また|HAND-DYED BOMBER JACKET|INNAT 24AW|えん -en-

また

こんばんは。池田です。

本当に今回の台風には苦言が出てしまいますね。
のろのろと進むわ、どこに進むのかわからないわ、過去最強から一転して弱まるわ。
振り回してくるにも程がありますね。
台風という存在であるだけでも厄介な上に、予想の斜め上をいく動きをされてしまっては、もうどうしようもないですし。
とはいえ、これもまた温暖化の影響だったりするのでしょうね。
詳しいことはもちろんわかりませんけども。
何はともあれ、今回の台風で皆さまに影響がないことと、同じような台風がまた発生しないことを祈るばかりです。

同じような台風が発生したらラーメン業界のように”またおま系”と名付けてしまおうか、と勝手な括りを作ってみつつ、ようやく怒涛の展示会回りに終わりを迎えました。
来週に1つ残ってはいるものの、もうほとんど終わったも同然。
いやはや、ここまで非常に長かったです。
およそ2ヶ月間は毎週の定休日が展示会回りでしたので。
もちろん楽しい時間を過ごせるので文句ではありませんよ。
何せ、25SSもまた良いものばかりでしたし。
来季の展示会を完走した中で、僕としては少し攻めたセレクトが多くなった気がします。
その中でも、他のブランドの展示会で、またその着想源できたか、と思わず言葉に出てしまう面白さもあったり。
こうなると、共通する何かがあったのか、なんて考察も楽しかったりもするんですよね。
これまた展示会回りの楽しみのひとつ。
さて、どんなセレクトになっているのか、乞うご期待。

また|HAND-DYED BOMBER JACKET|INNAT 24AW|えん -en-

どうせデリバリーが始まった頃には何をセレクトしたかをまた忘却しているんだろう、と自分を突っ込みながら、本日はINNATのHAND-DYED BOMBER JACKETのご紹介を。
またもや登場し、またたく間に心を奪い去られた1着。

また|HAND-DYED BOMBER JACKET|INNAT 24AW|えん -en-

こちらはCOLLECTION 02とCOLLECTION 04で展開のあったボンバージャケットです。
デザイン自体はこれまでと変わらず、60〜70年代のエポレットのないL2-Bがソースとなったもの。
その中で、COLLECTION 02では染めはなし、というよりも実現できず、COLLECTION 04では遂に染めることができて複数色の展開にこぎ着けました。

また|HAND-DYED BOMBER JACKET|INNAT 24AW|えん -en-

そして今季、またもや展開されたボンバージャケット。
ただ、デザイン自体は同様だったとしても、染める色味によって全く異なる表情に仕上がっているかと思います。
案の定、僕は展示会でまたたく間に心を奪い去られてしまいました。

また|HAND-DYED BOMBER JACKET|INNAT 24AW|えん -en-

デザインや仕様はCOLLECTION 02と04と同様にはなりますので、既にご存知の方はまた重複してしまうかもしれませんが、ご容赦ください。
上述したようにL2-Bがソースとなっており、表地にナイロン、裏地にオリジナル生地のキュプラレーヨンウールが採用されています。

また|HAND-DYED BOMBER JACKET|INNAT 24AW|えん -en-

そこに加工を施すことによって生まれているのが、表地と裏地の縮絨差。
縮絨率に差が生まれることで、この特徴的なパッカリングが出た表情に仕上がっているわけですね。
これがまた良い表情。
何よりこのボンバージャケットに惹かれているのがこのパッカリング。
どれだけまた展開されようともセレクトしてしまいそうな予感すらしてしまいます。

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パッカリングは全体としてはもちろん、個人的に気に入っているのが、うねうねと波打つファスナー。
この全くやる気を感じさせない雰囲気がこれまたたまりません。
直立不動でいることが苦手な僕は親近感を抱いてしまっています。
一緒にしないでくれ、と怒られてしまいそうですけども。

