ひしめく
こんばんは。池田です。
昨日、今日、と何か大きなイベントでもあるのでしょうか。
理由が何なのかはわかりませんが、出勤途中のバス停でひしめくほどの人が待っていたんですよね。
その近くでお祭りを開催してはいるのですが、ひしめくほどの多くの人がわざわざバスで近くまで行くとはあまり考えられないですし。
渋谷行きのバスだったので渋谷で何かがあるのか、はたまた東急バスでスタンプラリーのようなイベントが開催されているのか。
もちろんわかりませんけども、妙に気になってしまいます。
ひしめく要因の予想で頭の中がひしめく中、甥っ子たちは無事に海から帰ってきたみたいです。
動画や画像を見ると、楽しそうに遊んでいて何より。
自分が保育園児、小学生の時に行った海の思い出になんだか懐かしくなってしまいました。
当時毎年行っていた海なんかはひしめくほど人が多かった記憶があるのですが、甥っ子たちの動画ではひしめくなんてことは全くない人の少なさ。
今時の海は人がそれほど来ないのか、その海は人が少なかったのか、定かではありませんが、人が少ないとちびっ子も自由に遊べて良さそうですね。
何はともあれ、熱中症などにならずに帰還できたことにひと安心。
ボロ市通りは人がひしめくことなんて年に数回しかないよな、と人通りの少なさに憂いながら、本日は山内の塩縮加工リネンシャンブレーのご紹介です。
ひしめく何かが凄まじい1着かと。
こちらの形としては、山内の定番アイテムとして展開している塩縮加工コットンリネンシャツと同様になります。
たまらないアイテムがひしめく山内のコレクションの中でも、もはや説明不要なほど確立したアイテムと言っても過言ではないかもしれませんね。
もちろんご説明させていただきますけども。
というわけで、こちらのシャツ、デザインとして何かを打ち出す、というよりも、作りを最大限楽しめる1着かと思います。
それは山内の全てのアイテムで言えることではありますが、やはり定番たらしめる作りを見られるのがこのシャツではないかと。
それを如実に感じられるのがステッチ。
ここではステッチが表に覗かせることなく、全て裏側になるように仕立てられています。
そうする理由は、こだわり抜いた生地を存分に感じていただきたい、という山内からの想い。
そんなことをせずとも生地の凄まじさは感じられるのですが、それ以上に全身で感じられるような仕立てでの配慮、ということですね。
この配慮に感謝して存分に感じましょう。
加えて、シャツであるにも関わらず、全面にコットンキュプラが裏打ちされています。
この滑らかな裏地が付くことで着心地が良くなるだけでなく、より羽織に近い存在に感じていただけるかもしれません。
二重仕立てになることで、少し気温が高いと暑くなってしまう一方で、やはりここが山内の定番として君臨する要素でもある気がしてしまいます。
ここまではご存知の方も多いかもしれません。
が、今季セレクトしたものは一味違うもの。
それが採用されている生地。
本来定番として展開しているものについてはコットンリネンを採用していますが、こちらではリネン100%のシャンブレー生地を採用しています。
さらにこのリネンシャンブレーには経糸にも、緯糸にも、トップ糸を使用することで、深みを感じられるような生地感に。
そのリネンシャンブレーに施されているのが強塩縮加⼯。
そうすることで猛烈なシワが全面にひしめく生地感が実現しています。
これまた狂気がひしめくかの如くな表情。
山内のこだわりは本当に末恐ろしいですね。
慄いてしまいそうですが、立て直しまして、この狂気ひしめくシワたちによって、陰影を映し出したかのような表情も感じていただけるかと思います。
トップ糸を使用することに加えて、ひしめくシワたちの陰影があることで、より深みが増幅しているでしょうか。
何から何までこだわりがひしめくにも程があるだろう、なんて嬉しがりながら感じてしまう次第。
このひしめくシワたちを実現している強塩縮加工は、苛性ソーダ(⽔酸化ナトリウム)を使⽤し、それを全て手作業で加工が施されています。
手作業のため時間を要するだけでなく、危険性も伴う薬剤ということもあり、これができる工場さんは極少数。
これだけでも山内のこだわりようが垣間見えますし、そのひしめくこだわりを実現してくれている工場さんには感謝しかありませんね。
そんな希少な工場さんたちが衰退しませんように。
魅力がひしめくように成長していくために学び続けないとな、と背筋を伸ばしてくれていますね。
全面にひしめくシワが施され、山内のひしめくこだわりによる魅力がひしめく仕上がりの塩縮加工リネンシャンブレーを是非。
池田