ずぼん
こんばんは。池田です。
お爺ちゃん、お婆ちゃんが”ずぼん”と言うとほっこりとした気持ちになるのは僕だけでしょうか。
親が”ずぼん”と言う場合とは全く違う感情を抱いてしまいます。
そもそもいつから”ずぼん”と言わなくなったかさえわからなくなっています。
”Gパン”も同様ですかね。
”ジーンズ”ともなかなか言わない気がします。
呼称問題は他にも出てきそうなので、思いついたらまた書いてみようかと。
そんなわけでネタが尽きそうな時に、タイミング良くsatouから入荷がありました。
2型入荷しているので、本日はsotogi slacksです。
何故”ずぼん”の話をしたかというと、sotogi slacksは”パンツ”よりも”ずぼん”と呼びたくなったからです。
なんか”パンツ”よりも”ずぼん”のほうが良くないでしょうか。
僕だけですかね。
呼び方はさておき、雰囲気がすごい好みです。
スラックスとは言うもののきれいめすぎず、チノほどラフすぎず、なちょうど良い塩梅の”ずぼん”ではないでしょうか。
デザイナーの記憶などがデザインソースになっているsatouですが、sotogi slacksはデザイナーの祖父が旅行に行く際に着用していたスラックスをイメージしています。
brownに関しては特に穿いていそうだなと思わせる良い色味になっています。
特に好きな部分がポケットです。
”ポッケ”の方が合ってる気もしますが。
パンパンの二つ折り財布を入れ続けて形状記憶してしまったポケットみたい、と僕は感じてしまいました。
今でも街中でこんな風になっている男性も見かけますしね。
ポケットは左右非対称になっており、左はボタン付き、右はアローステッチがあしらわれています。
話が逸れますが、satouなら”アローステッチ”よりも”矢印”ぐらいの方がしっくりくるのかなと、撮影しながら思っていました。
書きながらも結構呼称問題が出てきますね。
ワンタックが入っておりゆったりとしていて、硬すぎず柔らかすぎない生地ですとんと落ちるようなシルエットです。
表地は尾州で織られた高密度ではあるものの、しなやかさも持ち合わせた生地を、腰裏など肌の当たる部分には例の「八重蔵さんの綾織」を使用しています。
例のと言ってもご存知ない方が多いと思うので、簡単にご説明を。
まず「八重蔵さん」とは児島でオーガニックコットンの40/2の糸だけで平織と綾織の2種類の生地だけを黙々と作り続けている方です。
その2種類の内の綾織を使用しているということですね。
grandad shirtについて書いた『八重蔵さん』でもう少し詳しく説明しているので、お時間ある方は見てみてください。
色味はblackとbrownの2色になっています。
冒頭でも少し触れましたが、brownが良いお爺感を出していて、僕は非常に好きです。
blackも言わずもがなで、もちろん良いんですけどね。
スラックスとは言うものの、かしこまった感じではなく、気軽に、ラフに、崩して着たいなと僕は思っています。
だからあえて”ずぼん”と呼びたいなと。
これは僕の単純な気持ちなので、大丈夫です。
というわけで、”ずぼん”と言っていた時代が懐かしいなと思いを馳せながら、皆さまのお越しをお待ちしています。
池田