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続いて、裏地を見てみると、全く媚びを売る気がないしわたち。
伸ばしてぴんとさせても良いところ、僕はこのしわたちが愛らしく感じてしまうのでそのままの状態です。
この媚びを売らないしわであったり、やる気のないうねうねとしたパッカリングであったり、これらはINNATだからこそ許される魅力な気がしてしまいます。
もはやリラックス感なんぞ飛び越えているのでは、なんて思ってしまいますが、それが良いんですよね。

また|HAND-DYED BOMBER JACKET|INNAT 24AW|えん -en-
 
また|HAND-DYED BOMBER JACKET|INNAT 24AW|えん -en-

というわけで、この媚びを売る気のない裏地を表に持ってくることも可能なリバーシブル仕様になっています。
裏地側にも両サイドにはポケットが備わっていますので。
今日もまた媚びを売ってしまいそう、なんて時にはこの裏地側で着てみても良いかもしれませんね。
もちろん媚びを全く売らない方でも。

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そんな抜けた表情に施されているベンガラ染め。
ベンガラ染めは職人さんが1点ずつ手染めで施しており、顔料は岡⼭県⾼梁市で銅の鉱⼭の副産物として使⽤されている⼟中の鉄が酸化したものを使用しています。
これはCOLLECTION 02ではまだ実現できず、COLLECTION 04で実現したもの。
実際に展示会で実現されているものを見た瞬間の嬉しさたるや。
何せ切望していましたので。

また|HAND-DYED BOMBER JACKET|INNAT 24AW|えん -en-
 
 また|HAND-DYED BOMBER JACKET|INNAT 24AW|えん -en-

もちろん染めが実現したからといって、それだけで心に刺さるわけではありませんよ。
ここでもし全面均等に染め上がっていたら、あまり魅力的に映らなかったかもしれません。
どこが魅力的に映ったかというと、このムラ。
職人さんの手染めだからこそ出るこのムラがこれまたなんとも良い表情ではないでしょうか。
特に裏地の方がムラが出ている気がします。
このムラ感でもまた媚びない姿勢を見せつけてくれていますね。

また|HAND-DYED BOMBER JACKET|INNAT 24AW|えん -en-
 
また|HAND-DYED BOMBER JACKET|INNAT 24AW|えん -en-

そして今季セレクトした色味はYellowのみ。
今季のYellowは槐から抽出して染め上げられています。
表地と裏地を比較すると、やや表地の方が濃い染まり具合かもしれません。
彩度はそこまで高くないですし、ムラのある染まり方も相まって、着づらいなんてことはないかと。

また|HAND-DYED BOMBER JACKET|INNAT 24AW|えん -en-
HAND-DYED BOMBER JACKET ¥99,000 (in tax)

また同じようなことをすることになっても、またか、と落胆されないように手ほどきを受けたいものですね。
またの展開であるにも関わらず、またたく間に心を奪い去られるほど、パッカリングやムラ感がこれまた魅力的な表情に仕上がったINNATのHAND-DYED BOMBER JACKETを是非。

池田

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  • いかに|Veiled My Tweed Wrap & Bag|Fujimoto 24AW|えん -en-

