON 24AW|えん -en-
 
潜む|Flannel Cargo Trousers|KUON 24AW|えん -en-

ここまではほとんどM-65の要素を並べているだけですが、そうではない部分ももちろんありますよ。
それが生地の切り替え。
色味が黒なのでわかりづらいですが、フロントのサイドポケットの入り口部分やカーゴポケットのマチ部分、そして裾、これらで潜むように切り替えられているのがリップストップ。

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かなり細かい部分ではあるものの、この潜むかの如く切り替えが施されているあたりには小気味良い表情を映し出してくれていますね。
デザインとしてはもちろんのこと、リップストップは強度がありますし、がしがしと穿ける点も嬉しいところ。
さらに後述する艶やかな品のある生地との対比も小気味良い表情に繋がっているでしょうか。

潜む|Flannel Cargo Trousers|KUON 24AW|えん -en-
 
潜む|Flannel Cargo Trousers|KUON 24AW|えん -en-

そのリップストップを携えた裾にはドローコードもついているので、絞るか否かでシルエットの変化を楽しんでいただければ。
ぎゅっと絞ることで丸みのあるシルエットが生まれるので、M-65ならではの力強い表情がいくらか潜むようになるかもしれません。
いや、シルエットが強調されて力強さが増しているでしょうか。
どちらにせよ、スタイルや気分によって立ち振る舞いを変えてみてください。

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というわけで、ここで採用されている生地について。
一見するとウールのフランネルに見えるでしょうか。
それほどすとんと落ち感があり、艶やかな品のある表情がありますよね。

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そうは見えていてもウールフランネルではありません。
ここで採用されているのはポリエステルとレーヨンの混紡生地。
ポリエステルが使われていると言えど、ポリエステルらしさはなりを潜むかのような生地感かと思います。

潜む|Flannel Cargo Trousers|KUON 24AW|えん -en-

本来はコットンとナイロンの混紡生地などが使われることの多いM-65ではありますが、それがこのドレープのある落ち感、艶やかな品のある表情になることで、その無骨な力強さが潜む佇まいを感じていただけるのではないでしょうか。
あの無骨で力強い表情も非常に魅力的ではあるものの、やはり合わせるアイテムが限られてしまう欠点もあるかと思います。
その欠点が潜むように、いやかき消してくれる仕上がりですね。
様々なアイテムたちと仲睦まじい関係性を築いてくれるはず。

潜む|Flannel Cargo Trousers|KUON 24AW|えん -en-
Flannel Cargo Trousers ¥39,600 (in tax)

潜むことは何も悪いことばかりではない、と教えてくれているのでしょうか。
M-65の無骨な力強さが潜む品のある艶やかな生地を使用し、要所要所で潜むように切り替えが施され、小気味良い表情に仕上がったKUONのFlannel Cargo Trousersを是非。

池田

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  • いかに|Veiled My Tweed Wrap & Bag|Fujimoto 24AW|えん -en-

