隠す
こんばんは。池田です。
1週間ぶりにやってきました、ONE PIECEの最新話。
凄まじすぎますね。
まさかあんな退場の仕方をするなんて。
あの退場させた能力の正体は当分隠すのでしょうね。
知りたくてうずうずしてしまいます。
そしてその後釜になったあの人物。
そしてそして人物と言えるのかはわかりませんが、生き残っていたあの人物。
生き残っていたのは何よりですし、連絡を入れたあの場所に身を隠すのでしょう。
情報量は凄まじすぎて楽しすぎ。
そういえば尾田先生はいつまで顔を隠すのだろうか、と気になっている中、最近はるろうに剣心を読み返しています。
久しぶりの読み返しですが、やはりこちらも面白い。
あれだけの実力を何年も隠すなんてなかなかできないですよね。
裏の社会で剣を振るっていたからこそでしょうけども。
それでも抜刀斎としての人格を隠すことは続かず。
この葛藤も面白いですね。
これからあの男との戦いが繰り広げられるところまで進んだので、これまた楽しみ。
最新話ならまだしも完結している内容だったら隠す必要はないのかな、と考えが揺れつつ、本日はFujimotoのVeiled L/S&H/S Tのご紹介です。
隠すことで見えてくる魅力がある仕上がりかと。
24AW全体のテーマはOverdyed Wrap Vestをご紹介した『本質』に譲るとして、その中でヴェールがグラフィックに落とし込まれているのも今季の特徴かと思います。
やはりFujimotoのグラフィックがあしらわれたアイテムは魅力が溢れるものばかり。
全て手に取りたくなってしまいます。
物欲を隠すつもりのない人は放っておいて。
そのヴェールは”あなたの顔を隠すもやによってよく見えない”ことを表現しています。
全体のテーマにもなっている”偽善者”となると、外から見ると良く見えているとしても、心の内に隠すものもある、そんなことが表されているのかもしれません。
『本質』でも書きましたが、たとえそれが偽善者たる所以だとしても、僕はそれこそ人間らしさではないのかな、なんて思ってしまいます。
もしそれが偽善者であったとしても、僕は偽善者であることを隠すことはないでしょうね。
人間だもの、ひとつやふたつは誰しも持っていることではないでしょうか。
なんて、わかりませんけどね。
少し口うるさい人も放っておいて。
せっかくヴェールに触れたので、あしらわれたグラフィックから。
はい、よく見えませんよね。
僕の撮影技術が至らないことをもちろん隠すことはしませんが、同系色で隠すように見えづらくさせているのも事実。
何故ならヴェールだから。
グラフィック自体が抽象的に見えるのも、偽善者としての心情を隠すことが表されているのかもしれません。
それだけではなく、グラフィックとグラフィックの間に、実は鳥のプリントも施されています。
この鳥は藤本さんがアメリカにいらっしゃった際に撮影した画像を拡大したもの。
拡大したことによって、ここも抽象的に表現がされているわけですね。
画像ではわからなくて申し訳ないです。
そのグラフィックをあしらったカットソー。
ロングスリーブとハーフスリーブと言いますか7分丈と言いますか、をレイヤードさせています。
レイヤードしたようなデザインのものはよく見かけるかと思いますが、こちらは正真正銘のレイヤードです。
2着になってはいないものの、ロングスリーブとハーフスリーブのそれぞれが存在し、襟元のみ縫い付けられています。
レイヤードしたデザインになっていることで、ここでも内にあるものを隠すことを読み取れるでしょうか。
いやはや、隠すことの表現方法、秀逸すぎませんかね。
表現しているだけでなく、Fujimotoらしさが溢れ出ていてたまりません。
また、ハーフスリーブの方は袖と裾がカッとオフになっていたり、再構築したかのようなデザインとなっています。
今季は隠すだけでなく、”自分を曝け出す”ことも表現するとして、ロックミシンを施さずに、ただ切って縫っただけという仕様が多く見られます。
ここの再構築したような部分でも、その簡易的な縫製にも通ずるでしょうか。
こちらで採用された生地は、Fujimotoの他のカットソーでも使っているコットン、シルク、モダールの混紡生地。
これが僕はたまらなく好きです。
シルクによるネップが良い表情を映し出してくれ、くたっとした佇まいがシルエットも相まって良い脱力具合。
そして色味はDUST BLUEとBLACKの2色。
DUST BLUEは内にあるものを隠すその姿に儚さを覚えるよう。
一方のBLACKはよりプリントが見えづらいことから、内にあるものは全て隠すようにしているのかもしれません。
内に隠すことでむしろ人間味を感じられることもあるのかもな、と気付きを与えてくれているのかもしれません。
偽善者の心情を隠すことを表現したヴェールのグラフィックやレイヤードしたデザインによって、魅力を隠すどころか溢れ出てしまっているFujimotoのVeiled L/S&H/S Tを是非。
池田