削る
こんばんは。池田です。
昨日の定休日は計画通りだらだらのんびりした1日を過ごしていました。
会期中の展示もあるにはあったのですが、まだまだ会期が終わるわけではないので、行く選択肢を削ることでSLAM DUNKの読み返しを順調に進められています。
かなり久しぶりの読み返しなので、あの喧嘩勃発はこんなに早く描かれていたのか、と少し驚いてしまったり。
大会が始まる際にあのメンバーの一部を削るわけにはいかないので当たり前かもしれませんけどね。
そろそろやたら削る人物も出てくるはずですし、順調に読み進めていきましょうか。
無意識に削る選手はたちが悪いよな、と高校時代を懐かしんでいる中、一昨日も書いたように明日はyauranさんの買い付けアイテムたちに入れ替わる日。
営業前に見に行きたいところですが、行ってしまったものなら欲を削ることができなそうなんですよね。
今月は靴ブランドの受注分のお支払いもありますし、おかげで予算を削ることになった現実。
もしくは欲に従順になって命を削るのか。
非常に悩ましい。

流石に命を削るのは大袈裟だけどあながち間違っていないんだよな、と懐の弱小ぶりに悲しくなりながら、本日はFujimotoのLined Single Coatのご紹介を。
たとえ削るにしても削ることはしたくない仕上がりかと。

こちらはアイテム名にもある通り、シングルのコートとされているのですが、Fujimotoとしては比較的シンプルなデザインでしょうか。
もちろんシンプルではありますが、Fujimotoらしさを削る仕上がりではないことは確か。
そうでないとセレクトしないので当たり前かもしれませんけども。

と感じさせてくれるのがシームやあらゆる端部分。
そこに見てとれるのが白い線たち。
これは藤本さんご自身が手作業で削るように加工を施すことによるものとなっています。
いやはや、手作業で削るなんて相変わらず藤本さんは狂気的ですね。
加工場などに依頼する選択肢を削ることなくご自身で削ることで狂気的でありつつも、藤本さんの温かなお人柄も感じられるでしょうか。
1着1着削る作業をしている藤本さんに想いを馳せてしまいそう。

温かなお人柄、なんて書いたものの、その仕上がりは狂気的な面に振っており、非常に鋭利な雰囲気が感じられるでしょうか。
削ることによるすっと走る線たちが鋭い目線を放っているとでも言いますかね。
この鋭い目線は命を削る力を有しているのかもな、なんて余計なことも考えてみたり。
この削ることによる線たちは褪色させているわけですが、その褪色はビンテージのような存在を目指しているわけではありません。
むしろビンテージの雰囲気を削るために綺麗な線が実現するように加工を施してあります。
それ故のすっとした鋭利さが実現しているのでしょうね。




念の為お伝えさせていただくと、藤本さんご自身の手作業による削る加工なので、シームや端部分以外の複数箇所でも削られてしまっていたりします。
もしかしたらここを悪い面として捉える方もいらっしゃるかもしれませんが、その捉え方を削る、いや、良い意味でそれぞれの個性として捉えていただきたい限り。
もちろん悪目立ちするわけではないですのでご安心を。

一見するとシンプル、それでもよくよく見て聞いてみると狂気的、なシングルコートとされていつつ、そこに水牛ボタンが採用されています。
削るように薄めのただの水牛ボタンというわけではなく、厚みのある水牛ボタンとなることで重厚感のある雰囲気が感じられるでしょうか。
ぷくっと丸みがありつつ重厚さのある水牛ボタン、対してすっと鋭利に走る線たち、これらの対比がバランス良くまとまっているのかもしれません。

そこに採用されているのがダック地とされています。
1枚仕立てで厚みもそこまでないので、ダック地のがしがしした硬い印象を削ることができているかと。
これなら今の時期には最適ですし、後述するゆるりとしたサイズ感なのでインナーを着込んでしまえば冬でも羽織っていただけるはず。

というサイズ感はゆるゆるとしながらも、かなり長めの丈感とされています。
だからこそ削ることによる線たちの良さを削ることなく引き立っていると言えるでしょうか。
何せ線たちが長い距離をひた走りますのでね。

こうなると手を出す選択肢を削ることはできないと考えてしまうもの。
それでも自転車通勤の僕としてはその選択肢を削るほかないのか、いや、自転車通勤という出勤方法を削るべきなのかもしれません。
もちろんそれを叶えることはできませんので、この僕の欲を削るように皆さまはお楽しみいただければ。
あらゆる選択肢を削ることなく実現できるようになっていかねば。
変わらずの狂気性を感じさせる手作業による削る加工を施し、シンプルそうに見えてFujimotoらしさを削ることなく、さらにその線たちの良さを削ることのない設計とされることで、手を出す選択肢を削ることなんてできない存在に仕上がったFujimotoのLined Single Coatを是非。
池田
