気概
こんばんは。池田です。
今年は猛暑や台風が例年に増して、猛威を振るっているように感じるのですが、どうなのでしょうか。
幸いなことに東京は台風が逸れるなどして、大きな被害はないですが、猛暑はどうしようもなさそうですけど。
東京以外にお住まいの方たちには、被害が大きくなっていないことを祈るばかりです。
23AWが本格的に立ち上がり始めているにも関わらず、こんなに気温が高いと全く現実味がなく、買う気にならないのでは、なんて考えてしまいます。
むしろ試着すらしたくない、なんて思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。
そうだろうな、なんて思いつつ、毎日アイテムたちに囲まれているため、容赦なく物欲を刺激されてしまっています。
本心としては、こんな気温だとしても着てやる、という気概を見せつつ買いたいところ。
とはいえ、そんなフライングをすることはできず、23SSで完売していないアイテムを少しずつ手に入れながら、楽しむしかないんですけどね。
こんな気温だとしても着てやる、なんて気概を見せても、実際に着たら間違いなく熱中症でしょう。
僕はオンシーズンのアイテムで楽しむしかなさそうです。
どんな気概を持っていても、現実ではそう上手くはいかないんだよな、なんて考えながら、本日は山内の泥染スクラップアイテムたちのご紹介を。
山内らしい気概を持ち合わせたアイテムたちかと。
このスクラップアイテムには数種類の異なるコットン生地を泥染し、それを再構築したデザインになっています。
再構築された表情から、主役を張ろうとする気概が伺えますね。
同じ泥染でも染める生地によって、異なる染まり方となっているため、淡白な印象ではなく、より深みのある印象を感じられるかと思います。
全く異なる色味の生地を再構築している訳ではないので、ごちゃっとはしておらず、上手くまとまっている印象ですね。
縫製などの作りの丁寧さも相まって、むしろ品すら感じられるでしょうか。
ここ最近では様々なブランドで再構築したデザインのアイテムを展開していますが、そういったアイテムたちとは一線を画すような仕上がりかと。
様々なアイテムを再構築するわけではなく、異なるコットン生地を再構築する、という点も非常に山内らしいですね。
派手さで勝負するわけではなく、あくまでものづくりで勝負をするという気概、といったところでしょうか。
その泥染には奄美大島のテーチ木や泥によって染め上げられています。
触っていただくとやや張りのある生地感ではあるのですが、着ていくにつれてだんだんと柔らかくなっていく変化も楽しんでいただけます。
機能面では、消臭や防虫の作用も。
23SSでも同様の泥染だったため、詳しくは書きませんでしたが、より詳しく知りたいという方はアイテムページに詳細が書いてありますので、そちらをご覧ください。
泥染の再構築生地を使っているのが、スタンドカラーシャツと立体切替パンツ。
スタンドカラーシャツは山内定番の塩縮加工コットンリネンシャツよりも、ややゆったりとしたサイズ感に仕上げられています。
また、ラグランスリーブになっていたり、通常のシャツよりも大きめなボタンを採用したり、とよりカジュアルな雰囲気を醸し出しています。
カフスも短めの設計になっているため、程よくゆるさを感じられるでしょうか。
一方の立体切替パンツは、山内では継続的に展開しているパンツです。
アイテム説明では”多少ゆとりのある”と書かれていますが、普段ゆるゆるなパンツばかり穿いている僕からすると、細く感じてしまうのが正直なところ。
一般的には多少ゆとりがあるのでしょうが。
それはさておき、シルエットはストレートとなっており、ウエストはドローコードが付けられたイージー仕様になっています。
程良いシルエットから、きれいめにもカジュアルにも振ることができそうでしょうか。
どちらもややカジュアルめなアイテムとはいえ、そこは山内らしく、縫製などの仕立ては惚れ惚れするもの。
他のアイテムとは違い、再構築するデザインにすることで、より山内のものづくりを体感することができるはず。
日本のものづくりを自らが発信していく、そんな山内の気概を感じていただけるアイテムに仕上がっています。
どんな時も気概を持って臨むことが大切、と気付かせてくれますね。
デザインのみならず、1着に込めた山内の気概を感じられる泥染スクラップアイテムたちを是非。
池田