おおらか
こんばんは。池田です。
展示会シーズンが始まったばかりであるにも関わらず、既に悩みに悩んでしまっている毎日を過ごしています。
これをオーダーしたいけど、あれもオーダーしたい、流石に両方は厳しいかもしれないな、という押し問答が頭の中で繰り返される日々。
自宅に帰っていようが頭から離れないので、頭が休まることがないのかもしれません。
もちろんそれが楽しいので、大満足ではあるのですが、もう少しおおらかに考えた方が良いのかもしれませんね。
おおらかな状態で考えた方が良いセレクトができそうですし。
兎にも角にも、オーダーの締め日がすぐそこに迫ってきていたりもしますが、それでもおおらかな状態でオーダーを考えることにします。
流石に今日がオーダーの締め日だとおおらかに考えられそうにないな、と焦りを見せていると同時に、ここ最近の天気予報の的中率の低さに疑念を抱いてしまっています。
雨が降る、降る、と予報されているにも関わらず、ほとんど雨に降られていないのは僕だけでしょうか。
線状降水帯などで被害に遭ってしまっている地域もあるとのことですが、何やらあまり降られず。
夜には雨が降るから、と雨対策の準備万端で出勤しても降られないとなると、なんだかおおらかな気持ちにはなれないんですよね。
せっかく荷物は重いけど準備万端にしてきたのに、と。
文句ばかりでだめですね。
それよりも雨に降られないことに喜びを感じないと。
おおらかな状態になるために瞑想でも挑戦しようか、とやる気なんて到底ないことを考えながら、本日はINNATのMEXICAN KNIT HOODIEのご紹介を。
おおらかな佇まいに仕上がっている1着。
こちらの着想源となっているのはメキシカンパーカーです。
所謂メキシカンパーカーとなると、複数色のボーダーやストライプなどの柄が入ったものがイメージできるでしょうか。
ただ、ここでは単色、さらにニットで仕上げられています。
そもそもメキシカンパーカー、僕は全く興味がそそられません。
記憶は曖昧ですが、一度着てみたら似合わなかった気もするんですよね。
なので、古着屋さんに行っても手が伸びることのない人生を歩んできました。
ただ、INNATの作るメキシカンパーカーは着てみたいな、と。
そう思わせてくれたのは、本来ブランケット地が用いられるところを、ニットが用いられている点。
あの柄の主張が強いブランケット地がもしかしたら敬遠していた最大の要因かもしれません。
それに反して、ニットを採用することで、その強い主張は和らぎ、どこかおおらかな表情を感じさせてくれました。
さらにこのニット、一見すると良い意味で雑なようにも見える生地感が非常に良い雰囲気を出してくれています。
これはINNATらしいな、なんて思ってしまいますね。
そう思わせてくれるこの生地には、ムラがあったり、凹凸感を表現した糸が採用されています。
そのおかげでこの毛羽立っているかのような生地感が実現。
既に着古されている雰囲気をびしびしと感じるでしょうか。
鋭い眼光を光らせるぴかぴかの新品では感じられない、のんびりとしたおおらかな佇まいを感じざるを得ませんね。
本当にINNATらしい落とし込み方です。
ただ、そのニット地をそのまま平坦に編み込んでいるわけではなく、天竺編みと裏編みを切り替えることでボーダー柄に編まれています。
ここでメキシカンパーカーの粗野な雰囲気を表現されています。
というのが、INNAT公式の説明。
ですが、個人的にはメキシカンパーカーの粗野感、というよりも、INNATならではの粗野感を感じてしまいます。
上述したように一見すると良い意味で雑にも思える毛羽立ちや、裏編みによる良い意味でのやる気のなさ。
これがINNATらしい粗野な雰囲気とともに、リラックス感も感じさせているように思えます。
あくまで僕の印象ですけどね。
そんなメキシカンパーカーはワンサイズのみ。
かなりゆったりとしたサイズ感なので、何も考えずにざっくりと着ていただけるかと思います。
インナーをしっかり着込めるサイズ感なので、寒い時期でも主役として立ち回ってくれそうでしょうかね。
いついかなる時でもおおらかに過ごすための秘訣を伝授してほしいものですね。
良い意味での雑さややる気のなさを感じつつ、そのおかげでのんびりとしたおおらかなな表情に仕上がったINNATのMEXICAN KNIT HOODIEを是非。
池田