逆に
こんばんは。池田です。
絶賛、毎週の展示会回り中。
どれも良いコレクションばかりで頭を抱えてしまっている次第です。
オーダーの締切まであまり日にちに余裕がないということも悩みに拍車が掛かってしまいますね。
もしかしたら締切まで長い期間があった方が逆に悩みすぎてしまうのかな、なんて思ったりもするんですけども。
何はともあれ、頭がパンクしないように考えつつ、楽しみながらオーダーを考えようと思います。
そんなこんなで定休日という名だけの休みなし状態が続いており、疲労困憊状態に突入してしまいそうです。
と思っていたのですが、意外や意外、まだそこまで疲労困憊ではなく。
営業中はほとんど座ったまま作業しているので体が固まっている一方で、展示会回りでは1日中歩き回るので、逆に体が疲れづらいのかな、なんて推測をしてしまっています。
まだ中盤だからかな、なんて思ったりもしてるんですけどね。
なんとか来月中旬あたりまで乗り切りたいところ。
前後を逆に着てしまっていることを気付かない時は困ったもんだよな、なんて余計なことを考えつつ、本日はsatouのtanran blousonとgakuran wide slacksのご紹介です。
短ラン、学ランであるにも関わらず、それとは逆に何かを感じられる仕上がりかと。
まずはセットアップなので、共通している生地から。
23AWでも展開があったので、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、採用されているのは実際に学生服などで使用されているカシドス生地。
ポリエステル100%となっているため、学生服や作業服に採用されているだけあり、汚れやシワなどを気にせずに着ていただけますし、通年着ることができる点も魅力ですね。
生地感としては光沢のあるもの。
光沢があることによって品も感じられるでしょうか。
僕が着ていた学生服は光沢や柔らかさなんぞなく、逆に硬い生地感だった記憶があるんですよね。
そんな前の記憶なので全く信用ならないですけど。
それはさておき、そんなカシドス生地を使用したtanran blousonとgakuran wide slacks。
先にtanran blousonから。
今季もgakuran jacketの展開はありましたが、tanran blousonのみをセレクトしています。
短ランとまではいきませんが、僕も高校生の時は先輩から譲り受けた丈の短めな学ランを着ていたのを懐かしく感じてしまいました。
生地の記憶とは逆にこの記憶は間違いなし。
もちろん短ランというだけあって、丈は短めの設計。
短丈となっている一方で、袖に関しては逆に長めに設定されています。
折らずに着ると手が半分ほど隠れる程度でしょうかね。
長めの設定に加えてサイズ感は細め。
この長く細い設計にすることで、後述するgakuran wide slacksとの組み合わせの妙を感じていただけるかと思います。
もちろん単体としても魅力を感じていただけますけどね。
そしてフロントボタンは美濃焼の磁器ボタンを採用しています。
こういった要素がsatouたらしめるところで、非常に魅力的ですよね。
逆に違うボタンに変えたいという方も、チェンジボタン仕様になっているので、お好きなボタンにすることも可能です。
ただ、個人的にはこの美濃焼ボタンが良い味を出してくれているので、そのままsatouらしさを感じながら着ていただきたいなと。
もちろんそれぞれ自由に着ていただくのが1番。
続いて、gakuran wide pants。
こちらは23AWと同様のアイテムなので、あまり事細かに書く必要はないかもしれませんね。
とはいえ、ご説明を。
ワイドとは謳っているものの、実際はセミワイドほどかと思います。
さらにセンタークリースが入れられているので、そこまでの太さは感じないかなと。
単体で見てもわからないのですが、実際に穿いてみると、すとんと落ちるシルエットになっています。
これが非常に綺麗なシルエットでとても学ランとは思えないほど。
ここまで綺麗なシルエットなら、逆にアイテム名から学ランを抜いても良いのでは、なんて余計なお世話を言ってしまいそうです。
また、カシドス生地の着やすさに加えて、腰裏にはsatouではお馴染みの八重蔵さんの綾織を使用しているため、肌当たりも良しです。
細かい部分ではあるものの、このような心遣いには感謝しかないですね。
そして今季の色味はgrayをセレクト。
blackは短ラン、学ランの雰囲気をより感じられますが、grayは逆に品や趣のある佇まいを感じられるかと思います。
合わせづらいこともないので、単体で他のアイテムとの相性も申し分なしかと。
理想とは逆に歩を進めてしまいそうな時でも、道をしっかり正してくれそうですね。
不良を想起させかねない短ランや学ランの印象とは逆に、品や趣を感じることのできるsatouのtanran blousonとgakuran wide slacksを是非。
池田