
踏
こんばんは。池田です。
先日の土曜日は夏日で暑さを感じてしまったものの、それを最後にようやくしっかり涼しさが感じられるようになりましたね。
この涼しさを踏まえて秋冬ものを楽しめるともなると嬉しい限り。
以前も書いたようにニット好きとしては何よりの涼しさですし、さらにレイヤード好きとしても何よりです。
暑さとは踏ん切りをつけて衣替えも完了してますし、しっかり秋冬ものを着倒していきたいですね。
流石に重めのアウターはまだまだではあるとは思いつつ、この涼しさを踏み躙ることのないように願うばかり。
10月下旬ともなると涼しさを踏み躙ることはないだろうな、と相変わらず勝手な予報をする姿を見せている中、どうやらyauranさんは今日から買い付けに行かれるそうです。
僕はアメリカの土地を踏んだ経験はないのでどんな気持ちで過ごすのかはわかるはずもありませんが、先日に放送していたとある番組での買い付け密着を見た後ともなると、その過酷さをひしひしと感じてしまう次第。
それを年に何度も行かれるなんてこんな僕では想像もできないことは言わずもがな。
僕程度の知識では踏み込んではいけない世界とも言えるかもしれません。
ただ、あの夢が溢れるような世界に踏み込んでみたいこともまた事実。
こんな夢を踏まえても実現することはないのでしょうけども。


新品セレクトが疎かになってしまっては踏んだり蹴ったりですし、と本業を真摯に継続していくことを宣言しながら、本日はYASHIKIのSekkei mohair Cardiganのご紹介を。
ニット好きを踏まえなくても他とは異なる魅力を携えた仕上がりの1着かと。
※Sekkei mohair Knitは後日更新いたします。

まずは毎度のことながら全体のイメージから。
こちらでイメージされているのが『雪景』とされており、雪が降って積もっている情景が落とし込まれています。
案の定二の舞を踏むようにこの単語は存じ上げませんでしたが、漢字を見てわかる通り”雪景色”と同じ意味とのことなので、無知なことを踏まえても僕でも予想できたとご報告させていただきますね。
そんな『雪景』として雪に包まれた雪景色が落とし込まれているわけですが、YASHIKIの世界では既に真冬に踏み込んでいますし、本格的な降雪を観測しているのかもしれません。
現実の世界でもようやく涼しさが感じられ始めているので、だんだんと現実味を帯びてきているでしょうか。
流石に東京はまだ雪は降ることはありませんが、北海道では降雪が観測されたみたいですしね。

という『雪景』に踏み込んでみると、畦道や畝に雪が広がる田畑が表現されています。
これを表しているのが多くを占める身頃中央や袖部分とされており、直線的な編み柄だからこそ畦道や畝であることを想起させてくれるでしょうか。
それでもモヘアが採用されていることもあり、雪によって畦道や畝がわかりづらい曖昧さも表されているのかもしれません。
雪が積もってわかりづらいともなると、しっかり足を踏みしめて歩いた方が安全でしょうね。
もしかしたら東京で雪とはなかなか縁のない僕とは違い、現地の方々は慣れていて気を付けずとも颯爽と歩けるのかもしれませんけども。
とはいえ、危ない事実を踏まえてしっかり踏みしめて歩いていただければ。

それらに挟まれた身頃横あたりに配されたケーブル編みでは車のタイヤに踏み固められた轍が表されています。
なるほど、上下に規則的に繰り返すケーブル編みだからこそ轍らしさをひしひしと感じてしまうんですね。
こんな綺麗な柄のタイヤに踏み固められるなら雪も本望かもしれません。

雪の気持ちになりつつ、さらにその横の身頃脇部分で表されているのが雪に包まれた木々。
確かに木を抽象的に描いてみるとこのような形状になりそうかな、と思ったり。
ちびっ子が描いたことを踏まえてみるとより納得できそうです。
既に落葉しているとはいえ、雪に包まれていることを踏まえて、枝が顕になったようなイメージではない情景とも想起できそうでしょうかね。
どことなく柔らかな印象を受ける木々と言いますか。
そこまで表現している情景に踏み込む必要性はないかもしれませんが、何かと想像するのが楽しみのひとつですので。

これらの編み柄を落とし込みつつ、採用されている生地はキッドモヘアを混紡させたもの。
キッドモヘア混ともなるとこのもけもけした柔らかさがたまらないんですよね。
こんなたまらない生地感は一度着てしまうと着ない日の踏ん切りをつけることができなくなってしまうかもしれません。
もけもけな柔らかさはもちろんのこと、光沢のある表情も見逃すことはできないですね。
光沢あることを踏まえても品を感じさせつつ、もけもけモヘアであることで上品でありすぎることはないかと思います。
むしろどちらかというと愛らしさが前面に踏み込んできているでしょうか。

既に上述もしていますが、さらに『雪景』という雪景色全体を表されているともなると、モヘアであることでやや曖昧な表現がなされているのかもしれません。
これについては公式として言及されているわけではないので、あまり深く踏み込むことはしませんが、僕の中ではそうだということにしておきましょうかね。
皆さまはご自由に捉えていただければ。
そんなもけもけモヘアは表裏で異なる色味の糸で編まれた安心安定のプレーティング編みとされています。
否が応でも奥行きある表情が見てとれるもけもけモヘアであることに加えて、プレーティング編みともなると、奥行きの極地に足が踏み込んでいたり、いなかったり。
流石に誇張かもしれませんが、奥行きが感じられることは確かですので悪しからず。


色味としてはBEIGEとORANGEの2色をセレクトしています。
BEIGEは彩度の低さを踏まえてどちらかというとグレーやチャコールに近いと言っても良いかもしれません。
一方のORANGEは茶色の色調に足を踏み入れたような色味となっているので、落ち着いた雰囲気で合わせやすさも兼ね備えているかと。
どちらにせよ合わせたアイテムを踏み躙ることのない馴染みやすさを有しているのでご安心を。

そしてシルエットはアームホールや袖が昨年よりも細い設定とされてはいるものの、それを踏まえてもゆったりしていることに違いはありません。
とはいえ、昨年のモヘアカーディガンはもはやアウターでしかなかったので、今季はインナーとしても立ち回っていただくことができそうです。
インナーとして着ることができないという二の舞を踏むことなく様々なスタイルで楽しんでいただければ。


相変わらずニット好きを踏まえなくても新たに迎え迎え入れたくなってしまう仕上がりではないでしょうか。
たとえクローゼットがぱんぱんになっていたとしても、その事実にあえて踏み込むことなく目を背けたくなってしまいそうです。
そうだとしても迎え入れたくなる存在ということで。
どれだけ現実的でなくとも踏み入れる勇気を与えてくれそうでしょうかね。
しっかり足を踏みしめて歩いた方が良さそうな雪に包まれた畦道や畝が広がる田畑や、車に踏み固められた轍、ちびっ子が描いたことを踏まえたくなる雪に積もった木々などの雪景が落とし込まれ、着ない日の踏ん切りがつけられなくなってしまうであろうもけもけモヘアを採用したYASHIKIのSekkei mohair Cardiganを是非。
※Sekkei mohair Knitは後日更新いたします。
池田