
たとえ
こんばんは。池田です。
今日は総裁選挙の党開票日ですね。
と書いている内にいつの間にか決選投票まで進んでいました、と書いている内にあの方に決まっていました。
決まったとはいえたとえどの候補者の方になろうとも情勢が大きく変わることはないだろうな、なんて本音が口からこぼれてしまいそうですが、そこはこぼさないようにしておいた方が良さそうでしょうか。
そこまで経済やらなんやらの情勢を個人的に感じることは少ないものの、たとえ僕だとしてもここ最近に関しては感じることが多いかもしれません。
実際お取り扱いさせていただいているブランド様においても徐々に金額設定が高まっていたりもしますし。
正直なところお取り扱いさせていただいているようなドメスティックブランドにおいてはたとえ値上げしようとも良い、というよりも値上げすべきとすら思ってしまったり。
この質でこの金額、なんて思うこともしばしばですし。
それを納得していただけるようにお伝えできるようにせねばですね。
たとえ僕が納得したとしてもそれぞれの納得できる基準が存在するのでしょうけども、とたとえ納得できなくともどうにかして納得させようという気概を持ち続けることにしている中、どうやらまたご近所に新たな古着屋さんがオープンされるそうです。
東京都世田谷区世田谷であることはyauranさんからお聞きしたのですが、それ以上に詳細な場所はわからないものの、たとえ少し遠めだとしても新たな古着屋さんができるだけでも嬉しい限り。
さらに現在はonlineのみで運営を続けているとのことでしたが、その投稿を見ると良いアイテムばかりで否が応でも期待してしまいます。
たとえ期待をしていたとしても頻繁に手を出すことはできないんですけども。
何せご贔屓にさせていただいているyauranさんという存在がいるため、たとえ新店といえど浮気はできませんが、それでもお祝いの気持ちを込めたくもなったり。
いつからオープンされるのかわからない現時点で悩んでしまいそう。

たとえ今から悩んでいてもその場での結果は見え透いている、と自分への甘さが露呈されそうな未来が見えていながら、本日はULTERIORのMELANGE HERRINGBONE STRIPE TUCKED TROUSERSのご紹介を。
セットアップでたとえ組下のみだろうと魅力溢れる仕上がりの存在かと。

こちらは上述したように本来であればセットアップとしても穿くことのできるのですが、先にデリバリーされたMELANGE HERRINGBONE STRIPE 2B JKTは完売してしまっているため、ご購入いただいた方以外の方にはトラウザーズ単体となってしまいますのでお見知りおきを。
たとえこのトラウザーズ単体だとしても魅力が半減することなく、むしろ魅力が減ってしまうことなんて微塵もない仕上がりですのでご安心ください。
もうセットアップだったという事実は忘却してしまいましょう、なんて言いつつたとえ暴挙だと言われようと気にしないでおきますね。
たとえ暴挙に出たとしても小声でセットアップであることは囁きながら、既にMELANGE HERRINGBONE STRIPE 2B JKTをご紹介した『あくまで』で共地の生地については書いてあるので、こちらでは簡潔気味に書こうかと。
セットアップの、ではなく、セットアップではないもののどうやら生地は同じとのことですのでね。
流石にたとえそう言っていても嘘くささが凄まじいですがお許しください。

気を取り直しまして、こちらで採用されているのがsuper130'sの梳⽑ウールを原料としたヘリンボーンストライプ。
グレーのヘリンボーンストライプともなると古着にも通ずるお爺さんが穿いていそうな印象を受けるかもしれませんが、たとえグレーヘリンボーンストライプだとしても前面にそうは感じさせない表情ではないでしょうか。
それを実現しているのがTOP糸であることに加えて、それらを異なる色味による杢糸で織り上げられることで奥ゆかしい色味となっているからこそ。
個人的にはたとえ古臭さを前面に感じさせる古着も問題なしではありますが、やはり合わせやすさという観点ではそれらを凌駕していると言えるかもしれません。
それとウールでこの薄手の生地感ともなるとシワができやすいなど扱いづらいと思われる懸念も抱いてしまいますが、たとえその懸念を抱いてしまっても払拭してくれるありがたき存在なんですよね。
こちらでは整理工程の段階でハリやコシを付与させる加工が施されているため、たとえ少し雑に扱ってしまったとしても端正な佇まいを保ってくれます。
それだけでなく奥ゆかしい表情に品のある光沢を加わるなんて、もう言うことなし。

そんな生地を採用したトラウザーズなわけですが、デザインとしてはご紹介済みのSUPER FINE LIGHT MELTON TUCKED TROUSERSと同様となっています。
デザインがたとえ同じだとしてもまるで異なる佇まいをしているのは言うまでもないでしょうかね。
採用している生地自体がまるで異なりますのでね。


というわけで、こちらでソースとされているのがスラックスの中でもフレンチビンテージとされているもの。
最も印象的に映る部分としては、やはりやたらと長く設定されたなんと定義して良いものかわからないベルトループらしきものが鎮座するウエスト部分でしょうね。
ここでたとえこれはベルトループではないと言われてしまっても、ここではベルトループであると断言することにしておきます。
このベルトループはデザインとして印象的であるだけでなく、ウエストを固定してくれるひと役も担ってくれているんですよね。
ウエストサイズが合わずにぎゅっと絞った時にたとえ余りをサイドに寄せたりしていても、だんだんと戻ってしまってベルトとベルトの間でずれが生じてしまう経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
かくいう僕がどんなアイテムでもそうなってしまうのですが、たとえ細身の方だとしてもこの長さならしっかりウエストを固定してくれるはず。
ベルトを通しづらい点はご愛嬌ということで。


加えて、ウエストにおいて印象的なのが深めの2インタック。
ベルトループの端から入れられた内側のインタックからはセンタークリースも走ることですっきり端正な佇まいが感じられるかと思います。
これならたとえワイド気味であろうともぼやけた印象になることはないはず。
上述したようにワイド気味とはいえ、インタックとセンタークリース、さらにほんのりとテーパードしていることもすっきりさに作用しています。
本当にほんのりとしたテーパードなので、ぐいっとテーパードした鋭利さやどかんとしたワイドストレートでは感じられないような、わずかながらに古着臭さを感じられますかね。
たとえ生地としては古臭さが前面には感じさせずに、シルエットでほんのりと古着らしさを感じさせる、なんてバランスの高さ。
その仕上がりをたとえ望んだとしても実現させることは難儀すぎることは言うまでもないでしょうね。

これならたとえセットアップでなくとも単体でも揺るぎない立ち回りをしてくれるはず。
いや、むしろセットアップの組下なんて考えずにひとつのトラウザーズとしてお付き合いしてあげてください。
たとえスウェットなんかのカジュアルさに振ったアイテムたちとも良いお付き合いをしてくれるはずですのでね。
どうしようもないことではありますが、たとえひとりでの運営が続くにしても表現の幅は広げていきたいものです。
たとえ古臭さを感じやすいグレーヘリンボーンストライプだとしてもそうではなく奥ゆかしさを感じさせる生地が実現し、そこにたとえシンプルでも印象的なウエスト周りやバランスが高すぎるシルエットとされることで、たとえセットアップの組下単体でも、いや、ひとつのトラウザーズとして立ち回らせてあげたくなるULTERIORのMELANGE HERRINGBONE STRIPE TUCKED TROUSERSを是非。
池田