
深く
こんばんは。池田です。
今週の定休日に行くのが健康診断。
率直に怖すぎますね。
毎年何かしらの数値に少し問題があったりするので、健康診断後に原因を深く調べなければいけなくなり億劫でなりません。
とはいえ、企業に属しているわけではないので自ら受けに行かないといけない事実から目を背けることができずでして。
健康に過ごすためには必要なことだということは深く理解できてはいるのですが、やはり悪い数値が出てしまう不安もあるので受けたくない気持ちも正直なところ。
行かざるを得ないですけども。
怖い。
数値が悪くてまた深く原因究明する必要が出てしまいませんように、と無駄な祈りをしている中、なんだかんだ言って髪を切りに行っていない事実。
展示会周りが終わってから行こうと思っていたんのですが、この長さならこの毛量でも大丈夫かな、なんて思ったり、そろそろ短くしようかどうしようか悩んでいたり。
そこまで髪に対して深く考えていなかったりもするんですけどね。
深く考えていないものの、これほどの毛量だと髪を乾かす時間が長くなってしまう点は嫌なところ。
基本的にお風呂から出てからすぐに乾かしているので、髪に深く浸透しているかの如くの濡れ具合から乾かすには時間がかかってしいまして。
さらにそれだけでなく、これから気温が上がってくるとお風呂に入ったことが無駄になってしまうほど汗をかいてしまいそうです。
それなら切れば良いものを、と思われた方、その通りですね。
兎にも角にも、気が向いたら切りに行こうと思います。

切りに行っていないことを深く反省せねば、とする気もないことを書きながら、本日は山内の武州正藍染ヘビークロス・サイドシームレスワンタックパンツのご紹介を。
それぞれがより深く仕上げられた1着かと。
こちらの何よりの魅力は藍染による色味と言っても過言ではないでしょうかね。
とはいえ、藍染なのに紫がかっていたり赤みがかっていないか、なんて深く考察されるかもしれません。
それもそのはず、藍染でも本藍染ではなく、正藍染が施されていることで紫がかった色味に染め上がっています。

上述した本藍染は関西方面で呼ばれているのに対して、正藍染は埼玉県のもの。
こちらでは先染めが施されており、剣道の袴などにも用いられています。
それだけに深く染め上がったように奥深く感じられ、この紫がかった色味は勝ちにこだわった勝色と言われているとのこと。
剣道なんてまるで縁はありませんが、なんだか縁起が良さそうだな、なんて。
『えん -en-』だけに。

つまらない冗談はさておき、その先染めは糸を手作業で染め上げることで、芯にまで深く染料が染まるため、耐久性と膨らみのある糸に仕上がっています。
その藍染糸が時間をかけてシャトル織機にて織機にて織り上げられ、密度の高さを感じさせつつも重みを感じさせ過ぎない生地感に。
重みは感じさせないながらも剣道の袴に用いられているだけあり、その存在感は希薄になることはなく、いや、むしろ存在感自体には重厚さが宿った仕上がりと言えそうでしょうか。

とやかく書いていますが、やはりこの紫がかった色味が奥深くてなんとも良い色味をしていますよね。
あまり好きではない表現ではありますが、大人な表情をしていると言いますか。
気品や妖艶さも窺える表情が正藍染ならではなのでしょうね。

そんな生地を使用したパンツは先シーズンでも展開されていたサイドシームを排除したデザインとされています。
シームレスが故の立体的な綺麗なシルエットを描き出してくれていますね。
シルエットをどう描き出しているか深く考えることはあまりないかもしれませんが、こちらのシームレスという要素は見逃さずに深く深く体感してあげてください。

この綺麗なシルエットを描き出しているのはシームレスであることはもちろんのこと、フロントの深くとられたタックとセンタークリースも作用しているでしょうね。
誇張なく深くとられたアウトタックからセンタークリースが走ることによって、この立体的なシルエットに拍車をかけてくれています。
テーパードがかけられていることもあり、実に綺麗なシルエットに仕上がっているかと。

加えて、あまり目立った特徴とは言えない程度ではありますが、センタークリースがやや曲がり気味な点も特徴のひとつとなっています。
これはパターンにおいて縦地に合わないことによって生まれているもの。
それが立体裁断のような立体感を生み出している要因となっているのかもしれません。
なるほど、確かにO脚のような見え方にも深く納得できますかね。
既にシルエットについては言及していますが、こちらはやや太めのセミワイドの設計となっています。
セミワイドと言えどテーパードしていますし、センタークリース仕様なので、そこまでの太さは感じさせないかと思います。
太過ぎず細過ぎずなこの設計であれば、懐深く合わせるアイテムは選ばないでしょうね。
この良い塩梅は山内だからこそ成せると言えるかと。
何事も理解を深くすることの大切さを再実感してしまいそうです。
正藍染による糸の芯まで深く染め上げられることで奥深く感じられる表情をした、密度が高いながらもふっくらとした生地を採用し、サイドシームレスな上に深くとられたタックとセンタークリースによって綺麗なシルエットを描き出してくれ、懐深く寄り添ってくれる山内の武州正藍染ヘビークロス・サイドシームレスワンタックパンツを是非。
池田