    いかに

    こんばんは。池田です。 今週の土曜日には友人の結婚式があるんですよね。結婚式を挙げていない友人が多いものの、だんだんと結婚する友人が増えてきている昨今。皆さん結婚できるなんてすごいですね。置いていかれている僕はそんな余裕は一切なし。致し方なし。それにしても最近の結婚式の招待状はLINEで送られてくることにいかにも今どきだな、なんて感じてしまいます。さらにご祝儀もクレジットで支払えるなんて驚き。当日に直接お渡しするなど、参列される方々の手間をいかに減らすことができるのか、という配慮は感謝しかないですね。それでもなんだか味気なく感じてしまうので、僕は当日に直接お渡しすることにしたんですけども。ということで、今週の土曜日は休業日とさせていただきますので、ご了承ください。 いかにも言い訳じみているな、と初手から感じざるを得ない中、今日の営業終了後には先月開催された楽市楽座のお疲れ様会に参加してきます。ご近所のSETAGAYA PARTさんで開催されるので何より楽しみ。ワインバーなのでワインが美味しいのなんの。美味しくてするする飲んでしまうので、いかに酔わずに帰れるかが少し心配なんですけどね。とは言うものの、いかにも二日酔いになりそうな予感。本当に気をつけねば、です。 そんなことを言っているといかにも呑兵衛だと思われてしまいそうな中、本日はFujimotoのVeiled My Tweed Wrap & Bagのご紹介です。いかに身に纏うのか迷うほどの仕上がりかと。 ご紹介が遅れてしまったのには訳がありまして、同じ生地を使ったセットアップもセレクトしていたので、それと同時にご紹介しようと考えていたのですが、ありがたいことにまさかの発売日に即完してしまったんです。このラップバッグは1つだけ生き残っているのでご紹介はできるんですけどね。いかにも言い訳じみていますね。致し方なし。 ということで、こちらのラップバッグは藤本さん渾身とも言えるオリジナルのツイード生地が使われています。これがいかにもFujimotoらしい仕上がり。もはやツイードの域を出てしまったかのような生地感を感じられるかもしれません。 生地感はさることながら、やはりこのもけもけとしたフリンジが良い表情を出してくれていますね。ただ切っただけのようなこのもけもけフリンジもいかにもFujimotoらしいと言えるでしょうか。フリンジがあることで今季のテーマにも繋がるヴェールが表現されているという訳ですね。これまた秀逸。 また、このフリンジも藤本さんご自身が施しており、並々ならぬこだわりが窺えるもの。いかにFujimotoの世界観を作り上げるのか、ということを突き詰めに突き詰めていると感じられますね。たまりませんよ。   そのフリンジからちらりと顔を覗かせるのが台座付きの貝ボタン。台座付きの貝ボタンでもいかにも今季らしさを感じさせますね。流石にわかるかとは思いますが、この貝ボタンで開閉できる仕様になっています。 そしてなんと言っても身に付ける方法、いや身に纏う方法が豊富豊富。なんだか身に纏うという表現の方がしっくりくるんですよね。バッグというよりもアクセサリーの感覚に近いからかもしれません。あくまで僕の個人的見解ですけども。 何はともあれ、いかに身に纏うか迷ってしまうこと必至。このそれぞれ自由に身に纏えるということもいかにもFujimotoらしい点ですよね。毎度書いていますが、LOOKがわかりづらいのなんの。暗めになっていることも相まって、どうなっているのかわからないですが、それで良い、いやそれが良い、といったところ。   まず、最もわかりやすいのはショルダーバッグのように斜め掛けする纏い方でしょうかね。もちろん背面に持っていっても良いのですが、個人的には脇の下あたりだったり、前面にもってきたいな、と。そのほうがバッグとスカーフを行き来するような曖昧さが出せる気がしまして。   それと腰に巻いてウエストバッグのように纏っても良さそうですね。こうするとエプロンのような存在にも見えてくるでしょうか。腰に巻くことでたらりと垂れるショルダーも良い雰囲気を出してくれますし。なんて書きつつ、黒のパンツに合わせてしまったのでわかりづらくて申し訳ないです。   それ以外ではLOOKを参考にもはやバッグとして使う気がないように、首元に巻いたり、頭に巻いても良いかもしれません。いかにもスカーフやバラクラバと言えるでしょうかね。マフラー代わりにもなるこの纏い方、いかにもFujimotoらしいを感じざるを得ないスタイル。 兎にも角にも、バッグでもあり、スカーフでもあり、マフラーでもあり、エプロンでもあり、バラクラバでもある、多才な存在であることは間違いないですね。その時々でいかに身に纏うか考える楽しみをもたらしてくれるはず。ご自由に。 Veiled My Tweed Wrap &...

    いかに

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  • のよう|1-Tack Wide Trousers|SAYATOMO 24AW|えん -en-

    のよう

    より洋服のように。

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    偏屈の偏見と偏愛。

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    それでも

    それでも同様に。

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