温と冷
こんばんは。池田です。
麺類は温かいor冷たいで選べることが多いジャンルかなと内容を考えながら思っていました。
蕎麦、うどん、ラーメン、つけ麺、パスタ・・・
流石に素麺はないかと思ってましたが、温かいのもあるんですね。
蕎麦以外は基本的に温かいものの方が好きです。
ただそれだけで、誰も得しない情報でした。
そんな温かいもの好きの僕が本日ご紹介するのは、”温かみ”のあるブランド、YASHIKIのSeijaku Knit。
風景や文化をニットに落とし込んでいて、デザインとしても”温かみ”のあるアイテムが多いと思っています。
ただSeijaku Knitは”温かみ”のあるデザインとは裏腹に、”冷たい”イメージを表現しています。
まず全体のイメージとしては「よく冷えた朝のひっそりとした廊下」。
祖父母の家の縁側のようなイメージでしょうか。
身頃中央の天竺編み部分は冷たくなった床を、身頃脇の柄で静かな朝に響く足音を表現しています。
人によっては少しホラー感を感じられそうですが、ホラー感は表現していないのでご安心を。
おじいちゃんおばあちゃんは早起きですからね。
そして立体的で特徴的な肩から裾にかけてのカールしたパーツと、細かな柄でぴんと張り詰めた空気を表現。
このカールが良いアクセントになっていて、全体を引き締めているように思います。
身頃中央の平面的な編みだけであれば、一般的なニットになってしまいますが、両サイドを立体的な編みにして、平面と立体を掛け合わせることでYASHIKIらしさが出るとでも言いましょうか。
ちなみにですが、「平面と立体」というタイトルにしようかと迷いました。
そんな”冷たい”イメージから着想を得ているSeijaku Knitですが、YASHIKIらしい”温かみ”のあるニットに仕上がっていると思います。
ニットだからということもあるかもしれませんが、色味の秀逸さがそう感じさせる要因だと僕は思っています。
例えばブルー系と一括りにするとなんとなく”冷たい”イメージを抱いてしまうかもしれませんが、『といえば。』でも書いたようにSmalt-blueは少しくすんだような色味になっているため、”冷たさ”を感じさせません。
一方のGreigeも女性が持っていそうなレザーのバッグや財布※などとは違い、ほのかにいなたさも感じる絶妙な雰囲気を感じさせます。
※主観です。
また、コットン100%のそこまで厚くない生地になっているため、秋冬だけでなく春も着やすい1着になっています。
お手入れのしやすさは言わずもがな。
麺類で温と冷のどちらが好みかに関わらず、”温かみ”と”冷たさ”が上手く合わさったSeijaku Knit、手にとってみてください。
池田