二面性
こんばんは。池田です。
最近のONE PIECEは最終章に入っているとともに、ミステリー要素が出てきているため、また新しい面白さに出会えている気がします。
考察界でも言われていますが、扉絵と本編のベガパンクの表情の違いが気になりますね。
サテライトに分けたから変わったのか、今でも二面性があるのか。
表情については特に触れられずに行きそうな気もしつつ、明かされることを楽しみに待ちたいところ。
そして何よりシャンクスの強さといったら、もう言葉が出ません。
とんでもないですね。
あの人から受け継いだ技というのもたまらないですし。
そんなシャンクスも二面性があるのでは、と疑われたりもしてますね。
FILM REDで尾田先生が仰っていた感じからすると、そろそろその疑いは晴らして良いような気が。
どっちにも転んでも面白くなってしまうのでしょうけどね。
二面性とはいっても良い二面性もあるよな、と考えながら本日はINNATの二面性のあるFATIGUE JACKETのご紹介を。
二面性があると感じるのは僕だけかもしれないので、悪しからず。
COLLECTION 01でもFATIGUE JACKETの展開がありましたが、生地が全く異なります。
COLLECTION 01ではキュプラ100%だった一方で、今季はレーヨン、リネン、シルクの混紡生地。
さらにオリジナルのリップストップを製作しています。
説明不要だと思いますが、リップストップはミリタリーアイテムでよく使われる引き裂きなどに強い生地です。
生地感についてどう表現すれば良いのかが定まらないのですが、くたっとしてとろんと落ち感があるイメージ。
イメージが伝わらないことが容易に想像できてしまい、申し訳ないです。
気落ちせずに続けると、そこにちょっとしたネップ感もあり、ぱきぱきの新品というよりも、既に着慣れてる雰囲気を感じさせます。
COLLECTION 01のFATIGUE JACKETは透けるぐらい薄手の生地感だったため、ジャケットというよりシャツに近かったかなと思います。
今季はそれよりも厚めの生地感になっているので、ジャケット感が強いですね。
というより、ジャケットです。
デザインのソースになっているのは言わずもがな、ミリタリーのファティーグジャケット。
大ぶりでマチのあるフラップポケットが4つという最大の特徴もしっかり踏襲しています。
しっかりデザインが踏襲されているので、同じファティーグでもsatouのhatake fatigue jktとは全く異なる佇まいです。
もちろんどちらも心がくすぐられるアイテムなんですけどね。
何故これほどファティーグに手を出してしまうのか、共感していただける方が多いことを願うばかり。
さてミリタリーアイテム、ファティーグジャケット、と聞くとどういったイメージを想起させるでしょうか。
無骨、粗野、重厚、堅牢、といったところでしょうか。
そんなイメージを感じさせないのがINNATらしさに繋がっているかと思います。
その最大の要因はやはりINNATといえばのボタニカルダイによる色味でしょうかね。
FATIGUE JACKETでセレクトしているのはLight purpleとSumikuroの2色。
Sumikuroは継続して紀州備長炭での染色で、新色のLight Purpleはログウッドが使われています。
特にLight purpleが所謂ファティーグジャケットのイメージを払拭して、リラックスした柔らかな印象に昇華してくれているかと思います。
リラックス、優しい、柔らかい、軽い、そんな印象を感じられるでしょうか。
古着などでは到底感じることができない雰囲気に仕上がっているかと。
また、色味だけでなくゆったりとしたシルエットにする点も、リラックス感を感じられる要因になっていますね。
この色味でタイトでストイックなシルエットを想像すると、いや想像すらもやめておきましょう。
ただ、そういった雰囲気だからといって、可愛い、フェミニンなどのイメージが出てしまうわけではなく、あくまでファティーグジャケットとしての雰囲気も感じられる点がINNATらしいバランスだと個人的には思っています。
しっかりファティーグジャケットとしての存在感も残しつつ、色味やシルエットで和らげることで、良い二面性を持ったアイテムに仕上げられているのかなと。
無骨だけどリラックス感があり、重厚だけど軽さがあり、堅牢だけど柔らかさがある、二面性という表現が合っているかはわかりませんが、そんなイメージ。
二面性を持つことで魅力が増すこともあるんだな、と気付かされたような気が勝手にしてしまいますね。
ファティーグジャケットらしくもあり、ファティーグジャケットらしくない、良い二面性を持ったINNATのFATIGUE JACKETを是非。
池田