旅路
こんばんは。池田です。
久しぶりに旅行したいものです。
最近では日本でも旅行する人が増えているニュースも多く目にするようになりましたね。
いつ行けることやら。
僕もどこかに行きたい気持ちは強いのですが、ワンオペが自由過ぎてむしろ休むタイミングが難しいなと最近は考えています。
まだAWの納品はたくさん来ますし。
円安がひどい状況もありますし、海外旅行なんて贅沢も言えないので、国内旅行で旅路につけることを夢見て営業していきます。
旅行に行った思い出を頭に浮かべながらご紹介するのは、昨日入荷のあったsotogi fatigue jacketです。
sotogi slacksについては、昨日の『ずぼん』でご紹介しているので、お時間ある際に是非ご覧ください。
sotogi fatigue jacketは22SSで展開されていたファティーグジャケットをベースにしており、デザイナーの祖父が旅行で着用していたブルゾンをイメージしてデザインされています。
これまた良い雰囲気出てますね。
ファティーグジャケットがモチーフとされつつも、どこか哀愁漂う面構え。
22SSのファティーグジャケットがベースではありますが、見た目としてかなり変化があり、より着やすいデザインになっているのではないでしょうか。
22SSではキルティングを使用しており個性強めだなと感じられる方もいらっしゃったかもしれません。
一方で22AWではよりミニマムに感じられる単色生地になっています。
sotogi slacks同様に丸みのある立体的なポケットが印象的です。
フラップは付いていないため、主張が強すぎない点は嬉しいポイントかなと。
また、22SSではウエストの太いベルトが特徴的でしたが、紐仕様になったこともミニマムに感じる要素かもしれません。
この紐は「金剛打組紐」と呼ばれ、農作業や工事現場で使われているそうです。
厨二病心をくすぐられるような名前だなと思いつつ、調べてみると見たことがあるようなないような感じですね。
農大でもしかしたら使ってたかもしれないです。
そしてボタン使いも秀逸。
ウッドボタンを使用するだけでも雰囲気が出るとは思うのですが、ここでは飛騨高山の「春慶塗」という漆塗りを施したウッドボタンになっています。
お爺ちゃん感を感じつつも、どこか新鮮味も感じさせるディテールです。
ボタンホールが斜めになっている点もsatouらしさを感じられるポイント。
ゆったりとしたサイズ感になっているので、そこまで厚手ではないものの、インナー次第で冬も着られるかと思います。
袖にはダーツを入れて立体的になっている点は、22SSからアップデートされています。
生地はsotogi slacksと同様なので簡単に。
表地は尾州で織られた高密度ながらしなやかさを備えた生地を、裏地には児島でオーガニックコットンの40/2の糸だけを使った「八重蔵さんの綾織」を使用しています。
金剛打組紐や漆塗りをしたウッドボタンなど、”和”の要素や、品や温かみを感じる”伝統”の要素、身近に感じられ寄り添ってくれる”記憶”や”日常”の要素を感じられるという点が、satouならではの1着だと感じさせられます。
過去の旅路を思い返したり、これからの旅路をどこに向けるか考えたくなるsatouの1着を是非。
池田