儚く散る
こんばんは。池田です。
昨年から少し休暇をいただいて金沢の21世紀美術館で開催されていたイヴ・クライン展に行く、という夢がありました。
しかし、タイミングを逃したというのか、行く暇がなかったというのか、行く費用を捻出できなかったというのか、その夢は儚く散ってしまいました。
行けなかった理由は3つ全てですね。
本当に行きたかったので、後悔が残ります。
気晴らしに作品集でも読みましょうかね。
オープンして半年が過ぎ、段々と様々な面でゆとりができてきている気がするので、GWあたりには少し休暇をいただこうかと画策中です。
甥っ子、姪っ子が帰省してきて、お誘いいただいている予定もあるので、甥姪孝行でもできたら、なんて良い叔父ぶろうかと。
ただ、一人旅という夢も捨てきれないので、悩みどころ。
良い叔父、一人旅、どちらかでも叶えたいですが、なんだか両方の夢がまた儚く散ってしまう未来が見えてしまいそうです。
シャンクスの見聞殺しのように未来が見えないようにしたいところですね。
儚く散っていく夢だとしても、夢は持っていた方が楽しいよな、と自分を鼓舞しながら、本日ご紹介するのはYASHIKIのSakuraame Knitです。
決してネガティブな意味での儚いアイテムではないですので、ご安心を。
まずはいつも通り、全体のイメージから。
春にしとしとと降る雨が桜の花びらを散らして流す、という意味を持つ『桜雨』。
そんな桜の時期が終わる儚い情景がイメージされています。
話が脱線しますが、現実の東京では今週にも桜の開花予想になっていますね。
つい最近まで寒い寒い言っていた気がしますが、開花がすぐそこまで来ているなんて、信じたいようで信じたくない現実です。
もう少しゆっくりと時間が経ってほしいものです。
話を戻しまして、Sakuraame Knitの1番の特徴は、ぽつぽつとした凹凸ですね。
この凹凸部分で表現されているのが、雨に濡れて桜の花びらが散る情景。
さらに凹凸を斜めに配置することで、ただ散っているだけでなく、雨で流れている様子の表現でしょうか。
流れている、とまではアイテム説明になく、あくまで僕のイメージなのでご理解を。
ぽつぽつとした凹凸は散ったり、流れたりしている桜の花びらだけでなく、しとしとと降っている雨にも見えてくるでしょうか。
これも想像の域を出ないことになってしまうのですが、桜の花びらが散る、流れる、しとしとと降る雨、と3つを表していると想像すると、なんだか懐がより深い1着だと感じられてきます。
YASHIKIのアイテムはこのように想像を膨らませることができるのが、なんとも言えない哀愁を漂わせているのだと思ってしまいますね。
表面上のデザインが良いということはもちろん重要ですが、その奥にある背景を感じられる、そんなブランド、アイテムにやはり惹かれるものです。
謎の語り部になってしまいました。
気を取り直して、編みについては表裏で異なる色味の糸を使う安定のプレーティング編みです。
凹凸部分にも裏目の糸が出ているので、凹凸が強調されるような仕様に。
凹凸が大きくない分、糸の色味でのちょっとした強調が良い塩梅になっているかと思います。
生地は薄手のコットン100%のため、多少気温が高めでも着られる程度かと思います。
ロンTとニットの中間ぐらいのイメージでしょうか。
インナー、アウター次第で肌寒い時期にも着ることができるので、重宝するアイテムになってくれるはず。
ゆとりのあるシルエットので、シャツなどのレイヤードもしやすいかと思います。
色味はIvory、Citron-yellow、Pale-blueの3色。
どの色味も春らしく非常に良しです。
SAYATOMOの2-Tack Denim Pantsなんかと合わせたくなるのは僕だけでしょうか。
合わないわけないですかね。
もっと冒険心を持たないと。
Sakuraame Knitなら儚く散ってしまいがちな僕の夢を現実のものにしてくれそうな気がしてきています。
儚く散る未来が来ないように祈るばかり。
これから桜が開花して僕の夢のように儚く散ってしまう前に、桜の時期が終わる儚さを感じられるSakuraame Knitを是非。
池田