    いかに

    こんばんは。池田です。 今週の土曜日には友人の結婚式があるんですよね。結婚式を挙げていない友人が多いものの、だんだんと結婚する友人が増えてきている昨今。皆さん結婚できるなんてすごいですね。置いていかれている僕はそんな余裕は一切なし。致し方なし。それにしても最近の結婚式の招待状はLINEで送られてくることにいかにも今どきだな、なんて感じてしまいます。さらにご祝儀もクレジットで支払えるなんて驚き。当日に直接お渡しするなど、参列される方々の手間をいかに減らすことができるのか、という配慮は感謝しかないですね。それでもなんだか味気なく感じてしまうので、僕は当日に直接お渡しすることにしたんですけども。ということで、今週の土曜日は休業日とさせていただきますので、ご了承ください。 いかにも言い訳じみているな、と初手から感じざるを得ない中、今日の営業終了後には先月開催された楽市楽座のお疲れ様会に参加してきます。ご近所のSETAGAYA PARTさんで開催されるので何より楽しみ。ワインバーなのでワインが美味しいのなんの。美味しくてするする飲んでしまうので、いかに酔わずに帰れるかが少し心配なんですけどね。とは言うものの、いかにも二日酔いになりそうな予感。本当に気をつけねば、です。 そんなことを言っているといかにも呑兵衛だと思われてしまいそうな中、本日はFujimotoのVeiled My Tweed Wrap & Bagのご紹介です。いかに身に纏うのか迷うほどの仕上がりかと。 ご紹介が遅れてしまったのには訳がありまして、同じ生地を使ったセットアップもセレクトしていたので、それと同時にご紹介しようと考えていたのですが、ありがたいことにまさかの発売日に即完してしまったんです。このラップバッグは1つだけ生き残っているのでご紹介はできるんですけどね。いかにも言い訳じみていますね。致し方なし。 ということで、こちらのラップバッグは藤本さん渾身とも言えるオリジナルのツイード生地が使われています。これがいかにもFujimotoらしい仕上がり。もはやツイードの域を出てしまったかのような生地感を感じられるかもしれません。 生地感はさることながら、やはりこのもけもけとしたフリンジが良い表情を出してくれていますね。ただ切っただけのようなこのもけもけフリンジもいかにもFujimotoらしいと言えるでしょうか。フリンジがあることで今季のテーマにも繋がるヴェールが表現されているという訳ですね。これまた秀逸。 また、このフリンジも藤本さんご自身が施しており、並々ならぬこだわりが窺えるもの。いかにFujimotoの世界観を作り上げるのか、ということを突き詰めに突き詰めていると感じられますね。たまりませんよ。   そのフリンジからちらりと顔を覗かせるのが台座付きの貝ボタン。台座付きの貝ボタンでもいかにも今季らしさを感じさせますね。流石にわかるかとは思いますが、この貝ボタンで開閉できる仕様になっています。 そしてなんと言っても身に付ける方法、いや身に纏う方法が豊富豊富。なんだか身に纏うという表現の方がしっくりくるんですよね。バッグというよりもアクセサリーの感覚に近いからかもしれません。あくまで僕の個人的見解ですけども。 何はともあれ、いかに身に纏うか迷ってしまうこと必至。このそれぞれ自由に身に纏えるということもいかにもFujimotoらしい点ですよね。毎度書いていますが、LOOKがわかりづらいのなんの。暗めになっていることも相まって、どうなっているのかわからないですが、それで良い、いやそれが良い、といったところ。   まず、最もわかりやすいのはショルダーバッグのように斜め掛けする纏い方でしょうかね。もちろん背面に持っていっても良いのですが、個人的には脇の下あたりだったり、前面にもってきたいな、と。そのほうがバッグとスカーフを行き来するような曖昧さが出せる気がしまして。   それと腰に巻いてウエストバッグのように纏っても良さそうですね。こうするとエプロンのような存在にも見えてくるでしょうか。腰に巻くことでたらりと垂れるショルダーも良い雰囲気を出してくれますし。なんて書きつつ、黒のパンツに合わせてしまったのでわかりづらくて申し訳ないです。   それ以外ではLOOKを参考にもはやバッグとして使う気がないように、首元に巻いたり、頭に巻いても良いかもしれません。いかにもスカーフやバラクラバと言えるでしょうかね。マフラー代わりにもなるこの纏い方、いかにもFujimotoらしいを感じざるを得ないスタイル。 兎にも角にも、バッグでもあり、スカーフでもあり、マフラーでもあり、エプロンでもあり、バラクラバでもある、多才な存在であることは間違いないですね。その時々でいかに身に纏うか考える楽しみをもたらしてくれるはず。ご自由に。 Veiled My Tweed Wrap &...

    いかに

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    のよう

    より洋服のように。

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  • 偏|24AW style|山内,KUON,satou,Fujimoto,OPPOSE DUALITY,INNAT,YASHIKI,ULTERIOR,POLYPLOID|えん -en-

    偏屈の偏見と偏愛。

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  • それでも|Akane mohair Cardigan|YASHIKI 24AW|えん -en-

    それでも

    それでも同様に。

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