
寄せ
こんばんは。池田です。
何やら某雑誌の特集についての投稿が散見されていますね。
僕は該当の内容を見たわけではないですが、あまり、いや、非常に宜しくない意見が寄せられている状況。
過去にも似たような事例があったみたいですし。
これほどの投稿を見せられてしまったら関心を寄せてしまうのも仕方ないですよね。
なんて言いながら読む意義を見出せないので読まないでしょうけども。
展示会周りもありますし、そんなことに時間を取られたくないのでね。
展示会周りも終盤かと思いきや新たなお声がけが押し寄せてしまっているな、とありがたい状況が発生している中、チョイ見せ、最新話、そして最新巻とONE PIECEばかり書いてしまうここ最近。
というわけで、最新巻をようやく読んできました。
もちろん最新話を常に追っているので真新しいわけではありませんが、読者から寄せられるSBSも見逃せないところ。
今回の中ではあの人物たちの親が判明したことが最大の明言と言えるでしょうかね。
そこにそんな関係性があったのかと。
そんなことは予想できただろうという意見が寄せられてしまいそうですが、僕は何も考察者ではないのでね。
ただ単に読んで楽しんでいるだけの人間です。
はい。

こんなに面白かったら多くの方が引き寄せられるのも納得だよな、と改めてその凄みに気付かされながら、本日はFujimotoのSilk/Cotton Gisya No Collar Jacketのご紹介を。
これまた引き寄せられること間違いなしな仕上がりかと。

こちらはオリジナル生地によるノーカラーのボンバージャケットとして仕上げられたもの。
オリジナルの生地を製作した背景としては、藤本さんが良いと思えるような生地が見つからず、おぼろげになってしまっていたことが挙げられます。
それだけに藤本さんが求めることを寄せ集めた生地と言えるかもしれません。

その生地はメッシュ、通称擬紗と呼ばれるシルクとコットンの混紡生地。
薄手なのでそこまで感じることはできないかもしれませんが、バイオ加工が施されることによってふっくらとした生地感となっています。
こればかりは本当に薄手なので感じられないというご意見が寄せられてしまうかもしれませんのでご容赦ください。
ちなみにこの擬紗は需要が少ないがために高価みたいです。

そんなことは皆さまには関係ないので深掘りすることはせずに続けるとしまして、同様の生地を使ったジャケットも展開されているのですが、それには見られないシワを寄せるような綺麗なパッカリングが出ているため、それを増やすように仕上げられています。
これが良い表情をしているんですよね。
短丈にリブも相まったきゅっとした佇まいが感じられ、よりすっきりとした印象を感じられるでしょうか。

その生地に反して、ファスナーは硬さのあるものを採用することで今季のテーマにもあるコントラストが反映されています。
もちろん走りづらいとまではいかないものの、硬さのある印象と生地の柔らかさの差を感じていただけるのではないかと。
それでもごちゃつくように相反する要素を寄せ集めている印象にはならず、手を取り合って良好な関係性を築いてくれていますね。

デザインとしてはノーカラーのボンバージャケットとして仕上げられています。
今季のアイテムではノーカラーのものが多く展開されているのですが、それもテーマに寄せている要素のひとつ。
ノーカラーにしている理由としては、欠損、破れる、削れている、などの言葉がテーマの背景にあるためです。

全体のテーマが『FADE』で、あるがままの姿を見せることをを意味するとなると、ここでは完璧な姿に寄せるのではなく、誰しも欠けている部分があることを示唆しているのかもしれません。
それはそうですよね。
完璧な人間だと見せたくなる気持ちもありますが、欠けている部分も含めてその人の魅力なわけですし。
藤本さんもそれを自覚してデザインに落とし込まれたのかもしれませんね。
わかりませんけども。

そんなボンバージャケットで特徴的な部分として挙げられるのが、これまた今季のアイテムで多く見かけるアームに施されたダイヤ柄。
このダイヤ柄はコレクション製作中に行われていた都知事選挙期間に、アパレル関係者の藤本さんのお知り合いの方々がInstagramのストーリーズに投稿していたのを見て、某大統領のように世間が染められていると感じられたことから、あのゲームに寄せて落とし込まれています。
なんて書いていますが、僕の展示会即興メモに書いてあることがあまりにも日本語になっていなさすぎて、これが正しいのかわからないことは正直に告白しておきます。
さらに黒だと画像では見えづらい事実もあったり、とこればかりはご理解いただき、非難が押し寄せることのないようお願いいたします。
すみません。

そして設計に関しては、身幅はほどほどにゆとりをもたせた短丈、長めのアーム、とFujimotoらしさを感じさせますね。
さらにそれがフリーサイズ。
この多くの方の好みに寄せることのない天邪鬼なところもFujimotoらしさと言えるでしょうかね。
それでも刺さる方には間違いなく刺さる中毒性があることもまた確か。
僕のことですね。
一度はまってしまうと抜け出せないのでご注意を。
なんとも物欲が押し寄せてきてしまいますが、それを我慢することも仕事の一環だと注意喚起をせねばです。
藤本さんが求めることを寄せ集めたオリジナル生地の擬紗を採用し、そのシワを寄せるようなパッカリングが良い表情を作り出しながら、完璧な姿に寄せずにあるがままを見せることを示唆してくれているFujimotoのSilk/Cotton Gisya No Collar Jacketを是非。
池田