語り合う
こんばんは。池田です。
数日前、久しぶりに先輩と飲みに行き、色々と語り合ってきました。
かなり久しぶりだったので仕事のことが多かったように思いますが。
お話を聞いている中で、やはりブランディングは非常に大事ですし、だからこそ難しいんだろうな、と改めて感じてしまいました。
カテゴリー的にデザイナーズなのか、ストリートなのか、僕には判断できないですが、ブランドの立ち位置を変えるのはかなり難しそう。
ブランディング次第では多くのファンの方を失う可能性もありますしね。
海外のブランドなので本国の方針もあるかと思いますけど。
どのマーケット次第かで状況も違うと思うので、そのマーケットの状況も踏まえてローカライズしていくのが1番良い気がしますが、どうなのでしょうか。
既にラグジュアリーブランドと呼ばれているブランドはそのローカライズが上手いな、と思わせることが多い気がします。
何を偉そうに語っているのでしょう。
語り合う前にお叱りを受けそうなので、このあたりで終わるとして、本日は山内の語り合いたくなるような塩縮加工リネンニット・Tシャツのご紹介です。
これはたまらないアイテムかと。
まずは使用されている生地について。
フランス産のリネンが使われており、そのリネンを近江の工場で編み上げられています。
そのためアイテムページでは近江産という表記になっています。
誤解を生んでしまいそうなので、念の為。
ただ、実際に編みあげる前のリネンには一切加工が施されていません。
これはフランス産リネンの自然な艶や肌触りを最大限に感じていただきたい、という山内のこだわり。
非常に良い生地感になっているので、実際に着て、感じて、語り合いたくなるフランス産リネンかと。
そして編み上げられた後に塩縮加工が施されています。
通常のリネン100%のニットの場合、キックバックが弱いという点が挙げられます。
この点については好みもあるかと思いますが、山内ではキックバックを強めるための工程になります。
ただキックバックが強くなるだけでなく、シワ感が生まれ、非常に独特な生地感に仕上がっているかと思います。
この生地感は病みつきになってしまいそうなので、これ以外は物足りない、となってしまわないように注意が必要かもしれませんね。
その独特なリネン100%に有松絞りを取り入れています。
間違いなくここが1番の特徴でしょうね。
説明するのなんて野暮なのでは、と考えてしまうほどの素晴らしい表情。
もちろん説明しますけどね。
有松絞りは山内ではブランドが始まった当初からアイテムに取り入れられている愛知県の伝統工芸品、伝統技術です。
絞り加工でかつては栄えていた愛知県有松も、現在では後継者不足の問題に直面しているとのこと。
今ではその職人産も一握りしか残っていないみたいです。
その江戸時代から続いている有松絞りの伝統、美しさ、楽しさを少しでも広めたい、という想いで山内では毎シーズン取り入れられています。
これを聞くだけでも惹き込まれてしまいますね。
こういったブランドの想いを感じられるアイテムはデザインだけでなく、感情に訴えかけてくるものがあり、長く、大事に着ていきたいと思わせてくれはず。
そして、山内としての考え方にも共感いただける方も多いのではないでしょうか。
着ていると有松絞りの伝統や技術、職人さん、そして山内の想いなどを、この1着と語り合いたくなってしまいますね。
非常に素晴らしい柄に染め上げられているので、背景だけでなくデザインとして楽しんでいただいてももちろん良しです。
見ているだけでもお酒のつまみにできてしまうかも、なんて僕は思ってしまいます。
白米のお供という方もいらっしゃるかもしれませんね。
いや、いないですね。
色味に関してはshibori beigeとshibori blackの2色をセレクトしていますが、それぞれ絞りの仕様は異なります。
shibori beigeは全面に配された総絞りとなっており、一方のshibori blackは背面のみ。
背面のみではありますが、正面から見ても柄が見えるように、後身頃が前身頃に覆うようなパターンになっています。
画像ではわかりづらいですが、ちらっと見えるのも粋な気がしますね。
サイズ感はぴたっとしすぎず、ゆったりしすぎずな程良いバランス。
インナーとしても着やすいと思うので、シャツなどの下から顔を出してあげるのも良さそうですね。
1人で営業していると誰かと語り合う時間が少ないので、このTシャツを着て語り合いたくなってしまいます。
洋服と語り合いたい方はもちろん、洋服と語り合うなんて意味がわからないという方も、有松絞りの伝統や技術、職人さん、山内の考え方を語りかけてくる塩縮加工リネンニット・Tシャツを是非。
池田